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第三章 少女期 女神編
第三百二十六話 何の封印?(セイ視点)
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「え……」
不可解な何かが起こっていることを説明すれば、ユミリアは頬を引きつらせて絶句する。その瞬間に、僕達は悟った。
((((あ、これ、ヤバイやつだ(です)))))
ユミリアがこんな反応を見せることは滅多にない。いつも余裕があって、イルト王子を溺愛しているユミリアが焦ることなど、イルト王子に迫られた時くらいではないだろうか。
「………………ユミリア、何か、懸念でもあるの?」
説明したのが僕ならば、質問をするのも僕の役割とばかりに、ユミリア以外から視線を受けた僕は、渋々、あまり聞きたくない内容を聞くことにする。
「セイ達は、輝きの魔王の封印を解いた。これは、きっと間違いないと思うの。魔王の精神に潜っていた時、いきなり、話が通じるようになったから。でも、ね? ……この場所には、何か、別の存在も封印されてるって聞いたことがあるの」
欺王と偽牙と呼ばれる二体の鬼はもちろんのこと、ここには、様々な存在が封じられている。そして、その封印は、このクリスタルロードの最深部にあるらしい。
そんな情報を聞いて出た結論は一つ。
(僕達、何の封印を解いたの!?)
ユミリアによれば、それは聖魔法によって解けるとされているが、具体的には知らないとのこと。そして、僕達は、ミーシャがとある理由で聖魔法を使用する可能性が高いことを理解していた。
「入り口を聖魔法で見つけられたのであれば、出口も、と思うのが自然ですね」
記憶にはなくとも、僕達は、自分がそう考えると理解できていた。そしてその結果についても。
「……よしっ、とりあえず、最深部に行ってみよう! 私達なら、きっと、何があっても大丈夫だよっ」
明るくそう言ったユミリアに励まされなかったかといえば、そんなことはない。ユミリアの言葉で、このまま手をこまねいていても仕方がないという冷静な判断も戻ってくる。
ユミリアに促されるまま、不思議な紋様に手を触れた僕達は……一瞬にして、見覚えのある扉の前に出た。ただし……。
「な、に? この階段……」
扉の隣には、ひときわ大きな存在感を放つ階段があった。ドス黒く染まり、未だに、新しいと思われる赤いそれがピチャピチャと天井から垂れているそれが……。
「お嬢様、この先は、私が探索を」
「いや、俺が」
「僕が行くよ」
「ぼくっ!」
「わ、我が行ってやらんことも」
「私がっ! あの死のループを思えば、この程度っ」
あの先は、絶対に危険だと、頭の中で警鐘が鳴る。だからこそ、僕達は(一部、違う理由だけど)ユミリアを危険な目に遭わせないために、提案する。
「みゅ? ダメだよ? あれは、ただの罠だから、危険なだけで、何の見返りもないから」
「「「「「「えっ?」」」」」」
「それより、早く扉の中を確認しよう」
階段を完全に無視して、扉を注視するユミリアを前に、僕達は、スゴスゴと従うのだった。
不可解な何かが起こっていることを説明すれば、ユミリアは頬を引きつらせて絶句する。その瞬間に、僕達は悟った。
((((あ、これ、ヤバイやつだ(です)))))
ユミリアがこんな反応を見せることは滅多にない。いつも余裕があって、イルト王子を溺愛しているユミリアが焦ることなど、イルト王子に迫られた時くらいではないだろうか。
「………………ユミリア、何か、懸念でもあるの?」
説明したのが僕ならば、質問をするのも僕の役割とばかりに、ユミリア以外から視線を受けた僕は、渋々、あまり聞きたくない内容を聞くことにする。
「セイ達は、輝きの魔王の封印を解いた。これは、きっと間違いないと思うの。魔王の精神に潜っていた時、いきなり、話が通じるようになったから。でも、ね? ……この場所には、何か、別の存在も封印されてるって聞いたことがあるの」
欺王と偽牙と呼ばれる二体の鬼はもちろんのこと、ここには、様々な存在が封じられている。そして、その封印は、このクリスタルロードの最深部にあるらしい。
そんな情報を聞いて出た結論は一つ。
(僕達、何の封印を解いたの!?)
ユミリアによれば、それは聖魔法によって解けるとされているが、具体的には知らないとのこと。そして、僕達は、ミーシャがとある理由で聖魔法を使用する可能性が高いことを理解していた。
「入り口を聖魔法で見つけられたのであれば、出口も、と思うのが自然ですね」
記憶にはなくとも、僕達は、自分がそう考えると理解できていた。そしてその結果についても。
「……よしっ、とりあえず、最深部に行ってみよう! 私達なら、きっと、何があっても大丈夫だよっ」
明るくそう言ったユミリアに励まされなかったかといえば、そんなことはない。ユミリアの言葉で、このまま手をこまねいていても仕方がないという冷静な判断も戻ってくる。
ユミリアに促されるまま、不思議な紋様に手を触れた僕達は……一瞬にして、見覚えのある扉の前に出た。ただし……。
「な、に? この階段……」
扉の隣には、ひときわ大きな存在感を放つ階段があった。ドス黒く染まり、未だに、新しいと思われる赤いそれがピチャピチャと天井から垂れているそれが……。
「お嬢様、この先は、私が探索を」
「いや、俺が」
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「ぼくっ!」
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あの先は、絶対に危険だと、頭の中で警鐘が鳴る。だからこそ、僕達は(一部、違う理由だけど)ユミリアを危険な目に遭わせないために、提案する。
「みゅ? ダメだよ? あれは、ただの罠だから、危険なだけで、何の見返りもないから」
「「「「「「えっ?」」」」」」
「それより、早く扉の中を確認しよう」
階段を完全に無視して、扉を注視するユミリアを前に、僕達は、スゴスゴと従うのだった。
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