ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第四章 竜騎士編

第132話 温泉を作る!

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 翌日、温泉の様子を見に行こうとしたら、ネミアの木をじーっと見つめるアンを発見した。
 ネミアの木は、かつて俺がクリンゴと名付けたリンゴのような見た目でクリの味がする果実が生っている木だ。
 そういえば、ネミアの木が生えているのは、ちょうどヴァンダレイジジイんちの裏になる。

「どうした? あの実が食べたいのか?」

 とりあえず、そう声を掛けてみると、アンはネミアの木を見つめたまま小さな手を伸ばす。

「うん。でも、とどかないのー」

 アンの身長は俺の腹くらいまでしかない。
 ネミアの実は俺でも手を伸ばさないと届かないくらいの高さになっているので、そりゃアンには届かないだろう。

 アンはぐっぐっと背伸びをしながら、必死にネミアの実に手を伸ばす。
 ふむ。

「よし、俺が肩車をしてやろう」

 アンの傍にしゃがみ込む。

「……かたぐるま?」

 幼女は指を咥えて首を傾けている。
 肩車を知らないのだろうか。
 ヴァンダレイジジイみたいな狂った妖怪ジジイに育てられているのだ。
 さもありなんとは思うのだが。

 とりあえず、アンに指示をして俺の首元に跨がらせて、頭を掴ませる。
 なんだろう。
 物凄く卑猥な性犯罪を犯している気分になる。
 いや、これはただの肩車だ。
 思い切り全年齢向けの行為だ。
 やましさを感じることが間違っているのだ。

 アンを肩車して立ち上がる。

「うわあ! たかいー!」

 アンは嬉しそうな声をあげる。
 ぐっと掴まれた髪の毛がくすぐったい。

「ほら、これなら届くだろう?」

「うん! とれた!」

 アンは無事ネミアの実をもぎとれたようだ。

「ありがとう! お兄ちゃん!」

 そのセリフにグラリとした目眩を覚えた。
 お兄ちゃん……だと……?

 ぐごごご。

 重い音を立ててゲート・オブ・ロリコンが開かれていく。

 必死にルーナの裸体を思い浮かべた。
 ルーナの白い肌、美しい乳、すらりとしたくびれ、きゅっとした上向いた尻……。

 ぐごごご。

 辛うじてゲート・オブ・ロリコンが閉じていく。

 危ない所だった。
 このままアンルートに入ってしまう所だった。
 ロリコンエンドは嫌だ。

「あーー!」

 その時、背後から別の少女の声が聞こえた。
 振り返ると少女が手に抱えていたじゃがいもがごろごろと地面に転がっていくのが見えた。
 メグだった。
 メグは、俺を見てわなわなと震えている。

「コウさま! 女の股ぐらに頭をつっこんで何をしているんですか!?」

 女て。
 7歳の少女なんだけど。
 というか肩車を卑猥な言い方にしないで欲しい。

「むー! その女に手を出すならわたしを抱いてくださいよー! 順番まもってくれないと!」

 メグは悔しそうに地団駄を踏んでいる。
 手なんか出してねえから。
 失礼な。

「もう! ルーナさまに言いつけちゃいますからね!」

 なんでここでルーナが出てくるんだよ。
 というか。

「……なんて言いつけるつもりだ?」

「コウさまがわたしを抱いてくれないで、アンちゃんにエッチなことをしてるって言うに決まってるじゃないですか!」

 誤解が複雑に絡み合っていた。
 ルーナがギャン泣きする未来しか見えない。
 ボンバーマンめ。

 ふう、仕方ない。
 そろそろ抱いてやるか。

 とりあえず、アンを下ろして、メグをぐいっと抱き寄せる。
 まずは俺の房中術の威力を見せてやろう。

「え? コウさま? あ……指……すごいです……」

 抱きしめたメグがビクンビクンと何度か身体を震わせる。
 メグの小麦色の肌はきめ細やかでさわり心地が良かった。
 若いからだろうか。
 肌に弾力がある。

「ああっ! コウさま! おじさんよりずっと上手です!」

 変態おじさんと比べるなと思うが、優越感を感じないこともない。
 ふふふ。
 思い切り感じまくるメグをさわさわし続けた。

 そのまま最後までしようかとしていた時。
 足元から視線を感じた。

「…………」

 見ればアンが無垢な目でじーっと俺とメグを見ている。

 既にメグは半脱ぎ状態で、口からは涎を垂らしていた。

 これはアウトだろうか。
 いや、考えるまでもなくアウトだな。

 とりあえず、メグを離す。

「……続きは、また今度な」

「ふぁい」

 メグは舌足らずな口調で答えると、よろよろと衣服を整えていく。
 妙に物分りがいいのは、メグもアンの視線に気づいたからだろうか。

「つぎは、わたしもご奉仕しますね」

 そう言って、メグが艶然と微笑んだ。
 とても16歳の少女には見えない程、色っぽかった。
 ご、ご奉仕?
 変態オジサンに仕込まれたのだろうか。
 ちょっとオジサンに感謝したくなってしまうので、そういう事言わないで欲しかった。




 そのままアンとメグを連れて、昨日吹き出た温泉の様子を見に行った。
 温泉はもう泥水ではなくちゃんと透明になっていた。
 これならそろそろ入れるかもしれない。

 とりあえず、吹き出し口の周りを更に掘って、お湯が貯まるようにする。
 漂う硫黄の香りと、立ち込める湯気。
 テレビで見た温泉そのものだ。

 さて実験台を呼んでくるか。
 ピートは今朝から家の近くで木剣を振り下ろしていた。
 なぜそんな事をしているのかわからなくて引いてしまう。
 なんというか。
 青春臭が凄まじいのだ。
 じんましんが出そうになるのでやめて欲しい。

「おい、そんな無駄なことはやめて、ちょっと手伝え」

「む、無駄なことって……」

 ピートはブツブツ言いながらも俺についてきた。
 温泉の前まで来ると改めてピートに命令した。

「裸になってこの温泉に入れ」

「は、裸!?」

 ピートは酷く動揺していた。
 裸くらいなんだよ。
 誰もお前の裸なんか興味ねえよ。

 そんな事を考えながら、アンとメグがいた事を思い出した。
 確かにうら若い少女二人にピートの粗末なものを見せるのは教育上良くない。
 とりあえず、二人に後ろを向かせると、ピートは諦めたように服を脱ぎだした。
 そのままピートは全裸で温泉に浸かっていく。

 というか、ピート……。
 ちっちゃくない?
 なんというか、こ、小指くらいかな?
 あんなんでレティーお嬢様を満足させられるのだろうか。
 不安である。

 前途有望なアンとメグにあんなものを見せなくて良かったと本気で思う。
 男に絶望させてしまう所だった。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! う゛う゛う゛う゛う゛! き、気持ちいいい!」

 温泉に浸かったピートは悶えながら喘いでいる。
 ピートの喘ぎ声とか、この世の誰も望んでいないのだが仕方ない。
 そのまま、悶えるピートをしばらく静観した。

「どうだ? なんかピリピリ痺れたり、痛かったりしないか?」

「ああ。ちょっと熱いけど最高の気分だよ。疲れた筋肉がほぐれていくみたいだ」

 ふむ。
 なんとか入れるみたいだ。
 他にも、飲ませたりしてみたけどお腹が痛くなったりもしないっぽい。
 人体実験はこんな感じでいいだろう。

 温泉が入れるなら、立派な入浴施設が必要だ。

 そんなわけで、木製の浴槽を2つ作った。
 大きさはセレナ邸の風呂と同じくらいの5メートル四方だ。
 これだけ広ければ、村人達に開放しても十分入りきれるだろう。

 温泉が噴き出していた箇所には広めの貯水槽のようなものを土魔法で作った。
 その縁の部分には、流れ口を作って、溜まったお湯が作ったばかりの浴槽に滝のように落ちるようにする。
 源泉かけ流し的なイメージだ。

 こうして温泉の吹き出し口と、浴槽を別にしておけば、後で浴槽の掃除も出来ると思ったのだ。

 最後に2つの浴槽を別々に囲う小屋を土魔法で生成する。
 これで男湯と女湯の完成だ。
 それぞれに脱衣所も作っておいた。

 後は、男湯と女湯と言ったら、それぞれ青と赤の暖簾かな。
 とりあえず、家からウールを持ってきて、青と赤の暖簾っぽいものを裁縫スキルの《下級服飾生成》で生成する。

「メグ、男っていう字と女っていう字は書けるか?」

「……ええと、こうだと思いますよ」

 メグは地面に指でミミズ文字を書いてくれた。
 順調に文字を覚えているようだ。
 とりあえず、頭を撫でてやると、メグは嬉しそうにしていた。

 メグに書いてもらった字を、作ったばかりの暖簾にプリントしていく。
 裁縫スキルは、既に作ってあるものを加工することも出来るようだ。
 ホント魔法って便利だけど、相変わらず文字を書くのは難しかった。

 なんとか男湯と女湯の暖簾が完成すると、それを入り口に立てかけた。
 おお。
 銭湯っぽい。
 ちなみに、引きこもりの俺はもちろん銭湯になんか行ったことがない。
 完全にテレビで見たイメージだ。
 とはいえ、なかなかの出来だと思う。
 まあ、ほら、匠だからさ、俺。

「…………」

 まあ、ほら、匠だからさ、俺。
 気持ちよかったのでもう一度、心の中でつぶやいた。


「さて、早速入るか」

 温泉が浴槽に貯まるのを待って、ピート、メグ、アンと出来たばかりの温泉に入ってみる事にする。
 ただ3人共、公衆浴場の文化がないのか、ポカンと立ち尽くしていた。

「アンとメグは女湯に入るんだぞ。ピートは俺と男湯だ」

 とりあえず、そう説明してみた。

「えー! わたしこの女とじゃなくてコウさまと一緒がいいです」

「……わたしもお兄ちゃんとがいい」

 アンとメグがそんな事を言う。
 アンは完全にメグに怯えていた。
 そして、俺は二人の言葉に目からウロコがポロポロ落ちた。
 よく考えたら、二人の言うとおりである。
 何が悲しくてピートなんかと一緒に風呂に入らなくてはならないのか。
 男湯と女湯という既成概念に囚われすぎていたようだ。
 素直に考えよう。
 男湯と女湯どっちに入りたいですか?
 女湯に決まっている!

「……そうだな。俺も女湯に入る。ピートは一人で男湯に入ってろ」

「お、おう」

 何か言いたそうなピートを残して、アンとメグと一緒に女湯に入る。
 女湯の暖簾をくぐると、こじんまりとした脱衣所がある。
 そこでぽいぽいと服を脱ぐ。
 俺を真似て、アンとメグが恥ずかしそうに服を脱いでいく。
 二人とも俺の方をチラチラと見ていた。
 教育上よろしくないだろうか。
 いや、二人とも俺の女のようなものだ。
 遅かれ早かれ裸を見せ合う仲になるので問題ないだろう。

 メグの意外とエロい身体はともかく、アンのつるんとした身体を見ていると再び何かが開く音が聞こえてきた。
 今度はセレナの巨乳を思い浮かべて、必死に扉を閉ざした。

 3人で風呂場に向かう。
 そこには湯気が立ち込めていた。
 じょろじょろと天井付近から温泉が流れ込む。
 内部が覗けないように上部に設置した窓から差し込む陽光がお湯に反射して、室内に水の波紋を映し出す。
 幻想的で物凄くいい感じだった。

 そのまま幼女と美少女との入浴を楽しんだ。
 なんというか。
 物凄く背徳的で楽しかったです。
 ルーナやセレナと一緒に入る風呂とは違った趣があった。
 たまにはこういうのも粋でいいよね。

「ふわあ、なんですか、これ……。いつものお風呂よりじんわりきます」

「……きもちいい」

 メグとアンも温泉が気に入ったようだ。
 確かにいつも俺が入れる風呂よりも体の芯から温まる感じがする。
 今日はいつもより一段と寒かったので、本当に心地良い。
 肌もスベスベする感じがするし、美肌効果とかもあるのだろうか。
 今度はルーナも連れてこようと思う。
 きっと喜んでくれるはずだ。


 風呂から上がっても、全身からぽかぽかと湯気が出ていた。
 外に出た時に感じた寒さがひんやりとして気持ちいい。
 すげえな温泉。
 そんな事を考えていると。

「こんな所におったのか。探したぞい、アン」

 孫を心配したらしいヴァンダレイジジイがやってきた。
 せっかく温泉の余韻に浸っていたのに、ジジイのスルメ成分に塗りつぶされてしまった。
 本当に空気の読めないジジイである。

「あ、おじいちゃん! いまねー、お兄ちゃんといっしょにお風呂にはいってたの! すっごくきもちよかったよー」

 アンがとてとてとヴァンダレイジジイに走り寄っていく。
 ジジイの目尻がだらしなく垂れ下がった。

「おお、おお、そうか。良かったのう。…………風呂じゃと?」

 しかし、何かに気づいたらしいジジイの表情がピキンと凍りついた。
 何か嫌な予感がする。
 ヴァンダレイジジイは俺をギロリと睨みつけた。

「……貴様、儂の孫と一緒に風呂に入ったのか?」

 ヴァンダレイジジイは唯一残った片目を真赤に血走らせていた。
 というか、さっきアンに聞いたとおりだろうに。

「ああ。なんか文句あんのかよ?」

 とりあえず、そう答えておいた。

「……よ、嫁入り前の娘と、ふ、風呂に入る……じゃと……!?」

 ヴァンダレイジジイはわなわなと肩を震わせている。
 その額には血管がビキビキと浮かび上がっていた。

「この腐れ外道が!!!」

 ヴァンダレイジジイは目も止まらぬ速さで、剣を抜刀する。
 剣は寸分たがわぬ精度で俺の首を狙っていた。
 咄嗟に後ろに下がって回避する。
 あ、あぶねえ。
 というか、このジジイ、問答無用で殺りに来やがった。
 なんというサイコパスジジイだ。

「あぶねえな! 俺を殺す気か! 頭おかしいんじゃねえのか!?」

「貴様に言われたくはないわ!!」

 ジジイの目は完全に正気を失っていた。
 殺気しか感じられない。
 近所にこんな猟奇ジジイが住んでるとか。
 早く何とかしないとと思った。

 とりあえず、土の剣を生成する。

「なんか知らんが、今日こそ返り討ちにしてやんよ」

「むう……なんと性懲りもない。孫を陵辱された祖父の痛みを知れい!!」

 なんてこというんだ。
 誰も陵辱なんてしてないっつーの。
 これだから狂ったジジイは……。
 ルーナにでも聞かれたらどう責任とってくれるのだろうか。
 俺は冤罪には負けない。

 そんなわけで、俺とヴァンダレイジジイは死合った。

 結果は悔しいけど、いつものようにボコボコにされた。
 ただ今日はいつもと違って、最後にジジイがトドメを刺しに来た所で、アンが泣き出して、ジジイの僅かに残った良心が呼び覚まされるという危機一髪の事態にまで発展した。

 ホントなんなんだろうあのジジイ。
 無実の俺を毎日痛めつけて何が楽しいのだろうか。
 70過ぎても暴力沙汰がやめられないってだいぶ頭おかしいと思うのだが。



 そんなこんなで色々あったが、我が村に公衆温泉施設がオープンすることになった。

 俺が風呂を入れてあげられる人数には限りがあった、というか俺の女以外にはそんな稼働はかけたくなかったので、一般村人達には良かったと思う。
 温泉施設には、アメニティ要員として暇そうな若者を一人ロビンジジイに出してもらうことになった。
 若者はクルガンと言った。
 タオルを変えたり、浴槽の掃除をしたりが主な仕事になる。

「よろしくお願いするっす!」

 クルガンは純朴そうな若者だった。
 ちなみに、公衆温泉施設は男湯、女湯に別れているのだが、領主権限で俺だけは女湯に入浴して良いことにした。
 狙うのは、人妻ソフィさんとの混浴だ。
 一緒に風呂に入りながら、なし崩し的に筋肉からソフィさんをNTRしようという完璧な作戦だった。

「おい、クルガン。ソフィさんが入浴してきたら俺に知らせるんだ。いいな?」

「ソフィさんってあの色っぽいダンさんの奥さんっすね? わかったっす! 必ず知らせるっす!」

 クルガンはまったく疑問を浮かべることなく素直に承知してくれた。
 ふふふ。
 伸びるよ、この子は。

 それにしても、俺だけは入れる女湯とか。
 俺はなんて素晴らしいものを作ってしまったのだ。
 前々から思っていたが俺って天才なんじゃないだろうかと思うのだ。
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