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第三章 少女期 女神編
第三百八十五話 諦めない(マリフィー視点)
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リリアナ姉様と創世神様の元に駆けつけたまでは良かった。しかし、ここまで二人を追い詰める存在が、私や、途中で加勢に来てくれたレインボードラゴンのことを見逃すはずもなかった。
「きゃあぁぁあっ!」
リリアナ姉様は邪神に操られていて、私が来ると同時に、力尽きたのか、完全に意識を手放して、敵対する形となっていた。神であった頃から、リリアナ姉様にはまともに勝てたことなどない。そして、さらに、今は動かないものの、邪神が一人存在するという事実が、私の動きを制限する。
リリアナ姉様の剣に対して、私もお姉様からいただいた剣で対抗するも、ちょっとでも意識を逸らそうものなら、簡単に弾き飛ばされる。今回のこれも、二十回目くらいになるのではないだろうか。
レインボードラゴンも奮闘してくれてはいたが、神を相手に、レインボードラゴンが一体だけ立ち向かったところでどうにかなるわけもなく、今は、意識を失って、少し離れた場所で倒れている。
石壁に叩きつけられて、血を吐き出す私は、それでも、必死に立ち上がった。本来、私の戦い方は罠によるものばかり。剣での戦いなど、上手いはずもない。しかし、それでも、今は剣を握る以外の方法がなかった。
『再生の剣』と名付けられたその剣は、ある程度の怪我を癒やしたり、状態異常を回復させたりができる。ただし、これが神相手に通用するかどうかは分からない。通用しないならしないで、浄化魔法の力を増幅させるそれを持っていれば、少しは戦いの役に立つ。
そんなわけで、ずっと剣を握って戦っていたものの、リリアナ姉様も邪神も、私が抵抗するうちは、何度でも叩きのめすつもりなのか、何度も何度も、死にそうな状態から這い上がることとなっていた。
(諦める、ものかっ)
どんなに叩きのめされても、どんなに絶望を味わっても、諦めたりなどしない。誰もが諦めていないのに、こんな場所で、誰も救えないまま諦めるのはあり得なかった。
「ぐ、ぅ……」
視界はぼやけ、足元もふらつく。神力はほとんど残っていないし、今もなお、剣を握れるだけの握力があるのは、奇跡と言っても良さそうだ。体中が痛みに悲鳴を上げ、今すぐにでも倒れて、意識を手放してしまいたいくらいだったが、それでも、必死に立って、ヨロヨロと剣を構える。
「絶対……諦め、ないっ」
立っているだけで精一杯。それ以上のことなんてできるはずがない。そう思えるほどの体に鞭打って、前を見据えた瞬間。
「あっ!」
必死に握っていた剣がリリアナ姉様の剣で弾き飛ばされる。
「がっ……」
そのまま、髪を思いっきり掴まれて引き寄せられ、前のめりになったかと思えば、腹に、リリアナ姉様の膝がめり込んで、激痛に意識を飛ばしかける。
(あ、きら…め、ない……)
どんなに痛くても、どんなに辛くても、諦めなかった人を知っている。彼女のことを『お姉様』と呼んで仰ぐ私が、ここで諦めるわけにはいかない。
「ぐっ、おっ、がぁっ、っっ」
体に力が入らない私は、何度も、何度も、リリアナ姉様から腹を抉られ、次第に声をあげることも、意識を保つことも困難になっていく。
(また、守れない……お、姉…さ、ま…………)
黒く染まる意識。それでも、必死に抵抗の意思を見せていた私は……どこか遠くで、何かが爆発するような音を聞いたのを最後に、意識を失った。
「きゃあぁぁあっ!」
リリアナ姉様は邪神に操られていて、私が来ると同時に、力尽きたのか、完全に意識を手放して、敵対する形となっていた。神であった頃から、リリアナ姉様にはまともに勝てたことなどない。そして、さらに、今は動かないものの、邪神が一人存在するという事実が、私の動きを制限する。
リリアナ姉様の剣に対して、私もお姉様からいただいた剣で対抗するも、ちょっとでも意識を逸らそうものなら、簡単に弾き飛ばされる。今回のこれも、二十回目くらいになるのではないだろうか。
レインボードラゴンも奮闘してくれてはいたが、神を相手に、レインボードラゴンが一体だけ立ち向かったところでどうにかなるわけもなく、今は、意識を失って、少し離れた場所で倒れている。
石壁に叩きつけられて、血を吐き出す私は、それでも、必死に立ち上がった。本来、私の戦い方は罠によるものばかり。剣での戦いなど、上手いはずもない。しかし、それでも、今は剣を握る以外の方法がなかった。
『再生の剣』と名付けられたその剣は、ある程度の怪我を癒やしたり、状態異常を回復させたりができる。ただし、これが神相手に通用するかどうかは分からない。通用しないならしないで、浄化魔法の力を増幅させるそれを持っていれば、少しは戦いの役に立つ。
そんなわけで、ずっと剣を握って戦っていたものの、リリアナ姉様も邪神も、私が抵抗するうちは、何度でも叩きのめすつもりなのか、何度も何度も、死にそうな状態から這い上がることとなっていた。
(諦める、ものかっ)
どんなに叩きのめされても、どんなに絶望を味わっても、諦めたりなどしない。誰もが諦めていないのに、こんな場所で、誰も救えないまま諦めるのはあり得なかった。
「ぐ、ぅ……」
視界はぼやけ、足元もふらつく。神力はほとんど残っていないし、今もなお、剣を握れるだけの握力があるのは、奇跡と言っても良さそうだ。体中が痛みに悲鳴を上げ、今すぐにでも倒れて、意識を手放してしまいたいくらいだったが、それでも、必死に立って、ヨロヨロと剣を構える。
「絶対……諦め、ないっ」
立っているだけで精一杯。それ以上のことなんてできるはずがない。そう思えるほどの体に鞭打って、前を見据えた瞬間。
「あっ!」
必死に握っていた剣がリリアナ姉様の剣で弾き飛ばされる。
「がっ……」
そのまま、髪を思いっきり掴まれて引き寄せられ、前のめりになったかと思えば、腹に、リリアナ姉様の膝がめり込んで、激痛に意識を飛ばしかける。
(あ、きら…め、ない……)
どんなに痛くても、どんなに辛くても、諦めなかった人を知っている。彼女のことを『お姉様』と呼んで仰ぐ私が、ここで諦めるわけにはいかない。
「ぐっ、おっ、がぁっ、っっ」
体に力が入らない私は、何度も、何度も、リリアナ姉様から腹を抉られ、次第に声をあげることも、意識を保つことも困難になっていく。
(また、守れない……お、姉…さ、ま…………)
黒く染まる意識。それでも、必死に抵抗の意思を見せていた私は……どこか遠くで、何かが爆発するような音を聞いたのを最後に、意識を失った。
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