ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第三章 戦争編

第74話 初めての戦場 ④

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 次の日も早朝からだらだらした行軍が始まった。
 今日も相変わらずのほほんとしている。
 先程すれ違った商人らしき人がにこやかに挨拶をして行った。
 俺達が軍隊だとは毛ほども思っていないに違いない。

 というか、ほぼ老人の集団なので歩く速度がめちゃくちゃ遅い。
 一人で歩く時の半分くらいの速度だ。
 今にも倒れそうに見える老人があちこちにいるので仕方ないのだが。
 こんなんでオークと戦えるのだろうか。

「お主はいくつなんじゃ?」

 そんな声をかけられた。
 また昨日の老人だろうか。
 オーククラッシャーの話でお腹いっぱいなので、今日は話しかけられたくなかったのだが。
 そんな事を考えながら、振り返ると、しかし、そこにはいたのはヴァンダレイさんだった。
 くそ、ジジイ共はみんな同じ口調だからわからなかった。
 というか、相変わらず眼光が鋭くてビビってしまう。
 絶対この人、人殺した事あるって。
 いや、よく考えたら俺も山賊共を殺しまくったけど。

 ヴァンダレイさんは司令官であるお嬢様の馬を引いている。
 お嬢様だけは、馬に乗っているのだ。
 いつのまにか行軍のど真ん中に来てしまったらしい。

「お主は、いくつじゃと聞いておる」

 軽く凄まれた。

「ひいっ! ええと、じゅ、17? だと思われます」

「なんじゃ、そのはっきりしない答えは! 自分の歳もわからんのか!?」

 怒られてしまった。
 胃がきゅーっとなる。
 本当は32歳だと言っても信じられないだろうから、気を使って17と答えてみたのに、怒鳴るなんてひどい。

「まあ、いい。17歳か。儂の孫と同じくらいじゃな。そっちの小僧たちも同じくらいか?」

 近くを歩いていたピートとラッセルにも聞いている。

「はい。そうであります」

「……はい」

 ピートの受け返しがちょっと軍人ぽくてかっこよかった。
 そうでありますとか一度も言った事ないな。

「そうか。まだ若いのう。初陣か?」

「……はあ」

「はっきり、答えんか!」

「ひい! そうです」

 どうもこのヴァンダレイさんは苦手だ。
 怒りっぽくて、迫力があって。
 社畜時代に物凄く苦手だった客先の部長に似ている。
 無理難題ばっかり言ってきた奴だ。

「この度の戦、お主らはどう戦うつもりじゃ? 心構えを言え」

 なんか就職試験の面接みたいな事を言い出した。
 胃が痛くなるから辞めてほしいんだけど。

「はっ! 最後の一人になっても勇敢に戦い抜く所存であります!」

「……がんばります」

 ピートが百点満点の答えを言っている。
 あいつ空気をちゃんと読める奴だな。
 昨日、くだらない話をしながらゲラゲラ笑っていた奴と同一人物とは思えない。
 俺もそんな感じに答えるべきだろうか。
 お国の為、玉砕覚悟で死力をつくし~~みたいな。
 昔見た戦争映画のセリフを流用すれば、ヴァンダレイさんは喜んでくれそうだ。
 とはいえ、ヴァンダレイさんに喜んで貰う必要はないので、正直に言ってみることにした。

「俺はまあ、ケガをしないように、後の方でコソコソしていようかと」

 言ってみて、ちょっと後悔した。
 ヴァンダレイさんが物凄い目で睨みつけてくる。
 とはいえ、やる気がないのに嘘をついて、やる気のある振りをしてもロクな事がないのだ。
 社畜時代の過酷な労働は、そんなやる気ある振りが原因だったような気がする。
 だから、ちょっと怖いけど、この場は正直に言うべきだ。
 さすがに正直過ぎた気もするけど。

「……なんと姑息な。根性が腐っておる」

 ヴァンダレイさんは物凄く怒っているのか、青筋を浮かべてブルブル震えている。
 目は血走っているし。
 どうしよう。
 めちゃくちゃ怖いんだけど。
 漏らしそうだ。

「だが、それで良い」

 しかし、意外な事に、そんな事を言われて肩をぽんと叩かれた。

「戦場で活躍する必要はない。今回の戦は人数の点で、こちらが圧倒的に有利じゃ。下手に功を焦って、前に出る必要はない」

 おお、意外にも裏でコソコソが正解だったみたいだ。
 正直に言ってみるものである。
 ワシントン万歳。

「じゃが」

 急に肩を掴まれた手に力を入れられる。
 痛覚耐性のお陰で痛くはないが、怖い。

「それをはっきり言う貴様の根性は気に入らん。若者はあの金髪の小僧のように前向きであるべきじゃ」

 ええ……。
 俺ので合ってるって言ったじゃん。

「もうすぐ昼休憩じゃ。貴様は飯を食わずに儂の所に来るように!」

「そ、そんな」

 まさかの呼び出しを食らってしまった。
 別に飯抜きでもいいが、ヴァンダレイさんの所には行きたくない。

「はいと言わんか!」

「は、はい!」

 思わずビシッと答えてしまった。
 その時、頭上からクスクスという笑い声が聞こえた。
 おお、お嬢様が笑っている。
 美人にウケてしまった。
 そこはかとない、してやった感がする。

 とりあえずお嬢様にドヤ顔を向けてみた。

 お嬢様は俺にニコッと軽く微笑むとそのまま前を向いた。
 え、何それ。
 愛想笑いのファンサービス臭がすごいんだけど。
 ルーナだったらドヤ顔にアヘ顔を返すくらいのチョロさを見せるのに。

 軽くショックを受けてお嬢様を見つめてしまった。
 すると、お嬢様は急に親しみがあって、嬉しそうな笑顔を浮かべた。
 それは、花も恥らうような笑顔だった。
 俺に見せた愛想笑いとは偉い違いだ。
 不審に思って、お嬢様の視線の先を追ってみると、そこにはピートがいた。
 ピートも嬉しそうに笑っている。
 2人が子供のころからの知り合いというのは本当らしい。

 というか、なにこいつ。
 俺はピートに激しい嫉妬の炎を燃やした。
 別にお嬢様に惚れているわけではない。
 やらしてくれるなら、喜んで抱くけれども。
 だがしかし。
 目の前で別の男の方が好感度高い的な様子を見せられると面白くないのだ。
 昨日ちょっと仲良くなってしまったが、俺はピートをいつかシメようと思った。



 全くありがたくない事に、昼休憩になってしまった。
 俺はとぼとぼとヴァンダレイさんの元に向かう。

「副長殿にあんなこと言うのが悪いんだぜ」

 呼ばれたのは俺一人のはずだが、ピートとラッセルもついてきた。
 2人とも昼食は食べていない。
 俺に付き合ってくれるらしい。
 いい奴等だ。
 だが、ピートはいつかシメる。

「おう、来たか」

 ヴァンダレイさんは仁王立ちで待ち構えていた。
 なんというか、オーラがすごい。
 これからガミガミと怒りますオーラがすごい。
 俺は思わず身を小さくしてしまう。
 どうせ怒られるならカンナさんに怒られたい。
 カンナさんの説教だったら何時間でも聞いていられる自信があるのだが。

「じゃあ、早速、根性を叩き直してやるとするかのう。剣を抜けい! 稽古をつけてやるわい!」

 ヴァンダレイさんは威厳のある声でそんな事を言い出した。
 その言葉を聞いて、俺は肩透かしを食らったような気分になった。
 てっきりガミガミと怒鳴られるものだと思っていたが。
 剣の稽古をつけてくれるらしい。

「ふっ」

 思わず笑ってしまった。
 自慢ではないが、俺は結構強い。
『応用剣術』スキルを取得していて、剣術もなかなかのものだ。
 オークを殲滅し、世界最強のセレナと互角に打ち合い、山賊共を一人で皆殺しにした。
 もはや一流の剣士と言っても過言ではないだろう。
 そんな俺に老いぼれジジイのヴァンダレイさんが、剣の稽古をつける?
 HAHAHA、冗談は寝て言いたまえよ。
 そんな皺くちゃの顔で何を言っちゃってるのか。
 笑い皺が全くないのが気になるが。
 どんな人生を歩んできたのだろう。
 というか、顔怖いんだけど。

「さっさと抜けい!」

 ヴァンダレイさんが怒り出したので、とりあえず月光魔剣を抜く。
 稽古とか言っていたけど真剣を抜いてしまっていいのだろうか。
 手加減とかしたことないんだけど。

「む? お主、その剣はどうやって手に入れたんじゃ?」

 月光魔剣を見て、ヴァンダレイさんが怪訝な顔をしている。
 山賊長から奪ったとか言わない方がいいだろうか。
 山賊と戦う事になった経緯とか説明するのめんどくさいし。

「か、川原で拾いました」

 とっさにそんな嘘をついてみた。
 エロ本か。

「……そうか。まあいいわい。よし、かかって来い!」

 ヴァンダレイさんはそう言って、その辺に落ちていた棒を拾って、だらりと構える。
 いやいや、棒て。
 こっちは真剣なんだから棒なんて簡単に斬れてしまう。
 ルーナと戦ったとき、あっさり俺の枝(カラドボルグ)は斬られたのだ。

「ふん、貴様なんぞ、この棒で十分じゃ」

 ……言ってくれるじゃないか。
 ちょっとイラッとした。
 後悔するなよ。ジジイ。

 俺は素早く踏み込む。
 そしてヴァンダレイさんの小手を狙ってみた。
 ちなみに手加減はしていない。
 俺を舐めたヴァンダレイさんが悪いのだ。
 ちょっとくらい傷つけても構わないだろう。

 しかし、剣は思い切り空を斬る。

 つい先までいたヴァンダレイさんの姿が消えている。

 不意に頬に重たい衝撃を受けた。

「あう」

 痛覚耐性のお陰で痛くはないが、軽く呻いてしまう。
 いつの間にか側面に回りこんでいたヴァンダレイさんに殴られたのだ。

「なんじゃ、その鋭い切り込みは!?」

 そんな事を言われながら、再び殴られた。
 褒められたのに、殴られたんだけど。

『エクストラスキル解放条件を達成しました。』
『解放条件:拳打を受ける』
『解放スキル:体術スキル 打撃』
『取得に必要なスキルポイントは1です。』

 なんかスキルが開放されたし。
 そういえば、人間に殴られたのは初めてかもしれない。
 というか殴られた経験なんて人生で2回しかない。
 俺を殴ったのは、ウサギさんに続いて、このジジイで2人目だ!
 許せん。
 というか、ウサギに殴られたときは、なんで体術スキルが開放されなかったのだろうか。
 ウサギには拳がないので、拳打としてカウントされなかったのかな。
 あれはなんだろう。
 肉球打?
 まあ、そんなことはどうでもいい。
 2発も殴られて、ちょっと頭に血が上ってしまった。
 どうやら、俺の本気を見せる時が来たようだ。

「おい、ピート。お前の剣を貸してくれ」

「お、おう。そりゃ良いけど、お前もう剣持ってるじゃないか」

 ぶつぶつ言いながらも、ピートが剣を貸してくれる。

『[鋼の剣]を装備しました。攻撃力補正+35』

 ピートのクセに結構いい剣を持っている。
 鋼シリーズの装備なんて山賊たちは持っていなかった。
 というか、鋼の剣、ちょっとうらやましいな。
 ピートは着ている鎧もかっこよかった。
 あれは鋼シリーズの防具なのだろうか。
 いいな。
 俺も鋼シリーズ装備したい。
 夜中にこっそり交換しようかな。

 俺は大剣に近い月光魔剣を片手に持ち、もう片方の手に鋼の剣を持った。
 得意の二刀流である。
 二刀流を使うときは、土の剣を生成すればいいやと思って、同じく山賊からパクった鉄の剣は持ってこなかったのだ。
 かさばるし。
 とはいえ、今ここで魔法を使うのは不味いので、ピートから借りることにしたのだ。

「ほう。奇抜な事をするのう。構えを見る限り、はったりではなさそうじゃが」

 ヴァンダレイさんは俺の二刀流を見ても余裕の表情だ。
 だが、いつまでそんな顔をしていられるかな。

 俺は再びヴァンダレイさんに踏み込む。
 月光魔剣を容赦なく振り下ろす。
 ヴァンダレイさんにあっさりかわされてしまう。
 しかし、それは読んでいた。
 ヴァンダレイさんは再び横に移動していた。
 いつ移動したのか全く見えなかったが。
 横を鋼の剣でなぎ払う。
 移動直後にこれはかわせまい。
 カンッ。
 鋼の剣はそんな音を立てて、木の棒で打ち払われる。
 そして、再び頬に衝撃を感じる。

「見事な攻撃じゃ!」

 さらにもう片方の頬も殴られた。
 見事って言ってんのに。

 思わず尻餅をついてしまった。
 またしても殴られた。
 2回も。
 さっきのと合わせて4回も殴られた事になる。

「ふふふ……」

 怒りすぎて、逆に笑ってしまう。
 このジジイ。
 絶対に殺してやる。
 俺はとっさにスキル一覧を表示させて、先ほど開放されたばかりの『体術スキル 打撃』を取得してみた。

『スキルポイントを1ポイント消費しました。』
『打撃LV1を取得しました。』
『打撃LV1:《基礎打撃》が使用可能になりました。』
『使用可能スキルポイントは6ポイントです。』

 脳内に格闘技のいろはが流れ込んでくる。
 ふふふ、今の俺なら大晦日の格闘番組にも出れそうだ。

 何度も殴られていい加減頭にきた。
 今度はこっちがその皺くちゃの顔をぶん殴ってやる。
 ヴァンダレイのくそジジイは、俺の剣技が頭に焼き付いているはずだ。
 そんな時、急に足払いを食らったらどうなるか。
 きっとみっともなくコケるはずだ。
 コケたら、その上にマウントポジションを決めて、顔をボッコボコに殴ってやる。
 言っておくが、俺に敬老の心などない。
 俺以外の人間は死滅すればいいと思っている俺にとって、ジジイを殴るなど些細なことである。
 あ、正確には俺と美女以外は死滅すればいいと思っている、だ。

 俺は立ち上がると、ヴァンダレイさんを睨み付けた。
 ヴァンダレイさんは相変わらず余裕な感じで木の棒を構えている。

 今度こそほえ面をかかせてやる。
 泣いて謝ったって許したげないんだからねっ!

 俺はヴァンダレイさんに向かって駆け出した。
 両手の剣を振りかぶる。
 そう見せかけて。
 とっさに体を沈ませて、ヴァンダレイさんの足を払った。
 しかし、俺の足払いは空ぶる。
 ヴァンダレイさんがびっくりするくらい高く飛び上がったのだ。
 そのまま、ヴァンダレイさんは空中で回し蹴りを放ってきた。
 横っ面を思い切り蹴飛ばされる。

「あべしっ!」

 俺は後方に数メートルくらい吹き飛ばされて、そのまま地面にキスをした。
 土の味がした。
 顔を蹴飛ばされた……だと……?
 痛覚耐性のお陰で痛くはないけど、顔がじんじんする。
 絶対に腫れてる気がする。
 HPはわずかしか減っていなかったが。

「意表をつくいい攻撃じゃ!」

 またもや、ヴァンダレイさんは褒めてくれた。
 でも、めちゃくちゃ怖い顔をしている。

「先ほどから、見事な攻撃ばかりじゃ! だからこそ、貴様の腐った根性に腹が立つわい!」

 ヴァンダレイさんは肩を怒らせながら、つかつかと俺の元まで歩いてくる。
 そして、俺の襟元をつかんだ。

「良いか? 剣には、それを振るう者の性根が現れる。貴様の振るう剣のなんと邪悪なことか! どんなに見事な剣技でも、貴様の剣からは、腐った根性がびしびし伝わってくるわい!」

 腐った根性とか言われたんだけど。
 まあ、腐ってますが。

「……ところで貴様、剣を誰から習った?」

「え、その、我流みたいな?」

 スキルをとったら自然と覚えたとは言えなかった。

「ぬあにい!? 我流じゃと?」

 ヴァンダレイさんの顔がみるみる赤くなっていく。
 血圧上がってる!
 ものすごく怒っているんだろうけど、血圧上がってるからやめた方がいい。

「貴様には、儂が直々に剣の礼節から教えてやる。剣で大切なのは心技体。貴様に足りないのは心の部分じゃ! これから朝昼晩、行軍中以外は、常に儂の元へ来い!」

「ええええ!?」

 それは死の宣告に等しかった。
 なにが悲しくてジジイの元に足繁く通わなくてはいけないのか。
 そんな事を思いつつも、その後はヴァンダレイさんにボコボコにされ続けた。
 ちょっとどころじゃなくムカついたが、どんなに攻めてもヴァンダレイさんにはかすり傷ひとつ与えられなかった。
 手も足も出なかった。
 とんだ化物ジジイだ。
 見た目は明らかに年老いているのに。
 というか、ただ殴られたり蹴られたりしただけだったが、どの辺が礼節の教えだったのかぜんぜんわからないんだけど。
 これが毎日続くのだろうか。
 帰りたくて仕方ない。
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