ゲームの世界に転移したおっさん…でも3000年後の世界でした。

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学園への一時的な帰還

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マサヤはムリシナ王からマリアンナへと無事だということを伝えるために転移門ゲートを使い学園へと戻った。

「閣下!お帰りになられたのですか!?」

学園長室に戻るとカルファフィスくんがマサヤの代わりに席に座り、書類仕事に専念していた。

「あぁ、ひと段落ついたからね…一時的に戻ってきたのだ。すまないがマリアンナさんはどこにいるかね?」

「生徒会室です。戻りたいと言ったときは正常な判断ができていなかったと反省していて、生徒会室にて生徒会長として閣下と話された学園祭について連日打ち合わせを行っていますよ」

「そうか…わかった。生徒会室へと行ってくる。カルファフィスくんはこの後空いているのかな?」

「この後ですか?…少しでしたら大丈夫です」

「そうか、では君にはいつも世話になっているからね…飲みにでも行かないか?」

「わかりました。このあとの予定を空けておきます」

「あぁ、よろしくたのむよ」

学園長室を出て生徒会室へと向かう。
生徒会室の前まで行くと部屋の中から声が聞こえてきた。

「店舗の数は100店舗の予定でいいのかしら?」

「いいと思う。内訳はどうしようか?」

「前も言ったと思うけど一般向けの店舗が7割以上あった方がいいと思うわ。平民のお客さんにはたくさん来てほしいもの」

「ですね…お客を呼び込むのはどうする?」

「羊皮紙で作った案内を街の案内板に貼るわ。既にそっちは取り組んでもらってる」

「なかなか今回は張りきってるね…それとも、生徒会長として仕事をしていると戦争を忘れられるからかい?」

「ふふふ、初めての仕事だからよ…」

「その笑い方…怖いぞ?」

「なによー…もうちょっといい反応してくれてもいいじゃない」

「いや、でもなーーーーーー」

コンコンッ

マサヤは扉をノックして返事を待つ。
学園祭について話していたようだから邪魔をするのは悪いと思って待っていたのだが…なんか、長そうになりそうだったのでたまらずノックをしてしまった。

「どうぞ」

「失礼するよ」

「学園長!戻られたのですか!?」

「あぁ、今さっき一時的に戻ってきたんだ。ムリシナ王からマリアンナさんに無事を伝えて欲しいとね…」

「良かった…本当に…。!?レネディアは!レネディアは無事なんですか!?」

「あぁ、辺境伯領が落ちたときに人質となっていたのを救出した。だから…無事ではある。だが、我々がムリシナ王国に着いた頃には辺境伯は亡くなっていたため、精神的にやられているかもしれない。すまないな」

「そうですか…辺境伯が亡くなったのは我が国にとって痛いですがレネディアを助けていただきありがとうございました」

「気にするな…助けるのが私の仕事だった。それだけだ」
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