人を信じすぎる彼と人を信じなさすぎる彼女

川畑

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人を信じられない少女

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「人を信じられない?
竜司の言った事に僕は疑問を覚えた。
「だから彼女、中学生の時に色々あって、人の事が信じられないらしいんだ。
「色々って?
僕は無邪気に聞いた
「まぁ色々だよ。
竜司は口を濁した、言ってはいけないことなんだろう。僕はそれ以上聞く気にはなれなかった。
「まっまあ、それもあるけどさ信ちゃん何部入るの?多分信ちゃんのお目当ての人は美術部だと思うけど...
話を変える様に竜司が切り出した。
部活か、そういえば僕も告白のことで頭がいっぱいだったが、僕達は今日から高校生なのか。
「僕も部活は特に考えてなかったけど、僕まだ全然、あの人のこと知らないからちょっとストーカーっぽいけど美術部に入ろうかな~
「そっそうか、俺は色々考えてんだけどバイトもいいな~とか......
そんな事を話している内に授業が始まった。
僕は無茶をしてこの学校に入った訳じゃないから別に学力の心配とかないけど、竜司はどうなんだろう?それに彼女も....
そんなこんなで僕の波乱の高校生活1日目が終わった。夜にひとりベッドの中で彼女の事を思い浮かべた。
「人を信じられない。
竜司の言葉が脳裏によぎる。
やっぱり気になった僕は竜司にLINEで聞いてみる事にした。
「夜遅くに御免。飯尾さんが人を信じられないってどういう事なの?
数分経って竜司から返事が来た。
「御免の漢字ちがくねw?それは御免wだけど言えない。どうしても気になるなら彼女と仲良くなって聞いてみればw?
竜司もそんなに考えずに打った文章であろう。でも、僕はそんな竜司の文章を見て胸が高鳴るのを感じた。
彼女と仲良くなる。
そうすれば彼女が人を信じられない理由も知れるし、あわよくば彼女と付き合うこともできるかもしれない。
「いける!!!
僕はひとり真っ暗闇の部屋の中で叫んだ。
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2016.01.19 ユーザー名の登録がありません

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