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22.受付
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さて、王都に入ることは出来たから早速マップを見て最短距離で学園へ向かうとしよう。
「ここが学園か…でけぇな…」
(主様。)
(ん?どした?)
(ここの学園では一人称を俺や僕よりも私にした方が好ましいかと思われます)
(そなの?…まぁ、気をつけます)
(はい…)
そうか…私の方がいいのか…いや、俺だって受験経験してるし!…あ、私だってだね…気をつけないと…。
「あの~…失礼ですが…この学園になにか用が?」
「ん?…君は…ここの生徒ですか?」
「はい…あなたは?」
「いえ、ここの求人情報を見てきたのですがね?受付を教えていただきたいのですが…」
「あ!わかりました!こっちですよ!」
なかなかのボンキュッボン最高ですね!いやいやいや…これから教師となるのにそんなことを考えてはダメだ!しっかりしなくては!
「えっと…なんとお呼びすればいいですか?」
「私はジンと言います。あなたは?」
「私はエレジェルと言います…では、ジン先生がいいですかね?」
「まだ先生ではありませんが…」
「いいじゃないですか!…それで先生は何をされている方なのですか?」
「私は商人をしています」
「商人なんですか?武器を持たれていたのでてっきり冒険者なのかと思いました!」
「それなりに武術は使えますからね~」
「なるほど~…あ、こちらが受付です」
「案内してくれてありがとうエレジェルさん」
「はーい!それでは失礼します!ジン先生!」
「失礼…求人情報を見てこちらまできたのですが…受付はこちらであっていましたか?」
「はい、あっていますよ!教職員試験を受けられますか?」
「はい、お願いします」
「かしこまりました。現在のご職業を教えてもらえますか?」
「1級商人です」
「…えっ!?…すみません…もう1度お聞かせ願えますか?」
「1級商人です」
「ふえぇぇぇ!?1級商人様がなぜ受験を!?」
「ダメですかね?」
「いえ!ダメなんて一言も!しかしよろしいのですか?給料はそこまで高くはありませんよ?…いえ!1級商人に比べてですからね?」
「大丈夫ですよ?受付は完了ということでよろしいでしょうか?」
「あ、はい!終わりました!こちらの札を試験の時にお持ちください!」
「わかりました、ありがとうございます」
札をもらった俺は学園を出ようとする…が先ほどのエレジェルさんに見つかってしまう。
「ジン先生~!」
「…ですからまだ先生ではないと!」
振り向くとそこにいたのはエレジェルさんともう1人の清楚系美人…こちらもすごくいい!…じゃなくて!誰!?
「えっと…」
「私は生徒会長をしておりますユミルです。エレジェルからの情報によると有望な先生のようですね。学園の試験に合格できましたらぜひとも授業を受けさせてください」
生徒会長…?
「えぇ、そのときはよろしくお願いします。それで…私になにか?」
「そうですね…お茶にしませんか?」
「お茶ですか?」
「ジン先生~行こうよ~!」
「はぁ…わかりました…ですが私は王都に来たばかりですのでお店など知りませんよ?」
「私達が案内しますので大丈夫ですよ」
「学園の中だから!」
「は、はぁ…」
と言われるがままに連れてこられた学園の中のとあるお店…。
「ここです!」
「いやいやいや、男の人いないじゃないですか!」
「えー、大丈夫ですよ!多分!」
「そこは多分をつけないでほしいなぁ…」
「大丈夫ですよ?男の人が入ったりするのを見たことがありますし」
「はぁ…」
「いらっしゃい!ユミルとエレジェルじゃないかいその男の人は誰だい?」
「今度の試験を受けるジン先生です!」
「正確にはまだ先生ではないですよエレジェル…」
「申し訳ありません…連れられるがままに入ってしまいましたがここは男の人が入っても大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫さ!ここはリラックスする場所だよ!そんなに緊張しなさんな!」
「ふぅ…ありがとうございます。あ、もし良かったらこれどうぞ」
「なんだい?鑑定してもいいかい?」
「えぇ…どうぞ」
「こりゃアンタ!希少級の茶葉じゃないかい!どこで手に入れたんだい!?」
「あ~、古い友人に貰いまして…もし良かったらお裾分けということで…」
「ありがたく貰っておくよ!そうだね…あんた達の茶葉はこれにしてあげるよ」
「お、ありがとうございます」
「ジン先生~こっちですよ!」
「向こうでまってな、できたら持っていくよ!」
「わかりました」
2人に呼ばれた方向へ向かう。
「ジンさんの席はこちらです」
「こっちだよ~」
いや、二人並んで座っててくれよ…。
あ、丸いテーブルがあるじゃん!
「私はあのテーブルがいいですね…3人仲良く座りましょう」
「むー、決めてくださいよ!」
「そうです!決めてください!」
「はぁ…お茶はゆっくり楽しむものですよ?優劣を決める時に私は飲みたくないですね…。」
「うまく逃げましたね…」
「そうね…ここでお茶なんてっていうと…」
「うん…絶対なにかが飛んでくるから…」
怖いな!おい!
「ここが学園か…でけぇな…」
(主様。)
(ん?どした?)
(ここの学園では一人称を俺や僕よりも私にした方が好ましいかと思われます)
(そなの?…まぁ、気をつけます)
(はい…)
そうか…私の方がいいのか…いや、俺だって受験経験してるし!…あ、私だってだね…気をつけないと…。
「あの~…失礼ですが…この学園になにか用が?」
「ん?…君は…ここの生徒ですか?」
「はい…あなたは?」
「いえ、ここの求人情報を見てきたのですがね?受付を教えていただきたいのですが…」
「あ!わかりました!こっちですよ!」
なかなかのボンキュッボン最高ですね!いやいやいや…これから教師となるのにそんなことを考えてはダメだ!しっかりしなくては!
「えっと…なんとお呼びすればいいですか?」
「私はジンと言います。あなたは?」
「私はエレジェルと言います…では、ジン先生がいいですかね?」
「まだ先生ではありませんが…」
「いいじゃないですか!…それで先生は何をされている方なのですか?」
「私は商人をしています」
「商人なんですか?武器を持たれていたのでてっきり冒険者なのかと思いました!」
「それなりに武術は使えますからね~」
「なるほど~…あ、こちらが受付です」
「案内してくれてありがとうエレジェルさん」
「はーい!それでは失礼します!ジン先生!」
「失礼…求人情報を見てこちらまできたのですが…受付はこちらであっていましたか?」
「はい、あっていますよ!教職員試験を受けられますか?」
「はい、お願いします」
「かしこまりました。現在のご職業を教えてもらえますか?」
「1級商人です」
「…えっ!?…すみません…もう1度お聞かせ願えますか?」
「1級商人です」
「ふえぇぇぇ!?1級商人様がなぜ受験を!?」
「ダメですかね?」
「いえ!ダメなんて一言も!しかしよろしいのですか?給料はそこまで高くはありませんよ?…いえ!1級商人に比べてですからね?」
「大丈夫ですよ?受付は完了ということでよろしいでしょうか?」
「あ、はい!終わりました!こちらの札を試験の時にお持ちください!」
「わかりました、ありがとうございます」
札をもらった俺は学園を出ようとする…が先ほどのエレジェルさんに見つかってしまう。
「ジン先生~!」
「…ですからまだ先生ではないと!」
振り向くとそこにいたのはエレジェルさんともう1人の清楚系美人…こちらもすごくいい!…じゃなくて!誰!?
「えっと…」
「私は生徒会長をしておりますユミルです。エレジェルからの情報によると有望な先生のようですね。学園の試験に合格できましたらぜひとも授業を受けさせてください」
生徒会長…?
「えぇ、そのときはよろしくお願いします。それで…私になにか?」
「そうですね…お茶にしませんか?」
「お茶ですか?」
「ジン先生~行こうよ~!」
「はぁ…わかりました…ですが私は王都に来たばかりですのでお店など知りませんよ?」
「私達が案内しますので大丈夫ですよ」
「学園の中だから!」
「は、はぁ…」
と言われるがままに連れてこられた学園の中のとあるお店…。
「ここです!」
「いやいやいや、男の人いないじゃないですか!」
「えー、大丈夫ですよ!多分!」
「そこは多分をつけないでほしいなぁ…」
「大丈夫ですよ?男の人が入ったりするのを見たことがありますし」
「はぁ…」
「いらっしゃい!ユミルとエレジェルじゃないかいその男の人は誰だい?」
「今度の試験を受けるジン先生です!」
「正確にはまだ先生ではないですよエレジェル…」
「申し訳ありません…連れられるがままに入ってしまいましたがここは男の人が入っても大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫さ!ここはリラックスする場所だよ!そんなに緊張しなさんな!」
「ふぅ…ありがとうございます。あ、もし良かったらこれどうぞ」
「なんだい?鑑定してもいいかい?」
「えぇ…どうぞ」
「こりゃアンタ!希少級の茶葉じゃないかい!どこで手に入れたんだい!?」
「あ~、古い友人に貰いまして…もし良かったらお裾分けということで…」
「ありがたく貰っておくよ!そうだね…あんた達の茶葉はこれにしてあげるよ」
「お、ありがとうございます」
「ジン先生~こっちですよ!」
「向こうでまってな、できたら持っていくよ!」
「わかりました」
2人に呼ばれた方向へ向かう。
「ジンさんの席はこちらです」
「こっちだよ~」
いや、二人並んで座っててくれよ…。
あ、丸いテーブルがあるじゃん!
「私はあのテーブルがいいですね…3人仲良く座りましょう」
「むー、決めてくださいよ!」
「そうです!決めてください!」
「はぁ…お茶はゆっくり楽しむものですよ?優劣を決める時に私は飲みたくないですね…。」
「うまく逃げましたね…」
「そうね…ここでお茶なんてっていうと…」
「うん…絶対なにかが飛んでくるから…」
怖いな!おい!
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