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第二章 少女期 瘴気編
第二百七十八話 変態に囚われて(ローラン視点)
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変態に捕まった人間の末路というのは、本当に……本当にっ、悲惨なものだ。
「やぁんっ、もっふもふじゃないのぉっ。ほぉら、ここ? ここが良いの?」
「嫌ぁっ! やだぁぁあっ!!」
「うふふ、あなたもとっても綺麗ね? こーんな羽まであるなんて、ねぇ、ワタシ、誘われてるのかしら?」
「誘ってないっ! 誘ってないから! ちょっ、本気で、来ないでぇぇえっ!!」
「そして……お久しぶりね? ローラン?」
「ひっ!!」
「ずっと、ずぅっと、探してたのよ? あ・な・た?」
捕まった直後、俺は必死に、セイとコウは見逃してほしいと言っていた。しかし、幼子を諭すような口調で、それはダメだと言いながらバチンとウィンクをする姿に、俺はおぞましさと吐き気で、言葉を口にすることすらできなかった。しかし、今は……。
「く、るな。やめて、くれ」
自分でも、青い顔だと自覚しながらも、コウとセイが、瞳の光を失って呆然としている様子に恐怖しか感じない。
「うん? あら? ローラン、あなた、変なものをつけられたわねぇ?」
グイッと間近に迫った変態の凶悪な顔面に、一瞬意識が遠退きかけるものの、かろうじて、口を動かすことに成功する。
「へ、んな、も、の?」
「えぇ、そうよ? そのせいで、ワタシ、あなたを見失っちゃったんだからっ」
それは、誰からの祝福だろうかと、俺は真剣に考えて、このド変態から救い出してくれた救世主を思い出そうとする。
「そのせいで、ワタシも、あいつも、あなたが死んだと思って、一時期、荒れたんだからっ」
拗ねるように言うヤツの言葉に、小さな違和感を覚えるものの、それに構うだけの余裕など、今はどこにも存在しない。
「あぁ、違うわね。あいつは、今でも荒れてるわ。何をしようとしているのかは知らないけど、ろくなことじゃないのは確かねぇ」
ヤツが見つめる先は、リーリス国がある方向。
「ねぇ、ローラン? あなたは、ワタシ達に愛でられるべき存在なのよ? 最初に目をつけたのはあいつかもしれないけど、今、あなたを見つけられているのは、ワタシだけ……」
熱の籠った瞳で見つめられ、悪寒が止まらなくなり、耳に吐息混じりの言葉を告げられて、発狂しそうになる。
「お友達も一緒なら、寂しくないでしょう? ねぇ、ワタシのものになりなさいな」
言葉を紡ぐ余裕もなく、必死に首を横に振る俺に、ヤツは、凶悪な笑みを浮かべる。
「うふふ、相変わらず、いけずぅ。でも、安心したわ。あなたの魂が変わってなくて。だから、ね?」
『ちょっとだけ、加護をあげたら、解放してあげるわね?』という言葉が聞こえた直後、ヤツの顔が、俺の顔にどんどん近づいてきて……そこから先のことは、覚えていない。
「やぁんっ、もっふもふじゃないのぉっ。ほぉら、ここ? ここが良いの?」
「嫌ぁっ! やだぁぁあっ!!」
「うふふ、あなたもとっても綺麗ね? こーんな羽まであるなんて、ねぇ、ワタシ、誘われてるのかしら?」
「誘ってないっ! 誘ってないから! ちょっ、本気で、来ないでぇぇえっ!!」
「そして……お久しぶりね? ローラン?」
「ひっ!!」
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「く、るな。やめて、くれ」
自分でも、青い顔だと自覚しながらも、コウとセイが、瞳の光を失って呆然としている様子に恐怖しか感じない。
「うん? あら? ローラン、あなた、変なものをつけられたわねぇ?」
グイッと間近に迫った変態の凶悪な顔面に、一瞬意識が遠退きかけるものの、かろうじて、口を動かすことに成功する。
「へ、んな、も、の?」
「えぇ、そうよ? そのせいで、ワタシ、あなたを見失っちゃったんだからっ」
それは、誰からの祝福だろうかと、俺は真剣に考えて、このド変態から救い出してくれた救世主を思い出そうとする。
「そのせいで、ワタシも、あいつも、あなたが死んだと思って、一時期、荒れたんだからっ」
拗ねるように言うヤツの言葉に、小さな違和感を覚えるものの、それに構うだけの余裕など、今はどこにも存在しない。
「あぁ、違うわね。あいつは、今でも荒れてるわ。何をしようとしているのかは知らないけど、ろくなことじゃないのは確かねぇ」
ヤツが見つめる先は、リーリス国がある方向。
「ねぇ、ローラン? あなたは、ワタシ達に愛でられるべき存在なのよ? 最初に目をつけたのはあいつかもしれないけど、今、あなたを見つけられているのは、ワタシだけ……」
熱の籠った瞳で見つめられ、悪寒が止まらなくなり、耳に吐息混じりの言葉を告げられて、発狂しそうになる。
「お友達も一緒なら、寂しくないでしょう? ねぇ、ワタシのものになりなさいな」
言葉を紡ぐ余裕もなく、必死に首を横に振る俺に、ヤツは、凶悪な笑みを浮かべる。
「うふふ、相変わらず、いけずぅ。でも、安心したわ。あなたの魂が変わってなくて。だから、ね?」
『ちょっとだけ、加護をあげたら、解放してあげるわね?』という言葉が聞こえた直後、ヤツの顔が、俺の顔にどんどん近づいてきて……そこから先のことは、覚えていない。
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