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第一章 第一フロア
図鑑
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『アイテム図鑑
食糧編
3 濃厚な水
言葉の通り、とっても濃厚だよっ
何がって?
それはぁ、ひ・み・つ
体に害はないから安心してねっ』
相変わらずのどこかふざけた文章に、僕は呆れ、琴音は難しい顔をする。琴音はこういった洒落にならないおふざけは嫌いだから、イライラしているのだろう。ただ、だからといって今この場で怒っても無意味に体力を使うだけだと分かっていて我慢しているように見えた。
「ひとまず、次のページを見てみるけど、良い?」
「うん」
怒りを呑み込んだ琴音の同意を得て、僕は次を捲ってみる。
『アイテム図鑑
薬編
1 毒草
どーくどーくどく毒草だぁ
ん?
某魚のアニメソングっぽく歌うなって?
でも、説明いらなくね?
なんたって、毒草なんだしさ
液体に浸すと浸食するよ』
するとそこには、確かにドロップした『毒草』についてのふざけた文章があった。そして、それを読み終えて、さらに怖い顔になった琴音を見ながら、僕は次辺りがモンスター図鑑だろうかと思ってページを捲ろうすると……。
? 捲れるページが多い……?
捲れそうな場所は後一ヶ所だけだと思っていた僕は、最低でももう一ヶ所、捲れそうなページがあることに気づいて怪訝に思いながらも捲ってみる。
『アイテム図鑑
貴重品編
1 白鞘の剣
とても丈夫な剣
取り柄はただそれだけ
2 リュックサック(小)
色々入る……と見せかけて、実はそんなに入らない
そのうち大きくもなってくれない
ごくごく普通のリュック』
なるほど、これを見落としていたのかと、僕は得心する。
確かに、この剣もリュックも、アイテムには違いない。先程の安全地帯での確認の時に、僕はアイテムといえば『水蔦』だけだと思い込んで、それ以上を見るという意識がなかった。だから、見落としたのだろう。
「次からはしっかり確認しなきゃだね」
「あぁ」
琴音も見落としに気づいてそう言ってきたため、素直に受け取る。ここでは、何が命取りになるか分からないのだから、情報は一つでも多く持っていたいところだ。
「次、捲るぞ」
「うん」
次もきっとふざけた文章だろうから覚悟をするように、というつもりで声をかけた僕は、いよいよモンスター図鑑らしきページを捲る。
『モンスター図鑑
1 人食い花
花型のモンスター
地面で待機し、獲物を見つけると伸び上がって食らいつく
ドロップアイテム 水蔦
レアドロップアイテム 赤い蜜
2 ベン
黒いネズミ型のモンスター
集団行動を得意とし、一匹が殺されるとどんどん仲間を増やして襲い掛かってくる
災厄のモンスター
ドロップアイテム 濃厚な水
レアドロップアイテム 毒草』
いざ開いてみると、モンスター図鑑の方はまともな文章だった。
「まとも、だね」
「あぁ」
なんだか拍子抜けした感覚に襲われつつも、少しはまともな文章があって助かったという思いも強かった。これで、これ以上琴音の機嫌が悪くなることもないだろう。
「お兄ちゃん、他に開けるページはない?」
「他? ちょっと待ってな……あっ、あった」
つい先程の教訓から、他のページの有無を確認してきた琴音に、僕は素直に動いて、この『冒険の書』のほぼ最後のページ辺りが開くことに気づく。そして、そのまま開けてみると……。
「これは、地図?」
そこには、今まで僕達が通ってきた道が黒く塗られた地図があった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
明けましておめでとうございます!
皆さん、お正月はいかがお過ごしでしょうか?
私はといえば……新年早々、インフルエンザでダウンしました。
元旦からインフルエンザの診断をいただいて、色々ショックです。
今日の更新は約束でしたので頑張りましたが、次の更新はちょっと先の七日にしようかと思っています。
しばらくはしっかり休んで、また三日か四日に一度の更新に戻せるようにします。
それでは、今年もよろしくお願いします!
食糧編
3 濃厚な水
言葉の通り、とっても濃厚だよっ
何がって?
それはぁ、ひ・み・つ
体に害はないから安心してねっ』
相変わらずのどこかふざけた文章に、僕は呆れ、琴音は難しい顔をする。琴音はこういった洒落にならないおふざけは嫌いだから、イライラしているのだろう。ただ、だからといって今この場で怒っても無意味に体力を使うだけだと分かっていて我慢しているように見えた。
「ひとまず、次のページを見てみるけど、良い?」
「うん」
怒りを呑み込んだ琴音の同意を得て、僕は次を捲ってみる。
『アイテム図鑑
薬編
1 毒草
どーくどーくどく毒草だぁ
ん?
某魚のアニメソングっぽく歌うなって?
でも、説明いらなくね?
なんたって、毒草なんだしさ
液体に浸すと浸食するよ』
するとそこには、確かにドロップした『毒草』についてのふざけた文章があった。そして、それを読み終えて、さらに怖い顔になった琴音を見ながら、僕は次辺りがモンスター図鑑だろうかと思ってページを捲ろうすると……。
? 捲れるページが多い……?
捲れそうな場所は後一ヶ所だけだと思っていた僕は、最低でももう一ヶ所、捲れそうなページがあることに気づいて怪訝に思いながらも捲ってみる。
『アイテム図鑑
貴重品編
1 白鞘の剣
とても丈夫な剣
取り柄はただそれだけ
2 リュックサック(小)
色々入る……と見せかけて、実はそんなに入らない
そのうち大きくもなってくれない
ごくごく普通のリュック』
なるほど、これを見落としていたのかと、僕は得心する。
確かに、この剣もリュックも、アイテムには違いない。先程の安全地帯での確認の時に、僕はアイテムといえば『水蔦』だけだと思い込んで、それ以上を見るという意識がなかった。だから、見落としたのだろう。
「次からはしっかり確認しなきゃだね」
「あぁ」
琴音も見落としに気づいてそう言ってきたため、素直に受け取る。ここでは、何が命取りになるか分からないのだから、情報は一つでも多く持っていたいところだ。
「次、捲るぞ」
「うん」
次もきっとふざけた文章だろうから覚悟をするように、というつもりで声をかけた僕は、いよいよモンスター図鑑らしきページを捲る。
『モンスター図鑑
1 人食い花
花型のモンスター
地面で待機し、獲物を見つけると伸び上がって食らいつく
ドロップアイテム 水蔦
レアドロップアイテム 赤い蜜
2 ベン
黒いネズミ型のモンスター
集団行動を得意とし、一匹が殺されるとどんどん仲間を増やして襲い掛かってくる
災厄のモンスター
ドロップアイテム 濃厚な水
レアドロップアイテム 毒草』
いざ開いてみると、モンスター図鑑の方はまともな文章だった。
「まとも、だね」
「あぁ」
なんだか拍子抜けした感覚に襲われつつも、少しはまともな文章があって助かったという思いも強かった。これで、これ以上琴音の機嫌が悪くなることもないだろう。
「お兄ちゃん、他に開けるページはない?」
「他? ちょっと待ってな……あっ、あった」
つい先程の教訓から、他のページの有無を確認してきた琴音に、僕は素直に動いて、この『冒険の書』のほぼ最後のページ辺りが開くことに気づく。そして、そのまま開けてみると……。
「これは、地図?」
そこには、今まで僕達が通ってきた道が黒く塗られた地図があった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
明けましておめでとうございます!
皆さん、お正月はいかがお過ごしでしょうか?
私はといえば……新年早々、インフルエンザでダウンしました。
元旦からインフルエンザの診断をいただいて、色々ショックです。
今日の更新は約束でしたので頑張りましたが、次の更新はちょっと先の七日にしようかと思っています。
しばらくはしっかり休んで、また三日か四日に一度の更新に戻せるようにします。
それでは、今年もよろしくお願いします!
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