ゲームの世界に転移したおっさん…でも3000年後の世界でした。

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マサヤ、アバンダンスを満喫③

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多分、ダンジョンで課金アイテム『魔法付与の宝玉』を見つけて使ったんだろうな…。

「…私の考えがあっていたのなら彼の魔法習得は絶望的だな。」

「考え…ですか?」

「おそらく、魔法が使えるようになった重戦士は課金アイテム…じゃなかった…アーティファクトを使って魔法を習得したのだろう。」

「アーティファクトを!?ですが、アーティファクトなら国や貴族が高値で買い取るはずですが!?」

「SSランクならそれなりに金はあるだろう。それに、国や貴族を信用しない者も沢山いる。民が愛国心を持っているかなどわからない。戦争が起こったとしても、財政が混乱したとしても、国が崩壊したとしても、民は国を移動し土地を貰えば暮らしていける。」

「…では、彼はどんなに頑張っても魔法を使うことが出来ない…?」

「そうなるな、方法は無い訳では無いが…。」

「えっ!?…すぐに呼んできます!」

「あ、おい!」

…あ~…話しちゃってるよ…。

「あの!あなたが魔法を使えるようになる方法を知っていると聞いたのですが!自分はズィケと申します!どうかその方法をご教示ください!」

「はぁ…イウリア大尉…勝手に行動するな。お前が自分のことで行動するならその限りではないが私は方法を教えるなど言っていないしこれを教えれば彼は魔法の習得を諦めるだろう。」

「そ、そんな…。」

宝玉は消費系の課金アイテムだから課金アイテムが買えない現状では渡せないな…となると方法は一つなのだがこの方法を選択するのは辛いんじゃないのかな…。

「で、では、教えてもらえないのでしょうか…。」

…★10のアーティファクト『魔法神からの誘い』
これなら魔法が使えるようになる可能性はある…でも、このアイテムの欠点が異常なんだよな…。魔法が使えるようになる確率は50%…残りの50%は死ぬんだよなぁ…。運営もケチなんだよ。ゲーム内で運営が作成した数少ないイベントの景品がこれなんだもんな…。2分の1の確率で死んでしまう。ゲームの時は復活アイテムを使用するか選択できたはずだけどこの世界でそれが使えるのかもわからないってのに2分の1の確率ってのはちょっとリスキーなんだよな。

「…いや、どちらでもいい…私が持っている★10のアーティファクトなら可能だ…。」

「では!おね…!」

「が!物理職を魔法が使えるようにするなど容易ではない。確率で言えば50%…2人に1人が死ぬ。それでも使いたいか?」

「それ…でも!魔法が使えるのなら!」

「そうですか…。なら、これにサインをしなさい。」

「これは羊皮紙?」

「契約書だ。この件で死んだとしても自己責任だと証明するためのな…これが書けないのならこれを使うことを許可することは出来ない。」

「…わかりました。」

契約書にサインをしたか…。
『魔法神の誘い』をアイテムボックスから出して使用するための準備を開始する。

「では、始めるとしよう。君はこの台に横になりたまえ。すぐに始まる。」

「ハッ!」

横になって目を閉じると彼は体を起こした。

「成功…した?」

「えっ!?もう終わったんですか?」

「どうやら死ななかったみたいだな…。」

そんな瞬間的に終わるものなのか…。
確かにゲームではすぐに終わったけどさ…。

「自分はもう魔法を使えるのですか?」 

「ここからは修練あるのみだ。頑張れよ。」

「はい!ありがとうございました!」

…そろそろ宿でも探そうかな。

「いた!主様!」

「…え?…グハッ!」

突進は痛いのだが…誰だ?見たことあるような…。

「近衛隊長!?」

「元だよ。今はただのパーンさ。」

「…パーンなのか?」

「はい!」

…子供みたいだな。

「…あの、人化しない方がいいですか?」

「いや、人化もいいと思うぞ。」

「あの!近衛隊長殿!」

「違うって言ってるだろ?殺すぞガキ…!」

「ヒッ!」

…えぇ…キャラ違いますやん。

「パーン…抑えろ。お前の殺気はこいつらには強すぎる。」

「貧弱者が…了解です!主様~!」

「はぁ…その主様ってのどうにかならないか?この国の重役が私のことを主様なんて呼んでたらおかしいだろ?」

「では、なんとお呼びすればいいですか?」

「大公の地位を貰ったからマサヤ閣下とか?」

「わかりました!」

「そうだ!パーンちょっと頼みたいことがあるんだが…。」

「なんですか?」

「初めてだとは思うが…飯でもみんなで食べないか?」

「ご、ご飯…主…じゃなかったマサヤ閣下とご飯…。すぐに呼んできます!どこに集合しますか?」

「ここって貸切にできる?」

「してみせます!ここに集合ですね!わかりました!」

えぇ…そんな早く走る?
…とりあえずここになにか作ろうか。
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