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第一章 異世界転移編
第6話 異世界初夜
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レベルが上がったので、ステータスを確認してみる。
#############################################
【ステータス】
名前:コウ
LV:4
称号:悲哀なる社畜
HP:1228/1228(+4)
MP:2/17(+4)
筋力:4(+1)
防御:4(+1)
敏捷:6(+2)
器用:8(+2)
知能:11(+1)
精神:13(+2)
スキルポイント:1
#############################################
やっと筋力が上がった。
それでも、やっぱり知能とか精神が順調に上がっている。
今までのゲーム知識でいくと、知能は魔法攻撃力、精神は回復魔法とか魔法防御力に影響してたはずだ。
なので、精神が一番高い俺は、メイジっていうか、プリーストよりなステータスだった。
プリーストとかさ。
回復魔法なんて俺の美学に反する。
オンゲとかやってると回復使える職業って大体人気だけど、一度も選んだことはない。
あと盾職とかも選んだことはない。
常に脳汁でまくりのアタッカー職一択だった。
ちなみに、一番好きだったのは暗黒騎士だ。
ぜんぜん人気なかったけど。
暗黒は餡子でも喰ってろ! とか言われて、PTに入れてもらえなかった。
今まで聞いた悪口の中でもっとも意味不明だった。
そういえば、回復魔法って取れるスキルの中にあったっけか。
そう思いながら、取れるスキルの一覧を表示してみる。
#############################################
【取得可能スキル一覧】
使用可能スキルポイント:1
・武器スキル
剣/槍/弓/棍/斧/拳
・魔法スキル
風魔法/土魔法
・強化スキル
HP/MP/筋力/防御/敏捷/器用/知能/精神
#############################################
やっぱり、回復魔法なんてなかった。
まあ、それはいいのだ。回復魔法に興味はない。
人を癒して何が楽しいのかと。
超火力で攻撃しまくって、タゲとりまくって死んで、盾さんとか回復さんに白い目で見られる。
そんな瞬間が大好きだ。
まあ、オンゲでも友達いなかったけど。
それにしても、取れるスキルが少ない気がする。
レベル上がるたびに、スキルポイントもらえるんだとしたら、レベル19で全スキルを取得できてしまう。
レベル19がカンストなんだろうか。
いや、そんな事は許さない。
カンストレベルは最低でも99は欲しい。
レベル9999のゲームに出会ったときは、エベレストにアタックをかけている気分だった。
さて、スキルポイントがあるので、新しいスキルを取れるわけだが。
今回は、ちょっと待とうと思う。
俺にはすでにイグナイト・バーストという必殺技があるので、火力には困っていない。
それに、風魔法、土魔法を取ったところで、きっと使えるようになるのは風生成と土生成だろう。
≪水生成≫、≪火生成≫を参考にすると、きっと扇風機と、えっと、土が生み出せるのはなんだろう。
というか、土を生み出せるのは誰得なんだろうか。
土なんてその辺にあるっての。
他にも、武器スキルには興味がある。
が、しかし、悲しいことに俺は武器を持っていないのでね!
剣スキルとか覚えたいけど、意味ないのだ。
昔いた、家が貧乏なのでゲーム機を買ってもらえずに、ソフトだけ買ってもらった渡辺君みたいなものだ。
ああ、いや、武器はあるよ。デュランダルが。
でも、デュランダルって武器的には、どのカテゴリなんだろう。棍棒だろうか。
いやいや、デュランダルなんだから、剣に決まっている。
でも、なんか剣スキルを取ろうという気にならない。不思議だ。
まあ、デュランダルがただの枝だからなんですが。
そんなわけで武器スキルもいらないです。
もうひとつ、強化スキルなんてものもあるが、論外である。
多分、ステータス補正をしてくれるんだろうけど、俺の美学に反するのだ。
ステータスってのはな、上げるもんであって、上げてもらうもんじゃねえんだ!
ステータス補正なんてのが許されるのは小学生までだ!
そんなわけで、今回はスキルをとらずにためておくことにする。
もしかしたら、スキルポイントを2ポイントで取れるスキルが増えるかもしれないしね。
俺的には、HPを攻撃力に変えるスキルが欲しい。
なんていうか、あれには侘び寂びとロマンが詰まっている気がする。
使うと、盾さんと白さんが発狂するけど。
マクロスさんたのんます!
そんな事を考えていた、俺の目の前には、ぷすぷすと煙を上げながら、燃え残ったウサギの死体がある。
かなりグロテスクだ。
ブレンバスターで頭部を潰したウサギもグロかった。
あんまり考えたくはないが、これってドロップアイテムなんだろうか。
よく考えたら、ドロップアイテムって死体の一部だよね。
これは、ドロップアイテム:ウサギの肉といったところだろう。
確かウサギって食べられたはずだ。
よく考えたら、昨日の夜から何も食べていない。
訓練された社畜は、3日くらいは食べなくても大丈夫だ。
なので、もう少し我慢してみることにした。
きっともう少し歩けば、セブンとかファミマがあるかもしれない。
いや、絶対ないけど。
でも、目の前のゲテモノは食べたくないので我慢する。
木の実とかフルーツとかが見つかるかもしれないし。
そんなわけで、俺は再び歩き出す。
そして、俺の快進撃は始まった。
「イグナイト・バースト!」
「イグナイト・バーストゥ!!」
「ィグニィ・ヴァーストゥ!!!」
必殺技が炸裂するたびに、ウサギが炎上していく。
連戦連勝である。
そして毎回、MP枯渇に襲われた。
なんか数えるのがめんどくさいので、とりあえずMP枯渇するまで、≪火生成≫を念じまくるのだ。
シンプルでいい。
べ、べつに数を数えられないわけじゃないんだからねっ!
それにMP枯渇までいくとMPが少し増えるのだ。
今の最大MPは20だ。
ただ、だんだん増えにくくなってきた気もする。
やっぱりMPを使うと熟練度的なものが蓄積されていくみたいだ。
「エグナィ・ベータゥ!!」
イグナイト・バーストを唱えるたびに、俺の発音はよくなっていき、現在はすでに原型をとどめていない。
もはや何を言っているのか自分でもわからない。
「レクサス! ブルーバード!」
もはや何を言っているのか自分でもわからない。
そろそろちゃんと言おう。
俺はそこらへんにいるウサギを殺しまくった。
そろそろシーシェパードとかに襲われるレベルだ。
襲われたら、容赦なく燃やしてやるけど。
レベルもあれから2つ上がって、今はレベル6である。
ステータスはこんな感じだ。
#############################################
【ステータス】
名前:コウ
LV:6
称号:悲哀なる社畜
HP:1228/1236(+8)
MP:15/29(+9)
筋力:5(+1)
防御:7(+3)
敏捷:10(+4)
器用:11(+3)
知能:14(+3)
精神:17(+4)
スキルポイント:3
#############################################
それと、残念なことにスキルポイントが3になっても、取れるスキルの数は変わらなかった。
あんこくぇ……。
MPが結構上がったのと、ウサギの倒し方がわかってきたお陰か、最近はMP枯渇になる前に、ウサギを倒せるようになった。
ただ、ウサギを倒しても経験値が1ポイントしか入らなくなった。
そろそろウサギともお別れかと思うと少し寂しい。
「イグナイト・バースト!」
『1ポイントの経験値を獲得しました。』
目の前で燃え尽きるウサギを見ながら、そろそろ暗くなってきたのがわかる。
もう夜だ。
ざわっと吹き付ける風が少し冷たい。
なんとなく、少し心細くなった。
荒野で夜明かしとか、大丈夫なんだろうか。
ずっと都心で生活していたせいで、夜が暗いなんて、当たり前のことをすっかり忘れていた。
まあ、なんとかなるか。
俺は深く考えたり、心配したりするのが苦手なので、気にしないことにした。
ウサギ狩りを続行するのである。
そんなこんなで、それから3匹目のウサギを狩ったとき、それは起きた。
『火魔法LV2を取得しました。』
『火魔法LV2:《火形成》が使用可能になりました。』
おおおおお!
あたりはかなり暗くなっており、視界はゼロに近かったが、表示されるログは不思議とよく見えた。
新しい魔法が使えるようになったのだ!
早速試してみる。
《火形成》!
脳内でそう念じると、手のひらに炎が灯る。
そして、それは≪火生成≫と違ってすぐに消えたりしなかった。
真っ暗な闇の中で、ゆらゆらと赤くきれいな光を撒き散らしている。
持続可能な≪火生成≫が≪火形成≫なのだろうか。
いやいや、形成というくらいだから形を変えられるのではなろうか。
俺は、手のひらで燃える炎に対して、伸びろ! と念じてみる。
すると、炎はめらめらとゆれながら、わずかに伸びていく。
しばらくして、手のひらに小さな火柱が形成された。
何の触媒もない炎にしては、不自然な形である。
すごく、魔法っぽかった。
俺は続いて、飛べと念じてみた。
ゴッと音を立てて、火柱が空に射出される。
火柱はうなる様な速度で、天に昇っていった。
「うはっ!」
思わず笑ってしまった。
魔法。
これぞ魔法である。
今までのライターの火程度ではない。
兵器といっても過言ではない火力が秘められているはずだ。
これなら、矢のような形を作って、フレアアローとか。
槍のような形を作って、フレイムランスとか。
口から出すようにして、ヨ〇ファイアとか!
最後のはあんまりやりたくないが。
剣のような形を作って、魔法剣とかもできるかもしれない。
ロマンだ。夢が広がる!
ただ、MPがごっそり減っていた。
実践で使うためには、少し練習した方がいいかもしれない。
でもきっと、どうやったってイグナイト・バーストよりは強いだろう。
ありがとう、イグナイト・バースト。
そして、さようならイグナイト・バースト。
正直、あの程度の火力でバーストとか、なに言っちゃってんのとか思ってた。
さあ、新技の開発をしよう。
その時だった。
「キシャー!!」
突然、何かの声がする。
あわてて、あたりを見回しても、敵の姿が見えない。
今は夜で、あたりは完全な闇に包まれている。
一切の照明のない夜なんて体験したことのない俺の目は、闇に全く慣れない。
急に左肩に鋭い痛みが走った。
何かに攻撃されたのだ。
ばさばさと羽の音のようなものが聞こえる。
敵は、空を飛んでいるのかもしれない。
とっさにイグナイト・バーストを使おうとする。
しかし、≪火生成≫は目標を目で認識しないと発動できなかった。
第一、MPはさっきの≪火形成≫でほとんど使ってしまっている。
使えたとしても、相手を倒しきる程の火力が出せるかどうかわからない。
「ふーむ」
結構なピンチだが、社蓄はいつでも冷静になることができるのだ。
会議で急にクライアントが切れ始めることなんてしょっちゅうだからね。
俺は冷静になって、考えてみる。
敵が認識できない。
それは結構なデメリットである。
ただ、さっきから何かが羽ばたく音が聞こえる。
そうだ、これだ。
目を閉じるのだ。
音に耳を澄ませて、心の目で……。
「キシャア!」
今度は、頬にダメージを受けた。
音とか心の目なんか使えるわけがなかった。
ならば、導き出される答えは!
俺は冷静な判断で。
「そいやあ! ソイヤ!」
デュランダルを振りまわしまくった。
ついでに、あてずっぽうで蹴りとかパンチとかもしてみる。
秘技、そのうち当たる! である。
「キシャッ!」
不意にデュランダルに手ごたえを感じた。
ついで聞こえる短い悲鳴。
「もらった!」
俺は全力でデュランダルを振りぬいた。
何かを地面に叩き落す。
改心の一撃だったはずだ。
『3ポイントの経験値を獲得しました。』
表示されたログを見て、俺は勝利を確信した。
そして、右手に握ったデュランダルの様子がおかしい事に気づく。
なんか、妙に軽くなっている。
闇夜でよく見えない中、俺は左手でデュランダルを触ってみた。
すると、デュランダルは折れていた。
「デュランダーーールッ!」
愛剣の最期に俺は慟哭を上げる。
今まで、ありがとう。
一回しか使わなかったけど。
俺の始めての愛剣はお前だけだぜ……。
すごく悲しかったが、よく考えたらデュランダルはただの枝だったので、俺はポイした。
それにしても。
闇夜の戦闘は結構やばい。
デュランダルが折れた今、次また襲われたら、俺にはもう拳しか残っていないのだ。
あれ、今までとあんまし変わんなくね?
とにかく、闇夜の戦闘は避けた方がよさそうだ。
もう夜だし、どこかに入って、まったりしたい。
ちなみに、社蓄には夜になったら寝ると言う常識は通用しない。
夜になって、時間が余ったら、普段はできないゲームやアニメ視聴を気絶するまで続けるのだ。
もしかしたら、もう少し歩けば漫喫とかがあるかもしれない。
ああ、あるあ……ねーよ!
どうしよっかなー。
野宿するしかないよね。
野宿といえば、焚き火だろうか。
幸い火はある。火魔法がね(ドヤ顔)。
ただ、薪はない。
あー、探せばその辺に枝が落ちているか。
でも、拾うのめんどいな。
その時、俺はひらめいた。
ずっとポッケに入れておいたあのぶよぶよ。
スライムの落としたドロップアイテム(死体)である。
単発のイグナイトでぼーぼー燃える程の、超可燃性物質だったスライム。
そんなスライムが落としたあのぶよぶよって燃えるんじゃなかろうか。
俺は、ポケットからぶよぶよを出して地面に落とした。
そこに≪火生成≫をかけてみる。
あ、イグナイトを唱えてみる。
すると、ぶよぶよに火がつき、緩やかに燃え上がった。
辺りが僅かに照らされ、やさしい熱を感じる。
俺はその場にしゃがむと、ぼーっと燃えるぶよぶよを眺めた。
しばらくしても、ぶよぶよが燃え尽きる感じはない。
先ほどまで、少し肌寒かったのだが、ぶよぶよの火のお陰で暖かい。
きっとさっきの謎の敵も、この火を恐れて近づいてこないだろう。
知らないけど。
魔物ってそういうものな気がする。
俺は、ぶよぶよの火に当たりながら、気が緩んでいくのを感じた。
いつまでもぶよぶよと言うのもなんなので、これからはスライム燃料と呼ぶことにしよう。
いや、スライムオイルの方がしっくりくるか。
スライムオイルを採用で。
さて、≪火形成≫で新魔法を開発しよう。
そう思いながらも、俺はだんだん眠くなっていくのを感じた。
いやいや、まだきっと19時くらいのはずだ。
こんな時間に寝るなんて、社蓄の名折れ。
俺は、社蓄のプライドに、かけ、て……。
俺の意識は、吸い込まれるように遠くなっていった。
#############################################
【ステータス】
名前:コウ
LV:4
称号:悲哀なる社畜
HP:1228/1228(+4)
MP:2/17(+4)
筋力:4(+1)
防御:4(+1)
敏捷:6(+2)
器用:8(+2)
知能:11(+1)
精神:13(+2)
スキルポイント:1
#############################################
やっと筋力が上がった。
それでも、やっぱり知能とか精神が順調に上がっている。
今までのゲーム知識でいくと、知能は魔法攻撃力、精神は回復魔法とか魔法防御力に影響してたはずだ。
なので、精神が一番高い俺は、メイジっていうか、プリーストよりなステータスだった。
プリーストとかさ。
回復魔法なんて俺の美学に反する。
オンゲとかやってると回復使える職業って大体人気だけど、一度も選んだことはない。
あと盾職とかも選んだことはない。
常に脳汁でまくりのアタッカー職一択だった。
ちなみに、一番好きだったのは暗黒騎士だ。
ぜんぜん人気なかったけど。
暗黒は餡子でも喰ってろ! とか言われて、PTに入れてもらえなかった。
今まで聞いた悪口の中でもっとも意味不明だった。
そういえば、回復魔法って取れるスキルの中にあったっけか。
そう思いながら、取れるスキルの一覧を表示してみる。
#############################################
【取得可能スキル一覧】
使用可能スキルポイント:1
・武器スキル
剣/槍/弓/棍/斧/拳
・魔法スキル
風魔法/土魔法
・強化スキル
HP/MP/筋力/防御/敏捷/器用/知能/精神
#############################################
やっぱり、回復魔法なんてなかった。
まあ、それはいいのだ。回復魔法に興味はない。
人を癒して何が楽しいのかと。
超火力で攻撃しまくって、タゲとりまくって死んで、盾さんとか回復さんに白い目で見られる。
そんな瞬間が大好きだ。
まあ、オンゲでも友達いなかったけど。
それにしても、取れるスキルが少ない気がする。
レベル上がるたびに、スキルポイントもらえるんだとしたら、レベル19で全スキルを取得できてしまう。
レベル19がカンストなんだろうか。
いや、そんな事は許さない。
カンストレベルは最低でも99は欲しい。
レベル9999のゲームに出会ったときは、エベレストにアタックをかけている気分だった。
さて、スキルポイントがあるので、新しいスキルを取れるわけだが。
今回は、ちょっと待とうと思う。
俺にはすでにイグナイト・バーストという必殺技があるので、火力には困っていない。
それに、風魔法、土魔法を取ったところで、きっと使えるようになるのは風生成と土生成だろう。
≪水生成≫、≪火生成≫を参考にすると、きっと扇風機と、えっと、土が生み出せるのはなんだろう。
というか、土を生み出せるのは誰得なんだろうか。
土なんてその辺にあるっての。
他にも、武器スキルには興味がある。
が、しかし、悲しいことに俺は武器を持っていないのでね!
剣スキルとか覚えたいけど、意味ないのだ。
昔いた、家が貧乏なのでゲーム機を買ってもらえずに、ソフトだけ買ってもらった渡辺君みたいなものだ。
ああ、いや、武器はあるよ。デュランダルが。
でも、デュランダルって武器的には、どのカテゴリなんだろう。棍棒だろうか。
いやいや、デュランダルなんだから、剣に決まっている。
でも、なんか剣スキルを取ろうという気にならない。不思議だ。
まあ、デュランダルがただの枝だからなんですが。
そんなわけで武器スキルもいらないです。
もうひとつ、強化スキルなんてものもあるが、論外である。
多分、ステータス補正をしてくれるんだろうけど、俺の美学に反するのだ。
ステータスってのはな、上げるもんであって、上げてもらうもんじゃねえんだ!
ステータス補正なんてのが許されるのは小学生までだ!
そんなわけで、今回はスキルをとらずにためておくことにする。
もしかしたら、スキルポイントを2ポイントで取れるスキルが増えるかもしれないしね。
俺的には、HPを攻撃力に変えるスキルが欲しい。
なんていうか、あれには侘び寂びとロマンが詰まっている気がする。
使うと、盾さんと白さんが発狂するけど。
マクロスさんたのんます!
そんな事を考えていた、俺の目の前には、ぷすぷすと煙を上げながら、燃え残ったウサギの死体がある。
かなりグロテスクだ。
ブレンバスターで頭部を潰したウサギもグロかった。
あんまり考えたくはないが、これってドロップアイテムなんだろうか。
よく考えたら、ドロップアイテムって死体の一部だよね。
これは、ドロップアイテム:ウサギの肉といったところだろう。
確かウサギって食べられたはずだ。
よく考えたら、昨日の夜から何も食べていない。
訓練された社畜は、3日くらいは食べなくても大丈夫だ。
なので、もう少し我慢してみることにした。
きっともう少し歩けば、セブンとかファミマがあるかもしれない。
いや、絶対ないけど。
でも、目の前のゲテモノは食べたくないので我慢する。
木の実とかフルーツとかが見つかるかもしれないし。
そんなわけで、俺は再び歩き出す。
そして、俺の快進撃は始まった。
「イグナイト・バースト!」
「イグナイト・バーストゥ!!」
「ィグニィ・ヴァーストゥ!!!」
必殺技が炸裂するたびに、ウサギが炎上していく。
連戦連勝である。
そして毎回、MP枯渇に襲われた。
なんか数えるのがめんどくさいので、とりあえずMP枯渇するまで、≪火生成≫を念じまくるのだ。
シンプルでいい。
べ、べつに数を数えられないわけじゃないんだからねっ!
それにMP枯渇までいくとMPが少し増えるのだ。
今の最大MPは20だ。
ただ、だんだん増えにくくなってきた気もする。
やっぱりMPを使うと熟練度的なものが蓄積されていくみたいだ。
「エグナィ・ベータゥ!!」
イグナイト・バーストを唱えるたびに、俺の発音はよくなっていき、現在はすでに原型をとどめていない。
もはや何を言っているのか自分でもわからない。
「レクサス! ブルーバード!」
もはや何を言っているのか自分でもわからない。
そろそろちゃんと言おう。
俺はそこらへんにいるウサギを殺しまくった。
そろそろシーシェパードとかに襲われるレベルだ。
襲われたら、容赦なく燃やしてやるけど。
レベルもあれから2つ上がって、今はレベル6である。
ステータスはこんな感じだ。
#############################################
【ステータス】
名前:コウ
LV:6
称号:悲哀なる社畜
HP:1228/1236(+8)
MP:15/29(+9)
筋力:5(+1)
防御:7(+3)
敏捷:10(+4)
器用:11(+3)
知能:14(+3)
精神:17(+4)
スキルポイント:3
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それと、残念なことにスキルポイントが3になっても、取れるスキルの数は変わらなかった。
あんこくぇ……。
MPが結構上がったのと、ウサギの倒し方がわかってきたお陰か、最近はMP枯渇になる前に、ウサギを倒せるようになった。
ただ、ウサギを倒しても経験値が1ポイントしか入らなくなった。
そろそろウサギともお別れかと思うと少し寂しい。
「イグナイト・バースト!」
『1ポイントの経験値を獲得しました。』
目の前で燃え尽きるウサギを見ながら、そろそろ暗くなってきたのがわかる。
もう夜だ。
ざわっと吹き付ける風が少し冷たい。
なんとなく、少し心細くなった。
荒野で夜明かしとか、大丈夫なんだろうか。
ずっと都心で生活していたせいで、夜が暗いなんて、当たり前のことをすっかり忘れていた。
まあ、なんとかなるか。
俺は深く考えたり、心配したりするのが苦手なので、気にしないことにした。
ウサギ狩りを続行するのである。
そんなこんなで、それから3匹目のウサギを狩ったとき、それは起きた。
『火魔法LV2を取得しました。』
『火魔法LV2:《火形成》が使用可能になりました。』
おおおおお!
あたりはかなり暗くなっており、視界はゼロに近かったが、表示されるログは不思議とよく見えた。
新しい魔法が使えるようになったのだ!
早速試してみる。
《火形成》!
脳内でそう念じると、手のひらに炎が灯る。
そして、それは≪火生成≫と違ってすぐに消えたりしなかった。
真っ暗な闇の中で、ゆらゆらと赤くきれいな光を撒き散らしている。
持続可能な≪火生成≫が≪火形成≫なのだろうか。
いやいや、形成というくらいだから形を変えられるのではなろうか。
俺は、手のひらで燃える炎に対して、伸びろ! と念じてみる。
すると、炎はめらめらとゆれながら、わずかに伸びていく。
しばらくして、手のひらに小さな火柱が形成された。
何の触媒もない炎にしては、不自然な形である。
すごく、魔法っぽかった。
俺は続いて、飛べと念じてみた。
ゴッと音を立てて、火柱が空に射出される。
火柱はうなる様な速度で、天に昇っていった。
「うはっ!」
思わず笑ってしまった。
魔法。
これぞ魔法である。
今までのライターの火程度ではない。
兵器といっても過言ではない火力が秘められているはずだ。
これなら、矢のような形を作って、フレアアローとか。
槍のような形を作って、フレイムランスとか。
口から出すようにして、ヨ〇ファイアとか!
最後のはあんまりやりたくないが。
剣のような形を作って、魔法剣とかもできるかもしれない。
ロマンだ。夢が広がる!
ただ、MPがごっそり減っていた。
実践で使うためには、少し練習した方がいいかもしれない。
でもきっと、どうやったってイグナイト・バーストよりは強いだろう。
ありがとう、イグナイト・バースト。
そして、さようならイグナイト・バースト。
正直、あの程度の火力でバーストとか、なに言っちゃってんのとか思ってた。
さあ、新技の開発をしよう。
その時だった。
「キシャー!!」
突然、何かの声がする。
あわてて、あたりを見回しても、敵の姿が見えない。
今は夜で、あたりは完全な闇に包まれている。
一切の照明のない夜なんて体験したことのない俺の目は、闇に全く慣れない。
急に左肩に鋭い痛みが走った。
何かに攻撃されたのだ。
ばさばさと羽の音のようなものが聞こえる。
敵は、空を飛んでいるのかもしれない。
とっさにイグナイト・バーストを使おうとする。
しかし、≪火生成≫は目標を目で認識しないと発動できなかった。
第一、MPはさっきの≪火形成≫でほとんど使ってしまっている。
使えたとしても、相手を倒しきる程の火力が出せるかどうかわからない。
「ふーむ」
結構なピンチだが、社蓄はいつでも冷静になることができるのだ。
会議で急にクライアントが切れ始めることなんてしょっちゅうだからね。
俺は冷静になって、考えてみる。
敵が認識できない。
それは結構なデメリットである。
ただ、さっきから何かが羽ばたく音が聞こえる。
そうだ、これだ。
目を閉じるのだ。
音に耳を澄ませて、心の目で……。
「キシャア!」
今度は、頬にダメージを受けた。
音とか心の目なんか使えるわけがなかった。
ならば、導き出される答えは!
俺は冷静な判断で。
「そいやあ! ソイヤ!」
デュランダルを振りまわしまくった。
ついでに、あてずっぽうで蹴りとかパンチとかもしてみる。
秘技、そのうち当たる! である。
「キシャッ!」
不意にデュランダルに手ごたえを感じた。
ついで聞こえる短い悲鳴。
「もらった!」
俺は全力でデュランダルを振りぬいた。
何かを地面に叩き落す。
改心の一撃だったはずだ。
『3ポイントの経験値を獲得しました。』
表示されたログを見て、俺は勝利を確信した。
そして、右手に握ったデュランダルの様子がおかしい事に気づく。
なんか、妙に軽くなっている。
闇夜でよく見えない中、俺は左手でデュランダルを触ってみた。
すると、デュランダルは折れていた。
「デュランダーーールッ!」
愛剣の最期に俺は慟哭を上げる。
今まで、ありがとう。
一回しか使わなかったけど。
俺の始めての愛剣はお前だけだぜ……。
すごく悲しかったが、よく考えたらデュランダルはただの枝だったので、俺はポイした。
それにしても。
闇夜の戦闘は結構やばい。
デュランダルが折れた今、次また襲われたら、俺にはもう拳しか残っていないのだ。
あれ、今までとあんまし変わんなくね?
とにかく、闇夜の戦闘は避けた方がよさそうだ。
もう夜だし、どこかに入って、まったりしたい。
ちなみに、社蓄には夜になったら寝ると言う常識は通用しない。
夜になって、時間が余ったら、普段はできないゲームやアニメ視聴を気絶するまで続けるのだ。
もしかしたら、もう少し歩けば漫喫とかがあるかもしれない。
ああ、あるあ……ねーよ!
どうしよっかなー。
野宿するしかないよね。
野宿といえば、焚き火だろうか。
幸い火はある。火魔法がね(ドヤ顔)。
ただ、薪はない。
あー、探せばその辺に枝が落ちているか。
でも、拾うのめんどいな。
その時、俺はひらめいた。
ずっとポッケに入れておいたあのぶよぶよ。
スライムの落としたドロップアイテム(死体)である。
単発のイグナイトでぼーぼー燃える程の、超可燃性物質だったスライム。
そんなスライムが落としたあのぶよぶよって燃えるんじゃなかろうか。
俺は、ポケットからぶよぶよを出して地面に落とした。
そこに≪火生成≫をかけてみる。
あ、イグナイトを唱えてみる。
すると、ぶよぶよに火がつき、緩やかに燃え上がった。
辺りが僅かに照らされ、やさしい熱を感じる。
俺はその場にしゃがむと、ぼーっと燃えるぶよぶよを眺めた。
しばらくしても、ぶよぶよが燃え尽きる感じはない。
先ほどまで、少し肌寒かったのだが、ぶよぶよの火のお陰で暖かい。
きっとさっきの謎の敵も、この火を恐れて近づいてこないだろう。
知らないけど。
魔物ってそういうものな気がする。
俺は、ぶよぶよの火に当たりながら、気が緩んでいくのを感じた。
いつまでもぶよぶよと言うのもなんなので、これからはスライム燃料と呼ぶことにしよう。
いや、スライムオイルの方がしっくりくるか。
スライムオイルを採用で。
さて、≪火形成≫で新魔法を開発しよう。
そう思いながらも、俺はだんだん眠くなっていくのを感じた。
いやいや、まだきっと19時くらいのはずだ。
こんな時間に寝るなんて、社蓄の名折れ。
俺は、社蓄のプライドに、かけ、て……。
俺の意識は、吸い込まれるように遠くなっていった。
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転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
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神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
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ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
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【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
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