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第二章 異質な神界
第百三十一話 神様ライフ
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「フィーちゃん、久しぶりですね? 結婚式には呼んでくれる気になりました?」
「いえ、私は、ラルフの格好良い姿をずっと独占したいですし、誰かに見られたら、その目を抉りたくなるので、招待しませんよ」
「……三百年ぶりでも昔と変わらなくて、少し頭が痛いですね」
私は、あの時の約束通り、レレアが居る世界へと訪れていました。
ちなみに、ミーシャさん達が居た世界の方には先日訪問して、助力への感謝を告げて回りました。あの時は、まだ面識はありませんでしたが、ネシスさんという男神も力を貸してくれていたらしく、その日初めて、正式に挨拶をすることとなりました。後は、アメリアさんの姉妹のリリアナさんとか、その他の神々も随分助けてくれたそうで、挨拶回りが大変だった記憶しかありません。
(そういえば、ミーシャさん達は疲れ果ててたような……?)
ミーシャさん達に何があったのか、詳しくは知りませんが、私達がレレア達のところに行っている間に、ティアルーン国は王が交代したり、幼女姿のミーシャさんが信仰される事態になったりしていたそうなので、きっと、色々あったのでしょう。
「そういえば、こちらは三百年でしたか……あちらは二年でしたので、やはり、随分と時間差がありますね」
「あぁ、他の世界にも行ったのですね。確かに、世界ごとに時間の進み具合の差はありましたが、今は随分と大きな落差になっていますものね」
そう言いながら、レレアは見違えるほどに賑やかになった神界の街を案内してくれます。前回来た時は、区画が分かれていましたが、今もその名残はあって、区画ごとにどういった店が集中しているなどの分類があるようです。
「ここは、スイーツ通りですね。様々なスイーツが楽しめる場所で、作るのも買うのも喫茶するのも自由自在。と、いうわけで、喫茶でもしながら色々と話しませんか?」
「えぇ、そうですね。では、ラルフについてを八時間ほど語らせて「あ、すみません。やっぱり喫茶はなしで」あら、残念ですね。では、この場で「わーっ! ほ、ほら、お土産! お土産を選びましょう!」……分かりました。ラルフについて語るのはまた今度にしますね」
せっかくですが、お土産選びとなれば仕方がありません。ラルフのために、良いものを選んであげたいのですから。
「そういえば、時間が違うということは、二人はもう結婚していたりします?」
「ふふっ、そうですね。それは――――」
「フィー、僕の奥さん。遅いから来ちゃったよ」
背後から抱きしめられて、首筋に口づけを落とす愛しい旦那様。
「ちょっ!? 世界が軋んでいるのですけども!?」
「んー? なら、私達は帰りますね。また会いましょう。レレア」
「しばらく、外に出すつもりはないけど、またそのうちね」
規格外の神が二人も来たら、世界が軋むのは当然で、私達は悲鳴を上げるレレアを横目に戻ることにします。大好きなラルフとともに、大切な我が家へと。
「次は、何年監禁するつもりです?」
「ざっと五十年くらいかな?」
「ん、分かりました。愛しています。ラルフ」
お互いに重い愛を抱えながら、ずっと、ずっと、永遠に過ごす。それが、神としての私達の幸福。
口づけを交わした私達の愛は、きっと、永遠に続くのでしょう。
(完)
「いえ、私は、ラルフの格好良い姿をずっと独占したいですし、誰かに見られたら、その目を抉りたくなるので、招待しませんよ」
「……三百年ぶりでも昔と変わらなくて、少し頭が痛いですね」
私は、あの時の約束通り、レレアが居る世界へと訪れていました。
ちなみに、ミーシャさん達が居た世界の方には先日訪問して、助力への感謝を告げて回りました。あの時は、まだ面識はありませんでしたが、ネシスさんという男神も力を貸してくれていたらしく、その日初めて、正式に挨拶をすることとなりました。後は、アメリアさんの姉妹のリリアナさんとか、その他の神々も随分助けてくれたそうで、挨拶回りが大変だった記憶しかありません。
(そういえば、ミーシャさん達は疲れ果ててたような……?)
ミーシャさん達に何があったのか、詳しくは知りませんが、私達がレレア達のところに行っている間に、ティアルーン国は王が交代したり、幼女姿のミーシャさんが信仰される事態になったりしていたそうなので、きっと、色々あったのでしょう。
「そういえば、こちらは三百年でしたか……あちらは二年でしたので、やはり、随分と時間差がありますね」
「あぁ、他の世界にも行ったのですね。確かに、世界ごとに時間の進み具合の差はありましたが、今は随分と大きな落差になっていますものね」
そう言いながら、レレアは見違えるほどに賑やかになった神界の街を案内してくれます。前回来た時は、区画が分かれていましたが、今もその名残はあって、区画ごとにどういった店が集中しているなどの分類があるようです。
「ここは、スイーツ通りですね。様々なスイーツが楽しめる場所で、作るのも買うのも喫茶するのも自由自在。と、いうわけで、喫茶でもしながら色々と話しませんか?」
「えぇ、そうですね。では、ラルフについてを八時間ほど語らせて「あ、すみません。やっぱり喫茶はなしで」あら、残念ですね。では、この場で「わーっ! ほ、ほら、お土産! お土産を選びましょう!」……分かりました。ラルフについて語るのはまた今度にしますね」
せっかくですが、お土産選びとなれば仕方がありません。ラルフのために、良いものを選んであげたいのですから。
「そういえば、時間が違うということは、二人はもう結婚していたりします?」
「ふふっ、そうですね。それは――――」
「フィー、僕の奥さん。遅いから来ちゃったよ」
背後から抱きしめられて、首筋に口づけを落とす愛しい旦那様。
「ちょっ!? 世界が軋んでいるのですけども!?」
「んー? なら、私達は帰りますね。また会いましょう。レレア」
「しばらく、外に出すつもりはないけど、またそのうちね」
規格外の神が二人も来たら、世界が軋むのは当然で、私達は悲鳴を上げるレレアを横目に戻ることにします。大好きなラルフとともに、大切な我が家へと。
「次は、何年監禁するつもりです?」
「ざっと五十年くらいかな?」
「ん、分かりました。愛しています。ラルフ」
お互いに重い愛を抱えながら、ずっと、ずっと、永遠に過ごす。それが、神としての私達の幸福。
口づけを交わした私達の愛は、きっと、永遠に続くのでしょう。
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