64 / 99
マサヤVS死神&魔狼+α②
しおりを挟む「なんで躱すのさ…そのデスサイズで受け流したらどうだい?」
「魔法を武器で受け流せるかよ…」
「受け流せるよ?…あ、でも、君みたいなレベルだと無理かな?」
「なめるなぁぁぁぁ!」
「いやぁ、そんな大振りじゃあ当たらないよ?」
「クソがっ!呪いを永遠のものとせよ!永遠の代償!」
「ステータスを下げ、MP消費の少ない魔法を封じる呪いか…」
「クハハっ!今度こそ死ね!」
「残念…解呪」
「なんだと!?」
「あはは…君とってみれば私は天敵かな?」
「チッ!呪いを永遠のものとせよ!永遠の代償!」
同じ手はくわないっての…。
「反射」
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
はい、これで解呪できない君は負け確定っと…あとは地道にボコしていけばいいかな?
「…俺を忘れてんじゃねぇよ!」
「忘れてないよ~…後ろからいつ襲ってくるのかなって思ってね?」
「マジか…俺の拳を受け止めんのかよ…でもよぉ…これならどうだ?獣化」
へぇ…体毛がモッサモッサ生えてくるんだね。人狼も世の中のおじいちゃん達みたいになるのかな?1部だけモッサモッサと体毛生えてこないとか…。
「おい、お前が考えてるようなことは無いからな?」
「あらら、わかった?」
「わかるわ!どれだけ言われてきたと思ってんだ!」
「知らんがな…それよりも…教頭がエクスプロージョンしようとしてるから避けないとやばいよ?」
「あいつ!ふざけんな!」
ほぅほぅ、獣化したときのスピードはなかなかだね。地面を一回蹴っただけで十メートルくらい離れたのかな?
「エクスプロージョン!」
うーん、反射をすると教頭は殺せるけど建造物に被害が出るんだよなぁ…。
前回頭のおかしくなったファルケスに使用した魔法…でいくか?
ていうかあれ、よく成功したよなぁ…ゲームの中にはなかった魔法だったんだけどな…名前でもつけとくか?
次元移動とかどうだろう。
「次元移動」
ドォォォォン!
空の上で炸裂したエクスプロージョンは花火のように一瞬で消えていった。
「…はぁ!?なんだ今の魔法は!」
「教頭…君の知っている知識だけが全てじゃあないんだよ?…というか君たちの知ってる魔法は私たちが生きていた時代のごく一部さ」
「その知識をよこせえぇぇぇぇ!!」
「ははは、魔術師が興奮して敵に近づくなんてことをしたらダメなんだよ?」
身体強化からのボディーブロー。
あーあ、身体強化要らなかったかな?
普通に気絶してるし…。
「どうする?…まだやる?君たちの依頼者は倒れちゃったんだけど?」
「うーん、そうだなぁ…。俺は部下をあんまり殺したくねぇしここらで引くかな?」
「魔狼!逃げんのか!?」
「死神よぅ…ここは逃げるべきだと思うぜ?まぁ、逃げねぇんだったら俺たちが逃げるための時間稼ぎでもしてくれや」
「チッ!雑魚はさっさと消えろ!」
「おぅ、じゃーな。テメェとの飲みは楽しかったぜ」
「…うるせぇよ。ちなみに俺が死んだらこれ飲んでくれや故郷の酒だ…生きて会えたらまた一緒に飲もう」
「…あぁ、頑張れよ」
「…おぅ」
魔狼たちが逃げる瞬間こいつは初めてニヤッとした。
なんというか…そこに私は友情というものを感じてしまった。
「さて、そろそろいいかな?」
「あぁ、それにしても呪いってのは受けてみると意外と辛いんだなぁ…」
「なんだ?悔いているのか?」
「いや、それはねぇな…俺が殺してきたのは上に居座ってる貴族どもだけだ。あんたのこともそうだと聞いてきたんだが…生徒を守ろうとするところを見ると違うらしいな」
「なんだ…義賊だったってわけか?」
「さぁな、最初はそんなつもりで始めたんだが…最近は快楽を求めてやってたところがある。最初は敵の情報を調べてそいつが悪かどうか判断してたんだけどなぁ…」
「意識も乗っ取られかけてたのかもな…その武器は呪いの武器だからな」
「なるほどな…この武器はあんたが封印してくれるか?」
「あぁ、それを作ったやつに心当たりがあるからな…」
「そうか、感謝する」
…私なんだけどな。
昔ふざけて作った呪い装備なんだよなぁ…まさか鋳潰さずに武具屋に売ったのが未だに残ってるとはなぁ。
ゲームの中でプレイヤー同士ではなくNPCに売った武器などはこの世界にも残っているのか?
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
「…は?」
「………ふふふ、我、復活!さて、なにしてやろうか」
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
3,682
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる