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第一章 ドラグニル竜国へ
第十話 私のお姉様
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「お姉様がっ!?」
「はい、そのようです」
朝食を終えた後、これから何に手をつけていこうかと考えていると、ベラがその知らせを持って帰ってきた。
(お姉様が、来てくださるっ)
明日、お姉様はこの国にやってくるらしい。表向きは『絶対者』として、貴族であった私を気にかけて来たという体で、実質的には私に会いに来てくれるのかもしれない。
「ふふっ、楽しみです」
「シェイラ様は、『絶対者』様を本当に慕っているんですねぇ」
「えぇっ、お姉様は、とっても強くてお優しい方なんですっ」
そう、お姉様は、私の自慢だ。冷たさしか感じられない家で、唯一温もりを持つ人だった。
「実は私、昔はとっても生意気でしたの」
私は、ベラに椅子へと腰掛けるように勧め、お茶がないことに気づいて、ベラから教わりながら、丁寧にお茶を淹れる。この国では、貴族であっても自分でお茶を淹れる。と、いうより、美味しいお茶を淹れる技術は、この国の貴族の必須項目だったりするため、アルムとのお茶会でもない限り、今は練習あるのみ、といった具合だった。
「五点」
「ぐっ……精進します……」
百点満点中の五点などという数値を叩き出した私は、ぐったりとうなだれながらも、ベラに話を促されて口を開く。
「私の両親は……かなり歪んでいまして、子供に興味がなかったんです」
そう、父も母も、私のことに興味なんてなかった。ただ、母に関しては、前妻が産んだ子供であるお姉様を毛嫌いしており、その分、私を可愛がる様子を見せていた。もちろん、そこに愛情なんてなかったのだが、幼い私は、それを愛情だと錯覚して、どんどん我が儘に成長していきかけていたのだ。
「そんな時、お姉様がやってきて言ったんです。『あなた、欲しいものを欲しいだけ与えられて、何もかも肯定されて、全部、思い通りにして、それで、心は満たされますの?』って」
幼い私は、わけが分からなかった。全てが思いのままに動くのだから、満たされるに決まっている。そう思って、私はお姉様を無視して、お姉様の物を盗ろうとし出した。しかし……。
「……お姉様の抵抗は、それはそれは、激しかったです」
お姉様が持っている宝石を一つ盗ろうとしたら、それはもう、とんでもない抵抗にあった。砂は投げつけられるわ、髪は引っ張られるわ、蹴られるわ殴られるわ……。そして、極めつけに、一言告げられた。
『人の物を盗るということは、その物によっては、今、あなたが受けたもの以上の傷を相手に与えることもありますのよ? それでも盗りたいというのであれば、わたくしを殺す覚悟で来ることですわね? もちろん、その場合は、わたくしもあなたに容赦はしませんわ』
「泥だらけで傷だらけで、ボロボロになった私に、さらに追い打ちをかけるように言われたその言葉に、私は、戦慄しましたわ。大声で泣き出す私を前に、ようやく使用人達が我に返って、母を呼びに行ったのですが……まぁ、絶句されました」
その後の展開としては、母とお姉様の一騎討ち。いや、母は使用人までも使ってお姉様を抑えようとしたけれど、お姉様は、あの頃から強かった。さすがに、お姉様が大人に勝つことはなかったものの、随分とお互いに傷だらけになっていたということは、強く記憶に残っている。
ただ、さすがに大人対子供。結局、お姉様はボロボロになって数日寝込むことにはなってしまったし、お姉様が持っていた宝石は、なぜか私のものにされた。
「それは……凄まじいお姉様ですね」
「ふふっ、確かに、ね? 普通、虐待されて育ちながら、あそこまで反抗する力を持つなんてあり得ないと思いますが、お姉様はそれをやってのけました。そして、それからです。私が、お姉様の言葉を真剣に考えるようになったのは」
まだまだ幼い子供。けれど、お姉様の行動は、その幼い子供に考えるという行動を促すには十分過ぎるもので、私は必死に考えた。
そしてまずは、なぜか私の手に渡ったその宝石を返そうと考えた。けれど、その時の、お姉様は私にその宝石を大切にするよう告げた。何にも想いを寄せられなかった私が、初めて大切なものだと認識したそれを、私に持ち続けることを望んだのだ。
それからは、お姉様は私に様々なことを教えてくれた。貴族として以前に、人として必要な心の在り方を、丁寧に、時に荒っぽく。
「お姉様が言う通り、私はどこも満たされていなかった。空っぽで、それに気づかないまま、ただただ欲しがって……お姉様が居なければ、きっと、私はそれを繰り返していました」
お姉様は、私の恩人だ。私がお姉様に寄り添うようになると、母も私に辛く当たるようになったが、それらの悪意からは、お姉様がずっと守ってくれていた。お姉様だけが、私に心の満たし方を教えてくれた。お姉様だけが、私を人にしてくれた。だから、私はお姉様を慕う。誰よりも、何よりも、お姉様のことが大切だった。
「なるほど、シェイラ様にとっては、お姉様だけが家族だったんですね?」
「そう、ですね。お姉様が居なければ、私はきっと、いつか破滅を迎えていました」
歪みきった家で、私もその歪みに囚われて破滅する未来は、きっと、お姉様が行動してくれなければ訪れたであろう未来だ。
「私は、お姉様のためならなんだってできます。でも、お姉様は優しいから、私が傷つくことを良しとしないから、私も真剣に身の安全を確保しつつ、行動しなきゃなんです」
本当は、お姉様のためなら命だって惜しくはない。けれど、それをお姉様が望まないことも知っている。心優しいお姉様は、私が傷つけば、自分も傷ついてしまうのだから。
だから、私はこの国で、幸せになるために、今は全力を注ぐ。全ては愛するお姉様のために。
「はい、そのようです」
朝食を終えた後、これから何に手をつけていこうかと考えていると、ベラがその知らせを持って帰ってきた。
(お姉様が、来てくださるっ)
明日、お姉様はこの国にやってくるらしい。表向きは『絶対者』として、貴族であった私を気にかけて来たという体で、実質的には私に会いに来てくれるのかもしれない。
「ふふっ、楽しみです」
「シェイラ様は、『絶対者』様を本当に慕っているんですねぇ」
「えぇっ、お姉様は、とっても強くてお優しい方なんですっ」
そう、お姉様は、私の自慢だ。冷たさしか感じられない家で、唯一温もりを持つ人だった。
「実は私、昔はとっても生意気でしたの」
私は、ベラに椅子へと腰掛けるように勧め、お茶がないことに気づいて、ベラから教わりながら、丁寧にお茶を淹れる。この国では、貴族であっても自分でお茶を淹れる。と、いうより、美味しいお茶を淹れる技術は、この国の貴族の必須項目だったりするため、アルムとのお茶会でもない限り、今は練習あるのみ、といった具合だった。
「五点」
「ぐっ……精進します……」
百点満点中の五点などという数値を叩き出した私は、ぐったりとうなだれながらも、ベラに話を促されて口を開く。
「私の両親は……かなり歪んでいまして、子供に興味がなかったんです」
そう、父も母も、私のことに興味なんてなかった。ただ、母に関しては、前妻が産んだ子供であるお姉様を毛嫌いしており、その分、私を可愛がる様子を見せていた。もちろん、そこに愛情なんてなかったのだが、幼い私は、それを愛情だと錯覚して、どんどん我が儘に成長していきかけていたのだ。
「そんな時、お姉様がやってきて言ったんです。『あなた、欲しいものを欲しいだけ与えられて、何もかも肯定されて、全部、思い通りにして、それで、心は満たされますの?』って」
幼い私は、わけが分からなかった。全てが思いのままに動くのだから、満たされるに決まっている。そう思って、私はお姉様を無視して、お姉様の物を盗ろうとし出した。しかし……。
「……お姉様の抵抗は、それはそれは、激しかったです」
お姉様が持っている宝石を一つ盗ろうとしたら、それはもう、とんでもない抵抗にあった。砂は投げつけられるわ、髪は引っ張られるわ、蹴られるわ殴られるわ……。そして、極めつけに、一言告げられた。
『人の物を盗るということは、その物によっては、今、あなたが受けたもの以上の傷を相手に与えることもありますのよ? それでも盗りたいというのであれば、わたくしを殺す覚悟で来ることですわね? もちろん、その場合は、わたくしもあなたに容赦はしませんわ』
「泥だらけで傷だらけで、ボロボロになった私に、さらに追い打ちをかけるように言われたその言葉に、私は、戦慄しましたわ。大声で泣き出す私を前に、ようやく使用人達が我に返って、母を呼びに行ったのですが……まぁ、絶句されました」
その後の展開としては、母とお姉様の一騎討ち。いや、母は使用人までも使ってお姉様を抑えようとしたけれど、お姉様は、あの頃から強かった。さすがに、お姉様が大人に勝つことはなかったものの、随分とお互いに傷だらけになっていたということは、強く記憶に残っている。
ただ、さすがに大人対子供。結局、お姉様はボロボロになって数日寝込むことにはなってしまったし、お姉様が持っていた宝石は、なぜか私のものにされた。
「それは……凄まじいお姉様ですね」
「ふふっ、確かに、ね? 普通、虐待されて育ちながら、あそこまで反抗する力を持つなんてあり得ないと思いますが、お姉様はそれをやってのけました。そして、それからです。私が、お姉様の言葉を真剣に考えるようになったのは」
まだまだ幼い子供。けれど、お姉様の行動は、その幼い子供に考えるという行動を促すには十分過ぎるもので、私は必死に考えた。
そしてまずは、なぜか私の手に渡ったその宝石を返そうと考えた。けれど、その時の、お姉様は私にその宝石を大切にするよう告げた。何にも想いを寄せられなかった私が、初めて大切なものだと認識したそれを、私に持ち続けることを望んだのだ。
それからは、お姉様は私に様々なことを教えてくれた。貴族として以前に、人として必要な心の在り方を、丁寧に、時に荒っぽく。
「お姉様が言う通り、私はどこも満たされていなかった。空っぽで、それに気づかないまま、ただただ欲しがって……お姉様が居なければ、きっと、私はそれを繰り返していました」
お姉様は、私の恩人だ。私がお姉様に寄り添うようになると、母も私に辛く当たるようになったが、それらの悪意からは、お姉様がずっと守ってくれていた。お姉様だけが、私に心の満たし方を教えてくれた。お姉様だけが、私を人にしてくれた。だから、私はお姉様を慕う。誰よりも、何よりも、お姉様のことが大切だった。
「なるほど、シェイラ様にとっては、お姉様だけが家族だったんですね?」
「そう、ですね。お姉様が居なければ、私はきっと、いつか破滅を迎えていました」
歪みきった家で、私もその歪みに囚われて破滅する未来は、きっと、お姉様が行動してくれなければ訪れたであろう未来だ。
「私は、お姉様のためならなんだってできます。でも、お姉様は優しいから、私が傷つくことを良しとしないから、私も真剣に身の安全を確保しつつ、行動しなきゃなんです」
本当は、お姉様のためなら命だって惜しくはない。けれど、それをお姉様が望まないことも知っている。心優しいお姉様は、私が傷つけば、自分も傷ついてしまうのだから。
だから、私はこの国で、幸せになるために、今は全力を注ぐ。全ては愛するお姉様のために。
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