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第一章 幼少期編
第六十五話 新たな企み
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あのお手紙を送った翌日、イルト王子からの手紙が届いて、私はドキドキしながら自室でそれを開く。
簡単な挨拶の後に綴られていたのは、『やりすぎだ』という苦言が少しと、感謝の言葉。それから、近況の話を私を絡めて行い、最後に『だいすきなゆみりあじょう。むちゃはしないでほしい』という、何とも胸を打つ感動的な言葉。
「みゅうぅぅぅうっ、どうしようっ、イルト様がっ、イルト様がっ、尊いっ!」
私用に用意されている小さな机の上に広がる手紙へ、私は何度も何度も……主に、最後の一文を読み返しては、悶える。
「ユミリア様、何か、手紙を収めるための箱でも買うか?」
「買う!」
後ろでお茶を持ってきていたローランの提案に、私は即座に飛び付く。
これはもう、厳重に保管しなければならないお宝だ。家宝……だと、他の家族のものにもなってしまうから、私だけの大切なお宝ということで、しっかり、がっちり保管したい。
手紙から離れた場所に紅茶を置いてくれたローランにお礼を言った私は、ひとまず、誰にも手が出せないであろうストレージに手紙を収納しておく。
「とりあえず、表立ってイルト様を害するような奴らは、今回の件であらかた捕縛されたはずだから、次のフェーズに移るよっ」
「って宣言するってことは、俺も何か役割があるのか?」
保管用の箱を手配しようとしていたローランに、私はそう宣言して引き留める。そう、次の作戦には、ローランの力が必要不可欠なのだ。
「もちろん、手紙の仕組みはそのまま持続させるけど、本命はこっちだからね。ローランには、色々と調べてもらいたいの」
表立って騒ぐのは、正直、小物でしかない。それももちろん、幼いイルト王子にとって脅威の一つではあるのだろうが、一番怖いのは、裏で暗躍できるような奴らだ。そんな奴らを牽制するために、私には情報が何よりも必要だったのだ。
「そりゃあ、面白そうだ。でも、時間もかかるぞ?」
「うん、それは分かってる。だから、イルト様のところには、私の守りが効くようにしておくし、私自身も自分の守りを強化しておく」
「なら、セイ達とも相談だな」
「うんっ」
今はまだ、イルト王子を害そうとする奴らは、王家の護衛、もしくは、我が家の護衛がどうにかしてくれている状態だ。しかし、これがずっと続いてくれるとは限らない。陛下がイルト王子に内緒で、色々とイルト王子を守るための魔導具をイルト王子の周りに設置はしているらしいが、基本的に、この世界の魔導具はそこまで威力のあるものはない。せいぜい軽い妨害ができる程度で、大勢でかかられたら足止めにもならないようなものしかないのだ。
(イルト様のために、私はどんなものでも作ってみせるっ!)
材料の足りないものは、お父様に言うか、セイ達に言うかで大抵解決する。もう、昔のように私が直接取りに行く必要はないのだ。
ローランに保管用の箱の件と、セイ達をこちらに呼ぶ件を頼んだ私は、頭の中で必要な材料を並べながら、イルト王子を想うのだった。
簡単な挨拶の後に綴られていたのは、『やりすぎだ』という苦言が少しと、感謝の言葉。それから、近況の話を私を絡めて行い、最後に『だいすきなゆみりあじょう。むちゃはしないでほしい』という、何とも胸を打つ感動的な言葉。
「みゅうぅぅぅうっ、どうしようっ、イルト様がっ、イルト様がっ、尊いっ!」
私用に用意されている小さな机の上に広がる手紙へ、私は何度も何度も……主に、最後の一文を読み返しては、悶える。
「ユミリア様、何か、手紙を収めるための箱でも買うか?」
「買う!」
後ろでお茶を持ってきていたローランの提案に、私は即座に飛び付く。
これはもう、厳重に保管しなければならないお宝だ。家宝……だと、他の家族のものにもなってしまうから、私だけの大切なお宝ということで、しっかり、がっちり保管したい。
手紙から離れた場所に紅茶を置いてくれたローランにお礼を言った私は、ひとまず、誰にも手が出せないであろうストレージに手紙を収納しておく。
「とりあえず、表立ってイルト様を害するような奴らは、今回の件であらかた捕縛されたはずだから、次のフェーズに移るよっ」
「って宣言するってことは、俺も何か役割があるのか?」
保管用の箱を手配しようとしていたローランに、私はそう宣言して引き留める。そう、次の作戦には、ローランの力が必要不可欠なのだ。
「もちろん、手紙の仕組みはそのまま持続させるけど、本命はこっちだからね。ローランには、色々と調べてもらいたいの」
表立って騒ぐのは、正直、小物でしかない。それももちろん、幼いイルト王子にとって脅威の一つではあるのだろうが、一番怖いのは、裏で暗躍できるような奴らだ。そんな奴らを牽制するために、私には情報が何よりも必要だったのだ。
「そりゃあ、面白そうだ。でも、時間もかかるぞ?」
「うん、それは分かってる。だから、イルト様のところには、私の守りが効くようにしておくし、私自身も自分の守りを強化しておく」
「なら、セイ達とも相談だな」
「うんっ」
今はまだ、イルト王子を害そうとする奴らは、王家の護衛、もしくは、我が家の護衛がどうにかしてくれている状態だ。しかし、これがずっと続いてくれるとは限らない。陛下がイルト王子に内緒で、色々とイルト王子を守るための魔導具をイルト王子の周りに設置はしているらしいが、基本的に、この世界の魔導具はそこまで威力のあるものはない。せいぜい軽い妨害ができる程度で、大勢でかかられたら足止めにもならないようなものしかないのだ。
(イルト様のために、私はどんなものでも作ってみせるっ!)
材料の足りないものは、お父様に言うか、セイ達に言うかで大抵解決する。もう、昔のように私が直接取りに行く必要はないのだ。
ローランに保管用の箱の件と、セイ達をこちらに呼ぶ件を頼んだ私は、頭の中で必要な材料を並べながら、イルト王子を想うのだった。
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