ゲームの世界に転移したおっさん…でも3000年後の世界でした。

K

文字の大きさ
71 / 99

スミスとしての新生活

しおりを挟む
さて、この影は少々邪魔だが…ゆっくりと辺境の町へと行こうかな。

「影に質問だ」

「なんでしょうか?」

「辺境の町へと行こうと思っているのだが…どう行けば良い?」

「乗合馬車に乗るのがよろしいかと」

「乗合馬車…それはどこにあるのだ?」

「平民街にあります。こちらで冒険者登録はされないのですか?」

「ん?あぁ、辺境の町ですればいいだろう」

「わかりました。後は…食事は乗合馬車の場合各自用意となりますが食材はありますか?」

「あぁ、あるよ」

「なら、もう私からはなにも…」

「わかった」

乗合馬車の場所についた。
さて、どれに乗ろうかな…どれも辺境行きなんだよなぁ…。

「ん?あんたもこれ乗っていくのかい?」

「いやぁ…それが迷い中で…」

「なんだ?旅にでも出るのか?」

「えぇ、それなりに大きい辺境の町はありますか?」

「そりゃあ…あそこしかねぇだろうな。迷宮都市じゃねぇか?あそこはダンジョンがあるから町もでけぇしな…てか、その喋り方…貴族っぽいぞ?」

「…悪い。これでいいか?」

「おぅ!ちなみに迷宮都市行きの馬車はこれだぜ。乗るか?」

「そうだな、よろしく頼む」

「よし!まず先に大銀貨二枚を貰ってるぜ!」

「わかった。しかし、大銀貨二枚でいいのか?…随分と安いな?」

「あぁ、そりゃあこの馬車は行商人のもんだからな…俺らは護衛で雇われた冒険者で…あー、名前はなんていうんだ?」

「スミスだ。あんたは?」

「ドーゼだ。んで、話を進めるとスミスは荷物のない場所を使うってところだろうな」

「あぁ、なるほどな…じゃあ入って出発を待とうかな」

「わかった。中にはもう二人いるし、そろそろ出ると思うぜ?」

「ん、了解」

中に入ると女性と小さな女の子が一人。
この人達が私と同じお客さんかな?
挨拶でもしておこう。

「こんばんは」

「ふん…話しかけないでほしいの」

「えー…」

「す、すみません!すみません!」

「あ、大丈夫ですよ」

「…出るぞ~」

馬車が動き出した。
うわっ…整備した道でもだいぶ揺れるな…。
バエルトさんの馬車とは大違いだ。
これは…尻がすごく痛くなるぞ…。
うーむ、小さい女の子ですら動じてないんだな…これが普通なんだろうなぁ…。
クッションでも敷くか…。

「うーむ、なれん…」

「ちょっと…うるさいわよ」

「でもなぁ…尻が痛いんだよ」

「…馬車に乗るのは初めてなの?」

「…いや、でも確か前乗った馬車はこんなに揺れなかったんだけどなぁ…」

「なに?貴族の馬車でも乗ったの?」

「商人だと思ってたら準男爵だったんだよなぁ…」

「準男爵ねぇ…その人はなに?そんなに大きな商会を持ってるの?」

「ん?あぁ、俺が知ってる限りでは町一つはそこの商会が独占してるんじゃないかな?」

「なら、すごく大きいのね…」

「そうなのかな?まぁ、あんまりそんなのは分からんな」

「そうね、平民には分からないわね」

「言い方にトゲがあるなぁ…」

「平民に私が口を聞いてあげているのですよ?感謝しなさい」

「はいはい」

「なによその言い方は!おろすわよ!」

「でも、お金は払っちゃったからなぁ…」

「返してあげるわよ!いくらよ!」

「大銀貨二枚だけど…契約したのは君ではなくこの馬車の持ち主だからなぁ…」

「私がこの馬車の持ち主よ!」

「…へ?」

「なによその顔は!」

「いや、その…予想外?だったから」

「うるさいわ!私は学園を卒業してるのよ!?」

「え!?その年で!?」

「私は20になったわよ!何歳だと思ったのよ!」

「その半分かな?」

「私は小人族なんだから!仕方ないでしょ!?」

「なるほど、小人族か…会うのは初めてだな。ふむふむ、このような身長なのか…」

「だぁぁぁぁ…近づくな!それ以上近づくと殴るよ!」

「うーん、やっぱりちっさいんだなぁ…」

パチーン!

「いったぁぁぁい!…なんでビンタした私のほうが痛がっているのよ!」

「それは…まぁ、俺が強いからだろうな!」

「自慢か!自慢なのか!?」

「あれ?どこからか声が聞こえるなぁ…」

「ムキー!!あんたの目の前にいるでしょうが!もう許さないわ!絶対に!」

「ふーん、まぁ、契約を守らない商人ってのはそうそうにいなくなっていくんだけどそれでもいいならいいんじゃない?」

「なによ!脅し!?」

「まさか…俺にはそんな力はありませーん」

「チッ、もう私に喋りかけないでちょうだい」
しおりを挟む
感想 76

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月中旬出棺です!! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活

怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。 スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。 何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

処理中です...