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018.「逃げても追いかけるし、いつか絶対に捕まえるから、覚悟しておいて」
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「南西の村にいた、暴漢二人はどうなったの?」
「暴漢?」
「材木置き場で、私を暴行しようとした二人組」
「あぁ、アレ」とエリアスは思い出す。サリタから聞かれなければ思い出そうともしなかったのだろう。
「アバラを何本か折ったくらいでやめておいたかな。街から自警団が来て処理したはずだけど」
「彼らの被害に遭った子はいなかった?」
「さぁ? 余罪があるかどうか教会の教師が気にはしていたけど、俺はすぐ南の森に行ったからなぁ」
ゴヨ老教師だ、とサリタはホッとする。書き置きを読んでくれたのだろう。彼なら暴行された子を見つけ、しっかりと導いてくれるだろう。
「マルコスさんは?」
「確か、今は三人の殺害容疑で裁判にかけられているはず。殺害も遺棄も認めているから、結審したらすぐ刑が実行されるんじゃないかな」
「そう……女の子たちはやっぱり……」
「サリタ様が気に病む必要はないよ。どうしようもなかったんだ」
エリアスは「仕方ないよ」と言うが、サリタは「救えた命だってあったかもしれない」と嘆く。もっと早くにマルコスの正体に気づいていれば、と後悔が残るだけだ。
「……聖女じゃないということは、ラウラ様には聖獣がいないの? ビリーがいるって言っていたのよ。どういうことなの?」
「それはまだ調査中。俺はその聖獣ビリーっていうのを見たことはないけど、見たことがある女官や神官がいることは確かだ」
「不思議ね」
「そうだね。不思議だね」
合間にスープを飲みながら、一定の距離を保ったまま二人は話す。距離を縮めたいエリアスと、彼を遠ざけたいサリタの攻防戦だ。
「……一つ気になっていることがあるんだけど」
「なに? なに?」
「どうしてエリアスは私が音痴だってことを知っているの?」
エリアスはニコニコと笑みを浮かべる。
「私、あなたの前で歌ったことなんてないでしょ? 祈りを捧げるときは気をつけていたんだもの。私が聖女のときは聖女宮に入ることができなかったじゃないの」
「そうだねぇ。それも不思議だよねぇ」
「茶化さないでよ」
「教えないよ。だってこれは、俺の切り札だから」
「何よ、それ」
サリタがムッとすると、エリアスは「怒った顔も可愛い」と煙に巻くようなことを口にする。話す気がないようだ。
「どうしても知りたい?」
「……やめておくわ。『知りたいなら俺と結婚して』とか言うでしょ」
「うん。結婚してくれたら話してあげる」
エリアスは話したくないことを「結婚してくれたら話す」という条件をつけがちだ。だから、サリタも深くは聞かない。結婚する、という言質を取られてまで知りたいことではないのだ。
「ねぇ、サリタ様。『瘴気の澱』って、何だと思う?」
珍しく真面目な口調でエリアスが尋ねる。眠っていたはずのウェールスの耳がピクピクと動く。サリタは膝の上の聖獣を撫でながら、聖教会の教えを思い出す。
「どうして『瘴気の澱』が発生するんだと思う?」
「『瘴気の澱』は聖なる力と相対する力の顕在化……つまり、魔の力が現れたものだと聖教会は定義しているじゃないの」
「本当にそう思う?」
「聖教会の教えに疑問を抱く勇者なんて聞いたことないわよ」
サリタは呆れてエリアスを見やるが、彼は「ここにいるよ」と笑う。
「神託が疑わしい、聖職者が疑わしい、と言うのなら、その本体である聖教会自体を疑うことは別におかしなことではないでしょ」
「まぁ、そうだけど……」
「どうして、あの花畑に二つも『瘴気の澱』が発生したんだと思う? 女の子二人の遺体に、二つの『瘴気の澱』って、サリタ様は偶然だと思う?」
「……どういう、こと?」
確かに、マルコスの花畑には『瘴気の澱』が二つあった。花畑に女の子二人の遺体があったことは聞いている。だが、「二」という数字が偶然なのか、必然なのか、サリタには判断できない。
「『瘴気の澱』が二人の女の子から発生したとでも言うの? 犠牲者は三人でしょう? 数が合わないわ。それに、死んだ人間が『瘴気の澱』を生むのなら、ベルトランだってそうなっていたはずじゃないの?」
「ベルトランは教会の聖水で体を清め、弔いの祈りを捧げたでしょ? だから大丈夫だった。誰にも弔われず、朽ちていくだけの遺体もあるでしょ? 『瘴気の澱』が彼らの恨みから発生していると考えたら、どう?」
「恨み?」
「そう。強い恨みを抱いたまま死んでいった人から、『瘴気の澱』が生まれるとしたら。そして、女の子のうち一人は、マルコスと出会う前から死にたがっていたとしたら」
ベルトランは老衰で亡くなったためきちんと教会で弔い、誰かに強い恨みを持っていなかったから『瘴気の澱』が発生しなかった。二人の女の子はマルコスを恨みながら死んでいった。弔われることもなかった。だから、『瘴気の澱』が現れた。一人は例外。
そう、エリアスは考えているということだ。
「そう考えると、いろんなことの辻褄が合うんだよ。『瘴気の澱』が発生したところでは、誰かが亡くなっていることが多いんだ。もちろん、体感としてだけど」
「それは『瘴気の澱』に触れたからじゃないの?」
「死ぬのが先か、『瘴気の澱』が発生するのが先か、誰にもわかんないよね。現場を見ていないと」
「エリアスは、『瘴気の澱』が発生するところを見たことがあるの?」
サリタの問いに、エリアスは首を左右に振る。エリアスの勘違いではないのか、とサリタは思う。だが、彼が憶測だけでものを言うのも珍しい。確信に近い何かがあるのだろうとも考える。
「だから、サリタ様が祈りを歌に乗せるのは、ある意味正解なんだろうね。鎮魂歌なんだよ、『瘴気の澱』にとっては」
「鎮魂歌……」
「俺たちは恨みの魂を浄化しているんだと思う。そのために勇者と聖女に選ばれたんだろうな」
エリアスはどこか遠くを見ながら微笑んでいる。『瘴気の澱』が原因で亡くなったという彼の両親のことを考えているのかもしれない。サリタは何となく察する。
「でも、そんなことは言わないほうがいいわ。聖教会の教えを疑うなんて、異教徒扱いされてしまう」
「そうだね。俺も初めて言ったよ。相手がサリタ様だから、話すことができた」
エリアスは少し嬉しそうだ。
「別に、あなたのことを心配しているわけではないのよ」
「わかっているよ」
「異教徒扱いされて追放されても、助けないわよ」
「知っているよ。サリタ様は俺のことが嫌いだからね」
大嫌いよ、とサリタは呟く。
嫌いで、怖くて、気味が悪くて、近寄るのも嫌で、この件が終わったらすぐにでも聖女宮から逃げ出す予定だが、それでも彼は追ってくるのだろうとは思っている。彼が諦めない限り、追いかけっこが終わることがないだろうとは、思っている。
「でも、俺はサリタ様のことが好きだよ」
「……そう」
「逃げても追いかけるし、いつか絶対に捕まえるから、覚悟しておいて」
「そんな覚悟、するわけないじゃない。私、さっさと再婚するわよ」
「えぇえ? 誰と? もう予定があるの? それは困るなぁ。早めに捕まえないといけないじゃん。この件が片付いたら……そりゃサリタ様の自由だけどさぁ。嫌だなぁ」
目の前に獲物がいても、無理やり捕らえようとはしないし、無理やり触れてはこないエリアスだ。それが彼の矜持なのかもしれない。
やはり、気味が悪い。理解し難い。サリタは鳥肌が立つ腕を擦る。
「サリタ様、俺と結婚して」
「絶対に、嫌」
攻防戦は、まだ続く。
「暴漢?」
「材木置き場で、私を暴行しようとした二人組」
「あぁ、アレ」とエリアスは思い出す。サリタから聞かれなければ思い出そうともしなかったのだろう。
「アバラを何本か折ったくらいでやめておいたかな。街から自警団が来て処理したはずだけど」
「彼らの被害に遭った子はいなかった?」
「さぁ? 余罪があるかどうか教会の教師が気にはしていたけど、俺はすぐ南の森に行ったからなぁ」
ゴヨ老教師だ、とサリタはホッとする。書き置きを読んでくれたのだろう。彼なら暴行された子を見つけ、しっかりと導いてくれるだろう。
「マルコスさんは?」
「確か、今は三人の殺害容疑で裁判にかけられているはず。殺害も遺棄も認めているから、結審したらすぐ刑が実行されるんじゃないかな」
「そう……女の子たちはやっぱり……」
「サリタ様が気に病む必要はないよ。どうしようもなかったんだ」
エリアスは「仕方ないよ」と言うが、サリタは「救えた命だってあったかもしれない」と嘆く。もっと早くにマルコスの正体に気づいていれば、と後悔が残るだけだ。
「……聖女じゃないということは、ラウラ様には聖獣がいないの? ビリーがいるって言っていたのよ。どういうことなの?」
「それはまだ調査中。俺はその聖獣ビリーっていうのを見たことはないけど、見たことがある女官や神官がいることは確かだ」
「不思議ね」
「そうだね。不思議だね」
合間にスープを飲みながら、一定の距離を保ったまま二人は話す。距離を縮めたいエリアスと、彼を遠ざけたいサリタの攻防戦だ。
「……一つ気になっていることがあるんだけど」
「なに? なに?」
「どうしてエリアスは私が音痴だってことを知っているの?」
エリアスはニコニコと笑みを浮かべる。
「私、あなたの前で歌ったことなんてないでしょ? 祈りを捧げるときは気をつけていたんだもの。私が聖女のときは聖女宮に入ることができなかったじゃないの」
「そうだねぇ。それも不思議だよねぇ」
「茶化さないでよ」
「教えないよ。だってこれは、俺の切り札だから」
「何よ、それ」
サリタがムッとすると、エリアスは「怒った顔も可愛い」と煙に巻くようなことを口にする。話す気がないようだ。
「どうしても知りたい?」
「……やめておくわ。『知りたいなら俺と結婚して』とか言うでしょ」
「うん。結婚してくれたら話してあげる」
エリアスは話したくないことを「結婚してくれたら話す」という条件をつけがちだ。だから、サリタも深くは聞かない。結婚する、という言質を取られてまで知りたいことではないのだ。
「ねぇ、サリタ様。『瘴気の澱』って、何だと思う?」
珍しく真面目な口調でエリアスが尋ねる。眠っていたはずのウェールスの耳がピクピクと動く。サリタは膝の上の聖獣を撫でながら、聖教会の教えを思い出す。
「どうして『瘴気の澱』が発生するんだと思う?」
「『瘴気の澱』は聖なる力と相対する力の顕在化……つまり、魔の力が現れたものだと聖教会は定義しているじゃないの」
「本当にそう思う?」
「聖教会の教えに疑問を抱く勇者なんて聞いたことないわよ」
サリタは呆れてエリアスを見やるが、彼は「ここにいるよ」と笑う。
「神託が疑わしい、聖職者が疑わしい、と言うのなら、その本体である聖教会自体を疑うことは別におかしなことではないでしょ」
「まぁ、そうだけど……」
「どうして、あの花畑に二つも『瘴気の澱』が発生したんだと思う? 女の子二人の遺体に、二つの『瘴気の澱』って、サリタ様は偶然だと思う?」
「……どういう、こと?」
確かに、マルコスの花畑には『瘴気の澱』が二つあった。花畑に女の子二人の遺体があったことは聞いている。だが、「二」という数字が偶然なのか、必然なのか、サリタには判断できない。
「『瘴気の澱』が二人の女の子から発生したとでも言うの? 犠牲者は三人でしょう? 数が合わないわ。それに、死んだ人間が『瘴気の澱』を生むのなら、ベルトランだってそうなっていたはずじゃないの?」
「ベルトランは教会の聖水で体を清め、弔いの祈りを捧げたでしょ? だから大丈夫だった。誰にも弔われず、朽ちていくだけの遺体もあるでしょ? 『瘴気の澱』が彼らの恨みから発生していると考えたら、どう?」
「恨み?」
「そう。強い恨みを抱いたまま死んでいった人から、『瘴気の澱』が生まれるとしたら。そして、女の子のうち一人は、マルコスと出会う前から死にたがっていたとしたら」
ベルトランは老衰で亡くなったためきちんと教会で弔い、誰かに強い恨みを持っていなかったから『瘴気の澱』が発生しなかった。二人の女の子はマルコスを恨みながら死んでいった。弔われることもなかった。だから、『瘴気の澱』が現れた。一人は例外。
そう、エリアスは考えているということだ。
「そう考えると、いろんなことの辻褄が合うんだよ。『瘴気の澱』が発生したところでは、誰かが亡くなっていることが多いんだ。もちろん、体感としてだけど」
「それは『瘴気の澱』に触れたからじゃないの?」
「死ぬのが先か、『瘴気の澱』が発生するのが先か、誰にもわかんないよね。現場を見ていないと」
「エリアスは、『瘴気の澱』が発生するところを見たことがあるの?」
サリタの問いに、エリアスは首を左右に振る。エリアスの勘違いではないのか、とサリタは思う。だが、彼が憶測だけでものを言うのも珍しい。確信に近い何かがあるのだろうとも考える。
「だから、サリタ様が祈りを歌に乗せるのは、ある意味正解なんだろうね。鎮魂歌なんだよ、『瘴気の澱』にとっては」
「鎮魂歌……」
「俺たちは恨みの魂を浄化しているんだと思う。そのために勇者と聖女に選ばれたんだろうな」
エリアスはどこか遠くを見ながら微笑んでいる。『瘴気の澱』が原因で亡くなったという彼の両親のことを考えているのかもしれない。サリタは何となく察する。
「でも、そんなことは言わないほうがいいわ。聖教会の教えを疑うなんて、異教徒扱いされてしまう」
「そうだね。俺も初めて言ったよ。相手がサリタ様だから、話すことができた」
エリアスは少し嬉しそうだ。
「別に、あなたのことを心配しているわけではないのよ」
「わかっているよ」
「異教徒扱いされて追放されても、助けないわよ」
「知っているよ。サリタ様は俺のことが嫌いだからね」
大嫌いよ、とサリタは呟く。
嫌いで、怖くて、気味が悪くて、近寄るのも嫌で、この件が終わったらすぐにでも聖女宮から逃げ出す予定だが、それでも彼は追ってくるのだろうとは思っている。彼が諦めない限り、追いかけっこが終わることがないだろうとは、思っている。
「でも、俺はサリタ様のことが好きだよ」
「……そう」
「逃げても追いかけるし、いつか絶対に捕まえるから、覚悟しておいて」
「そんな覚悟、するわけないじゃない。私、さっさと再婚するわよ」
「えぇえ? 誰と? もう予定があるの? それは困るなぁ。早めに捕まえないといけないじゃん。この件が片付いたら……そりゃサリタ様の自由だけどさぁ。嫌だなぁ」
目の前に獲物がいても、無理やり捕らえようとはしないし、無理やり触れてはこないエリアスだ。それが彼の矜持なのかもしれない。
やはり、気味が悪い。理解し難い。サリタは鳥肌が立つ腕を擦る。
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