人を信じすぎる彼と人を信じなさすぎる彼女

出会い

桜の咲く季節、僕は君に恋をした。
君を一目見た瞬間運命を感じた。
「好きです！付き合ってください！
勢いで言ってしまった、
まだ君の名前すら知らないのに。
「絶対無理！！！
彼女が大声を出して僕に返事をした。
「へ・・・・？
僕は間抜けな声しか出てこなかった
「すっすいません。初対面の人の告白なんて私、信じられなくて...
我に返った彼女は逃げるように去っていく。
沈黙していた辺りからどっと笑いが起こる。
金髪のイケメンが僕に話かけてきた。
「ははっ、お前面白いな、俺は北野竜司、お前の名前は？
「赤坂信太です...
さっきの失敗が急に恥ずかしくなり声を細めて応えた。
「信太か、よろしくな信ちゃん！
「よっよろしく
「じゃあ取り敢えずどっか人混みの少ない所に行こっか。
辺りを見回すと大勢の人が集まっている。そりゃそうか、入学式に突然告白したんだもんな。
僕と竜司は教室に行った幸い僕等は同じクラスで教室には人が少ない。
「少しお話しない？
イケメンが軽いノリで僕に話かける
「はっはあ、
僕は力のない声で返事した。
さっき振られた為か僕の声からは自分でも思うぐらい生気が感じられなかった。
「まぁ元気だせって、さっきの女の子について教えてやるからさ。
「知ってるの！？
僕が急に食いついたためかイケメンいや竜司は少し驚いていた。
「知ってるよ～だって同じ学校だったし。
竜司が話を続ける。
「彼女の名前は飯尾 奈美、人が信じられない女の子だよ。
まさか、この出会いが僕と彼女の運命を大きく変えることになるとは、今の僕には予想できなかった。