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第二章 異質な神界
第百十八話 もたらされた真実
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この後の流れとしては、情報を引き出して、嫌がらせ続行のつもりでした。ロードさんやエイリーンさんへの仕込みも万全で、他の嫌がらせ用の備品も揃ってきていましたので、もっともっと追い込んで、ラルフとレレアに土下座してもらう予定でした。しかし……彼女の話を聞いて、予定変更が必要という判断をせざるを得ませんでした。
「世界の滅亡、ですか……」
世界、という言葉が指すのが、ただ一つの神界が管理する世界であれば、そう大きな問題ではありませんでした。ただ、このピンク頭が告げるのは、そんな規模の話しではありません。それこそ、全ての世界を飲み込む滅亡が、すぐそこまで迫っているという話しなのですから。
(お母様達は、これを知って、その対処に動いたということ? ですが、何の音沙汰もないということは、まだ成果が出ていない可能性の方が高いですね。それに、きっと創世神様もその現状を知っていたのかもしれませんし……)
「なるほど、では、世界の滅亡を目の前にして、自暴自棄になった行いの結果が今、ということですね?」
気まずいのか、視線をさまよわせるピンク頭ですが、容赦をするつもりはありません。
「反撃されるとは思わなかったのですか? 望む結末を迎えられないとは思わなかったのですか?」
「お、思うわけないじゃないっ! この神界は、私達の神界から見れば下位の世界になるのよ!? それなのに、どうして、私達と同等の力を持つ神が居ると思えるのよっ!」
「同等でなくとも、数が集まれば厄介だとは思いませんでしたか?」
「数なんて、神には関係ないわっ!」
ピンク頭の言うことは、真実であることに間違いはありません。私自身、上位世界がどんなものか知りませんが、この程度で上位世界に居ることができるというのであれば、私とラルフは上位世界の神になれるレベルなのでしょう。
「……そうですか。ですが、あなた方が負けたことは事実。さて、ゲームでの破滅はどんなものでしたか? ただ死ぬだけでは面白くありませんし、破滅の最前線に送り込んで差し上げるのも良いかもしれませんね」
「ひっ」
途端にブルブルと小動物のように震えるピンク頭ですが、不思議なことに、全く可哀想だとも、可愛いとも思えませんでした。
「今、あなた方が言うゲームを司る神と、全員を洗脳する能力を持った洗脳を司る神を捕らえに、私の仲間が向かっています。もちろん、このままゲーム続行でも問題はありませんが、その場合、あなた方の能力は完全に封じた上での一方的なゲームとさせていただきますね」
「い、いやぁ……」
涙目でブルブルと首を横に振る彼女を横目に、私は、ようやく治療を終えた聖を司る神へと目を向けました。
「世界の滅亡、ですか……」
世界、という言葉が指すのが、ただ一つの神界が管理する世界であれば、そう大きな問題ではありませんでした。ただ、このピンク頭が告げるのは、そんな規模の話しではありません。それこそ、全ての世界を飲み込む滅亡が、すぐそこまで迫っているという話しなのですから。
(お母様達は、これを知って、その対処に動いたということ? ですが、何の音沙汰もないということは、まだ成果が出ていない可能性の方が高いですね。それに、きっと創世神様もその現状を知っていたのかもしれませんし……)
「なるほど、では、世界の滅亡を目の前にして、自暴自棄になった行いの結果が今、ということですね?」
気まずいのか、視線をさまよわせるピンク頭ですが、容赦をするつもりはありません。
「反撃されるとは思わなかったのですか? 望む結末を迎えられないとは思わなかったのですか?」
「お、思うわけないじゃないっ! この神界は、私達の神界から見れば下位の世界になるのよ!? それなのに、どうして、私達と同等の力を持つ神が居ると思えるのよっ!」
「同等でなくとも、数が集まれば厄介だとは思いませんでしたか?」
「数なんて、神には関係ないわっ!」
ピンク頭の言うことは、真実であることに間違いはありません。私自身、上位世界がどんなものか知りませんが、この程度で上位世界に居ることができるというのであれば、私とラルフは上位世界の神になれるレベルなのでしょう。
「……そうですか。ですが、あなた方が負けたことは事実。さて、ゲームでの破滅はどんなものでしたか? ただ死ぬだけでは面白くありませんし、破滅の最前線に送り込んで差し上げるのも良いかもしれませんね」
「ひっ」
途端にブルブルと小動物のように震えるピンク頭ですが、不思議なことに、全く可哀想だとも、可愛いとも思えませんでした。
「今、あなた方が言うゲームを司る神と、全員を洗脳する能力を持った洗脳を司る神を捕らえに、私の仲間が向かっています。もちろん、このままゲーム続行でも問題はありませんが、その場合、あなた方の能力は完全に封じた上での一方的なゲームとさせていただきますね」
「い、いやぁ……」
涙目でブルブルと首を横に振る彼女を横目に、私は、ようやく治療を終えた聖を司る神へと目を向けました。
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