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第二章 異質な神界
第八十八話 黒い会話
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「失礼、取り乱しました」
そうしてレレアが正気に戻ったのは、数分後でした。きっと、まだ胸の内に溜まっているものはあるのでしょうが、それはどうにか抑え込んだのでしょう。
「そ、そう。なら、レレア、話の続き……といっても、もう何もないでしょうか?」
何もないのであれば、ラルフに抱きついて癒やされたいところです。そして、ピンク頭の抹殺計画を立てなければならないところでもあります。
「いえ、もう少し、有用な情報がありますよ」
しかし、解放はまだ先のようです。
「……怖がらせたことは謝るので、そう怯えないでください。でないと、私の神格が発動しそうなので」
「すみません……。でも、レレアの神格ってなんですか??」
人が怯えると発動する神格。何だか、ロクなものではないような気がしてなりません。ですが、今後も付き合っていく以上、何も聞かないというのもありえません。
「そういえば、話していませんでしたね。私の神格は、嗜虐を司るものです。ですから、虐めたい相手が居るのなら教えてくださいね?」
語尾に音符がつきそうなほどにご機嫌にそう言うレレア。
((聞かなきゃ良かった……))
ラルフと私は、きっと、この瞬間、同じ意見だったことでしょう。
「と、それはともかくとして、朗報です。ディアルスを拘束して脅せば、全能の神の手を借りることができますよ」
ですが、きっと、聞かなかったとしても同じだったのでしょう。ディ……何とかという神を拘束して脅すと告げるレレアは、とても楽しそうで、その表情は嗜虐に満ちていて……何となく会ったことのあるような名前の神に、合掌したくなります。
「大丈夫。かの神が息子を溺愛しているのは洗脳後も変わっていません。ですので、たっぷりと恐怖のどん底に突き落としてあげましょう?」
「……全能という力をもってしても、アレに敵うか分かりませんよ?」
「えぇ、ですが、手駒は多い方が良い。そうでしょう?」
そもそも、普通の神界の神が上位世界の神界の神に敵うわけがない、というのが一般的です。それは、全能の力であっても同じこと。それほどまでに、上位世界の神は強い存在です。しかし……。
「そう、ですね。駒が多いほど、色々と動きやすくはなりますし、ね?」
レレアの言葉に反対する理由はない。利用できるものはとことん利用しなければ、やられるのはこちらなのですから。
「では、今から、ディアルスを捕まえましょう。うふふ、楽しみです」
と、いうわけで、私達の次の行動は決定しました。
そうしてレレアが正気に戻ったのは、数分後でした。きっと、まだ胸の内に溜まっているものはあるのでしょうが、それはどうにか抑え込んだのでしょう。
「そ、そう。なら、レレア、話の続き……といっても、もう何もないでしょうか?」
何もないのであれば、ラルフに抱きついて癒やされたいところです。そして、ピンク頭の抹殺計画を立てなければならないところでもあります。
「いえ、もう少し、有用な情報がありますよ」
しかし、解放はまだ先のようです。
「……怖がらせたことは謝るので、そう怯えないでください。でないと、私の神格が発動しそうなので」
「すみません……。でも、レレアの神格ってなんですか??」
人が怯えると発動する神格。何だか、ロクなものではないような気がしてなりません。ですが、今後も付き合っていく以上、何も聞かないというのもありえません。
「そういえば、話していませんでしたね。私の神格は、嗜虐を司るものです。ですから、虐めたい相手が居るのなら教えてくださいね?」
語尾に音符がつきそうなほどにご機嫌にそう言うレレア。
((聞かなきゃ良かった……))
ラルフと私は、きっと、この瞬間、同じ意見だったことでしょう。
「と、それはともかくとして、朗報です。ディアルスを拘束して脅せば、全能の神の手を借りることができますよ」
ですが、きっと、聞かなかったとしても同じだったのでしょう。ディ……何とかという神を拘束して脅すと告げるレレアは、とても楽しそうで、その表情は嗜虐に満ちていて……何となく会ったことのあるような名前の神に、合掌したくなります。
「大丈夫。かの神が息子を溺愛しているのは洗脳後も変わっていません。ですので、たっぷりと恐怖のどん底に突き落としてあげましょう?」
「……全能という力をもってしても、アレに敵うか分かりませんよ?」
「えぇ、ですが、手駒は多い方が良い。そうでしょう?」
そもそも、普通の神界の神が上位世界の神界の神に敵うわけがない、というのが一般的です。それは、全能の力であっても同じこと。それほどまでに、上位世界の神は強い存在です。しかし……。
「そう、ですね。駒が多いほど、色々と動きやすくはなりますし、ね?」
レレアの言葉に反対する理由はない。利用できるものはとことん利用しなければ、やられるのはこちらなのですから。
「では、今から、ディアルスを捕まえましょう。うふふ、楽しみです」
と、いうわけで、私達の次の行動は決定しました。
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