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第二章 復活と変化
第二十五話 五枚羽の神
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「あ、主様? 私達です。ほら、スキンとロンとチャラですっ」
「…………レイは、お前達に何をしたんだ……?」
しばらくの沈黙の後、ルカは、どうにか現状を受け入れた。すなわち、彼らは三馬鹿だと。チンピラの神としてルカにイチャモンをつけた存在だと。そして、屋敷の守りのためにとレイに預け、鍛えたはずのスキンヘッド、ロン毛、チャラ男という特徴しか覚えていなかったはずの存在だと。
「「「…………」」」
そして、彼らはレイの名前を聞くや否や、真っ青になって、バイブレーターのようにブブブブブっと震える。
「いや、やっぱり良い。聞かない方が良さそうだ」
人でも神でも、知らない方が良いことはある。そしてきっと、彼らの身に起こったことは、その類いなのだ。
「お、お心遣い、ありがとうございます」
少し震えが落ち着いたスキンは丁寧にお礼を告げると、次に、自らが取得した副神格について紹介を始める。
「私が手にした副神格は、隠形の神格です。ついでに趣味として、オカマの神格も得ました」
「わ、私は、狩人の神格を得まして、ついでに聖者の神格も得ております」
「わたくしは、暗器の神格を得ました。そして、我が神生を捧げて主様にお仕えすべく、執事の神格も得ましたので、ご報告申し上げます」
スキンヘッドなチンピラにはオカマ属性。ロン毛なチンピラには聖属性。チャラ男なチンピラには、執事属性……。恐らくは、ここまで原型からかけ離れた姿へと変わる神は少ないだろう。
「……そう」
ルカは、それ以上の言葉が出ないのか、そのまま黙り込む。と、そこで、ルカの背後の扉がノックされる。
「主様、少々よろしいでしょうか?」
「レイ? あぁ、連れてきたの? 入って良いよ」
色々と衝撃的なものを見てしまったがために、レイの要件を咄嗟に思い出せなかったルカだが、どうにか、五枚羽の神を連れて来るという話をしたばかりだと思い至る。
「いえ、それが、部屋に居なかったもので……恐らくは、ここに居るのではないかと」
「ん?」
五枚羽が部屋に居なかったことは理解したルカ。ただし、その後の『ここに居る』という発言が理解できていない。なんせ、その言葉が正しいとすれば、彼らのうちの一柱が五枚羽ということに……。
「やはり、居ましたね。スキン」
「?????」
レイがスキンの名前を呼ぶ様子を、ルカは大量の疑問符を浮かべたまま眺める。
「主様、紹介します。このスキンが、五枚羽となった神です」
「えっ? えっとぉ……五枚羽のスキンですっ。よろしくお願いしますっ」
バチンっとウインクを決めたスキン。そこから一拍置いて……。
「はぁぁぁぁあっ!!?」
ルカの驚愕の声が響き渡った。
「…………レイは、お前達に何をしたんだ……?」
しばらくの沈黙の後、ルカは、どうにか現状を受け入れた。すなわち、彼らは三馬鹿だと。チンピラの神としてルカにイチャモンをつけた存在だと。そして、屋敷の守りのためにとレイに預け、鍛えたはずのスキンヘッド、ロン毛、チャラ男という特徴しか覚えていなかったはずの存在だと。
「「「…………」」」
そして、彼らはレイの名前を聞くや否や、真っ青になって、バイブレーターのようにブブブブブっと震える。
「いや、やっぱり良い。聞かない方が良さそうだ」
人でも神でも、知らない方が良いことはある。そしてきっと、彼らの身に起こったことは、その類いなのだ。
「お、お心遣い、ありがとうございます」
少し震えが落ち着いたスキンは丁寧にお礼を告げると、次に、自らが取得した副神格について紹介を始める。
「私が手にした副神格は、隠形の神格です。ついでに趣味として、オカマの神格も得ました」
「わ、私は、狩人の神格を得まして、ついでに聖者の神格も得ております」
「わたくしは、暗器の神格を得ました。そして、我が神生を捧げて主様にお仕えすべく、執事の神格も得ましたので、ご報告申し上げます」
スキンヘッドなチンピラにはオカマ属性。ロン毛なチンピラには聖属性。チャラ男なチンピラには、執事属性……。恐らくは、ここまで原型からかけ離れた姿へと変わる神は少ないだろう。
「……そう」
ルカは、それ以上の言葉が出ないのか、そのまま黙り込む。と、そこで、ルカの背後の扉がノックされる。
「主様、少々よろしいでしょうか?」
「レイ? あぁ、連れてきたの? 入って良いよ」
色々と衝撃的なものを見てしまったがために、レイの要件を咄嗟に思い出せなかったルカだが、どうにか、五枚羽の神を連れて来るという話をしたばかりだと思い至る。
「いえ、それが、部屋に居なかったもので……恐らくは、ここに居るのではないかと」
「ん?」
五枚羽が部屋に居なかったことは理解したルカ。ただし、その後の『ここに居る』という発言が理解できていない。なんせ、その言葉が正しいとすれば、彼らのうちの一柱が五枚羽ということに……。
「やはり、居ましたね。スキン」
「?????」
レイがスキンの名前を呼ぶ様子を、ルカは大量の疑問符を浮かべたまま眺める。
「主様、紹介します。このスキンが、五枚羽となった神です」
「えっ? えっとぉ……五枚羽のスキンですっ。よろしくお願いしますっ」
バチンっとウインクを決めたスキン。そこから一拍置いて……。
「はぁぁぁぁあっ!!?」
ルカの驚愕の声が響き渡った。
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