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悩む二人
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マサヤは慌ただしく動き出した生徒会室をでて、カルファフィスくんがいる学園長室へと向かった。
学園内は放課後ということもあってか演習室で友人に魔法などを教わっていたり、寮へと帰宅していく生徒達がいてすごく静かだ。
すると聞き耳スキルのおかげかある部屋からこんな声が聞こえてきた。
「ベイズ先生…このままだと私たちは教頭になってしまいますよ」
「うーむ、そうですねアツケータ先生…正直教頭にはなりたくないですね」
「えぇ、私たち教師は授業をしてこそです」
「確かにその通りです。ですが…元教頭と同じような考えを持っている先生も中にはいます。そのものが教頭になったらと思うと…」
「うっ、確かにそうですね…」
「まず、私たちの共通認識として教師は生徒に物事を教え、常に見本となるためにいる。ということは変わらないと思います。ですが、そのためにはどちらかがその理想のために犠牲にならないといけないとも思います」
うわ…深刻な話をしてる。
そしてその原因を作ったのは私なんだよなぁ…。
「…私たちが教師を続ける方法はないのでしょうか。このままではどちらかがその理想を達成できなくなってしまう」
「あるぞ?」
「「が、学園長!?」」
「私は君たちがそこまで教鞭をとりたいとおもっていたと察することが出来なかった。私は少し生徒達に「私が来たからには腐敗を取り除くぞ」という気持ちを知ってもらいたいと焦っていたのかもしれない…すまなかったな」
「い、いえ…それよりも私たちが教師でいることが出来る方法とは一体どのようなことなのですか?」
「簡単な話だ。教頭という立場で教師として授業をすれば良い。元教頭は授業を長年してこなかったみたいだが別に私は授業をするなというつもりは無い…と言うよりも君たちには是非とも生徒達に授業をして欲しい。君たちの授業はすごく評判がいいのでね…」
「授業をしても良いのですか?」
「良い…元々君たちを教頭として腐らせるつもりは無いからね」
「あ、ありがとうございます!」
「では、私は用があるので失礼するよ」
学園内は放課後ということもあってか演習室で友人に魔法などを教わっていたり、寮へと帰宅していく生徒達がいてすごく静かだ。
すると聞き耳スキルのおかげかある部屋からこんな声が聞こえてきた。
「ベイズ先生…このままだと私たちは教頭になってしまいますよ」
「うーむ、そうですねアツケータ先生…正直教頭にはなりたくないですね」
「えぇ、私たち教師は授業をしてこそです」
「確かにその通りです。ですが…元教頭と同じような考えを持っている先生も中にはいます。そのものが教頭になったらと思うと…」
「うっ、確かにそうですね…」
「まず、私たちの共通認識として教師は生徒に物事を教え、常に見本となるためにいる。ということは変わらないと思います。ですが、そのためにはどちらかがその理想のために犠牲にならないといけないとも思います」
うわ…深刻な話をしてる。
そしてその原因を作ったのは私なんだよなぁ…。
「…私たちが教師を続ける方法はないのでしょうか。このままではどちらかがその理想を達成できなくなってしまう」
「あるぞ?」
「「が、学園長!?」」
「私は君たちがそこまで教鞭をとりたいとおもっていたと察することが出来なかった。私は少し生徒達に「私が来たからには腐敗を取り除くぞ」という気持ちを知ってもらいたいと焦っていたのかもしれない…すまなかったな」
「い、いえ…それよりも私たちが教師でいることが出来る方法とは一体どのようなことなのですか?」
「簡単な話だ。教頭という立場で教師として授業をすれば良い。元教頭は授業を長年してこなかったみたいだが別に私は授業をするなというつもりは無い…と言うよりも君たちには是非とも生徒達に授業をして欲しい。君たちの授業はすごく評判がいいのでね…」
「授業をしても良いのですか?」
「良い…元々君たちを教頭として腐らせるつもりは無いからね」
「あ、ありがとうございます!」
「では、私は用があるので失礼するよ」
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