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ランクアップ!
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城を出るとウェルディルさんがいてその周りには人集りが…。
「時の魔術師様ですよね!?」
「俺!貴方に憧れて冒険者になったんです!」
「時の魔術師様!王都に戻られたのですね!」
ウェルディルさんって王都ではアイドルみたいな感じになるんだなぁ…すげぇ…。
「ウェルディルさんは忙しそうですし…私はギルドによるのでここで失礼します。」
「えぇ、宿で待っています。」
私は今…冒険者ギルドに来ている。
王都の冒険者ギルドはすごく大きい…。
中に入るとさらに大きく感じる。中央は柱などひとつもない。とりあえず受付のほうに向かって歩いているのだが…列が長いことに気づいた。列の最後尾に並んで進む…ほとんどの人は依頼を報告し終わったのか酒場の方に向かって歩いていく。おっと、やっと私の番がやってきたようだ…。
「こんにちは。」
「いえ、もうこんばんはの時間ですよ?外をご覧ください。」
そう言われて外を見ると…外は光魔法のライトのようなもので照らされていた。
「ライトですか…王都に来たのは今日が初めてでして、外が明るかったのでまだ昼かと思いましたよ…。」
「始めてこられた方はほとんどの人が驚かれるようです。…無駄話でしたね。ご要件をお伺いいたします。」
「そうでした、こちらをギルドマスターのところに持っていくように言われているのですが…ギルドマスターはいますか?」
「ギルドマスターですか?どのようなご要件でしょうか?」
「騒いだり大きな声を出さないでくださいね?」
「…わかりました。」
王家の印が入った手紙を見せる。
「………っ!?す、す、すぐに呼んできますのでしょ、少々お待ちください。」
「わかりました。」
バタバタと走って行ったのを見て他の冒険者たちがなにかあったのかとこちらを見てくる。
視線が辛い…。
「お、お待たせしました。ご案内します。どうぞお入りください。」
「失礼します。」
「こちらにギルドマスターがおります。」
コンコン
「どうぞ。」
「失礼します。」
「どうも、マサヤと言います。」
「マサヤさん?でよろしいのでしょうか?」
「どのような呼び方でも構いませんよ?こちらの方におられるギルドマスターにこれを見せるよう言われてきているのですが…。」
「拝見させていただきます。」
じっくりと読んだ後、ダラダラと流れていた汗はだんだんと止まっていった。そして、ふぅ…と一息入れて。
「…なるほど、よく分かりました。ランクアップの件だったのですね…。てっきり私の首が飛ぶのかと思いましたよ…。あなた方が活躍した魔物の群れと魔人との戦闘ですが…緊急連絡手段が故障していたようでしてね…。私が責任を取って…ね?」
「…倒せてよかったです…。」
「まったくです。ランクアップの件ですが問題ありません。現在マサヤさんはGランクですがSランクまで上がります。」
「…ランクについて質問があるのですが。」
「質問ですか?どうぞ。」
「私が登録していた時はたいへん急いでおりまして…冒険者ギルドの説明をまったくと言っていいほど聞いていないのです。」
「えっ?…な、なるほど…では、説明しますね?」
「お願いします。」
「まずランクについてです。ランクは下からG、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSに分かれております。Gは冒険者見習いでFは新人冒険者、Eは下級冒険者、Dで1人前冒険者として認められ、Cは中級冒険者、Bがベテラン冒険者、Aが上級冒険者、Sが超級冒険者、SSが人外、SSSが英雄となっております。ランクが上がる事に特権があります。ですが、G、F、Eには特権がありませんが戦争への参加資格はありません。Dにはギルドのお酒や食べ物の値段の3割を割引します。Cはギルドのお酒や食べ物の値段が半額になるのと、ギルド推奨武器屋や防具屋で買った時にギルドが2割を負担します。BはCの権利に加えて宿のシングルルームの値段をギルドが負担します。Aは武器屋と防具屋の半額をギルドが負担する以外Bと同じです。SはAの権利に加えて戦争があった時に出るかどうか任意で選択できます。SSはギルドでの飲食が無料になり、男爵位と同じ権力を持ちます。それ以外はSと同じです。SSSは伯爵位と同じ権力を持ち宿が貴族用に変わる以外はSSと同じです。」
「なるほど…では私はギルドでの飲食が半額でギルド推奨の武器屋と防具屋で買い物をした場合半額、宿はシングルルームならギルドが支払ってくれて戦争に出るかどうか任意で選択できる。これでいいんですかね?」
「えぇ、ちなみにここ、王都のギルドではランクごとに使える階が決まっております。全て利用できるのがS~です。Eまでは1階と2階しか使用できません。Dは5階まで使用でき、Cは10階まで、Bは15階まで、Aは20階まで使用できます。全30階構造となっており上に行けばいくほど設備は良くなっていきますしお酒や食事も美味しくなっていきます。」
「しかし、移動が大変そうですね…。」
「あぁ、そうでした、私たちにとって当たり前のことなので言い忘れていましたね…移動は時の魔術師殿と王宮におられる研究者たちの共同作業で短距離移動装置なるものを発明したようでしてそれがこのギルドにはあるので行きたい階を思い浮かべれば移動することができます。マサヤさんには関係ありませんが…ランクで決められた階よりも上に行った場合罰金等々があります。」
「なるほど…他に決まりのようなものはありますか?」
「そうですねぇ…依頼は自分のランクの一つ上しか受けられないというのと、冒険者が理由もなく一般人傷つけることを禁止しております。冒険者のランクは犯罪者にならない限り永遠に同じですから活動をしていなくてもランクは変わらないとかですかね?」
「なるほど…よく分かりました。ありがとうございます。」
「いえいえ、これからよろしくお願いします。冒険者カードを発行するので少々お待ちください。」
「わかりました。」
「時の魔術師様ですよね!?」
「俺!貴方に憧れて冒険者になったんです!」
「時の魔術師様!王都に戻られたのですね!」
ウェルディルさんって王都ではアイドルみたいな感じになるんだなぁ…すげぇ…。
「ウェルディルさんは忙しそうですし…私はギルドによるのでここで失礼します。」
「えぇ、宿で待っています。」
私は今…冒険者ギルドに来ている。
王都の冒険者ギルドはすごく大きい…。
中に入るとさらに大きく感じる。中央は柱などひとつもない。とりあえず受付のほうに向かって歩いているのだが…列が長いことに気づいた。列の最後尾に並んで進む…ほとんどの人は依頼を報告し終わったのか酒場の方に向かって歩いていく。おっと、やっと私の番がやってきたようだ…。
「こんにちは。」
「いえ、もうこんばんはの時間ですよ?外をご覧ください。」
そう言われて外を見ると…外は光魔法のライトのようなもので照らされていた。
「ライトですか…王都に来たのは今日が初めてでして、外が明るかったのでまだ昼かと思いましたよ…。」
「始めてこられた方はほとんどの人が驚かれるようです。…無駄話でしたね。ご要件をお伺いいたします。」
「そうでした、こちらをギルドマスターのところに持っていくように言われているのですが…ギルドマスターはいますか?」
「ギルドマスターですか?どのようなご要件でしょうか?」
「騒いだり大きな声を出さないでくださいね?」
「…わかりました。」
王家の印が入った手紙を見せる。
「………っ!?す、す、すぐに呼んできますのでしょ、少々お待ちください。」
「わかりました。」
バタバタと走って行ったのを見て他の冒険者たちがなにかあったのかとこちらを見てくる。
視線が辛い…。
「お、お待たせしました。ご案内します。どうぞお入りください。」
「失礼します。」
「こちらにギルドマスターがおります。」
コンコン
「どうぞ。」
「失礼します。」
「どうも、マサヤと言います。」
「マサヤさん?でよろしいのでしょうか?」
「どのような呼び方でも構いませんよ?こちらの方におられるギルドマスターにこれを見せるよう言われてきているのですが…。」
「拝見させていただきます。」
じっくりと読んだ後、ダラダラと流れていた汗はだんだんと止まっていった。そして、ふぅ…と一息入れて。
「…なるほど、よく分かりました。ランクアップの件だったのですね…。てっきり私の首が飛ぶのかと思いましたよ…。あなた方が活躍した魔物の群れと魔人との戦闘ですが…緊急連絡手段が故障していたようでしてね…。私が責任を取って…ね?」
「…倒せてよかったです…。」
「まったくです。ランクアップの件ですが問題ありません。現在マサヤさんはGランクですがSランクまで上がります。」
「…ランクについて質問があるのですが。」
「質問ですか?どうぞ。」
「私が登録していた時はたいへん急いでおりまして…冒険者ギルドの説明をまったくと言っていいほど聞いていないのです。」
「えっ?…な、なるほど…では、説明しますね?」
「お願いします。」
「まずランクについてです。ランクは下からG、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSに分かれております。Gは冒険者見習いでFは新人冒険者、Eは下級冒険者、Dで1人前冒険者として認められ、Cは中級冒険者、Bがベテラン冒険者、Aが上級冒険者、Sが超級冒険者、SSが人外、SSSが英雄となっております。ランクが上がる事に特権があります。ですが、G、F、Eには特権がありませんが戦争への参加資格はありません。Dにはギルドのお酒や食べ物の値段の3割を割引します。Cはギルドのお酒や食べ物の値段が半額になるのと、ギルド推奨武器屋や防具屋で買った時にギルドが2割を負担します。BはCの権利に加えて宿のシングルルームの値段をギルドが負担します。Aは武器屋と防具屋の半額をギルドが負担する以外Bと同じです。SはAの権利に加えて戦争があった時に出るかどうか任意で選択できます。SSはギルドでの飲食が無料になり、男爵位と同じ権力を持ちます。それ以外はSと同じです。SSSは伯爵位と同じ権力を持ち宿が貴族用に変わる以外はSSと同じです。」
「なるほど…では私はギルドでの飲食が半額でギルド推奨の武器屋と防具屋で買い物をした場合半額、宿はシングルルームならギルドが支払ってくれて戦争に出るかどうか任意で選択できる。これでいいんですかね?」
「えぇ、ちなみにここ、王都のギルドではランクごとに使える階が決まっております。全て利用できるのがS~です。Eまでは1階と2階しか使用できません。Dは5階まで使用でき、Cは10階まで、Bは15階まで、Aは20階まで使用できます。全30階構造となっており上に行けばいくほど設備は良くなっていきますしお酒や食事も美味しくなっていきます。」
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「あぁ、そうでした、私たちにとって当たり前のことなので言い忘れていましたね…移動は時の魔術師殿と王宮におられる研究者たちの共同作業で短距離移動装置なるものを発明したようでしてそれがこのギルドにはあるので行きたい階を思い浮かべれば移動することができます。マサヤさんには関係ありませんが…ランクで決められた階よりも上に行った場合罰金等々があります。」
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「わかりました。」
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