人を信じすぎる彼と人を信じなさすぎる彼女

川畑

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出会い(裏

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桜が咲く季節、私は突然告白された。
「好きです!付き合ってください!
突然見ず知らずの人に言われた言葉、それは一瞬で私の思考を止めた。
パニックになった私は反射的に叫んでしまった。
「絶対無理!!!
やってしまった、我に返り自分のした事に後悔し、謝辞を述べた。
「すっすいません。初対面の人の告白なんて私、信じられなくて...
私は謝罪すると足早に駆け出し自分の教室に走っていった。
「奈美~さっきあんた男に告白されてたじゃん~
私をからかう様に私の幼なじみである井沢優奈が話かけてきた。
彼女は小学生の時からの友人であり、人見知りである私の唯一無二の親友である。
「もう~優奈~笑い事じゃないよ~
「分かってるって、でも、奈美がまさか入学式に男に告白されるなんてね~
確かにそうだ、まさか告白されるなんて、昨日の私は夢にも思っていなかったであろう。
「そういえば、奈美、相手の男って誰か知ってる?
「知らない。
そういえば、誰だったのだろう、私に告白した男は。
「赤坂 信太、誰でも何でも信じる究極のお人好し。
まさか、この出会いが私と彼の運命を大きく変えることになるとは、今の私には予想できなかった。
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