ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第四章 竜騎士編

第144話 ミレイとビスチェ

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 ゼービア邸を出るなり、ルーナがぼすんと抱きついてきた。

「おい! さっきのは陛下の側近の女性だろう? あの女性に追い出されるなんて、お前何をしたんだ?」

 俺にしがみついたままルーナは更に眼光を強める。

「……というか、お前、あの女の胸揉んでなかったか?」

 ルーナは悔しそうに歯をギリギリさせていた。
 まあ、揉みましたが。
 まずい事に見られていたらしい。
 やばい、どうしよう。

「え? 揉んでないヨ?」

 とりあえず嘘をついてみた。

「嘘おっしゃい! 思い切りモミモミしてたじゃないの!?」

「……あの人、気持ちよさそうに喘いでましたし」

 セレナとミレイからすかさずツッコミが入る。
 目撃者が多すぎるんですけど。

「……いや、なんか、ゼービアさんが急に心臓が痛いって言い出したから、触診してみたっていうか……」

 悲しいことに嘘は嘘を呼ぶのだ。
 そんなわけで俺は苦しい言い訳を重ねた。

「例えそうだったとしても、他の女の胸を揉んじゃダメだ!! 浮気だぞ! お前がこの世で揉んでいい胸は私のだけだ! そんなに胸が揉みたいなら、私のを揉めばいいじゃないか! コウのばか!!」

 ルーナは目に涙を貯めながらそんなことを言う。
 遍く全ての乳を愛する俺に、ルーナの乳しか揉んじゃダメとか。
 なんて理不尽な事を言うんだ。
 体育会系出身なのだろうか。
 まあ、とりあえず揉むけど。

「悪かったな」

 片手でルーナの乳を揉みしだきながら、言葉だけの謝罪をする。

「あんっ、あっ……わ、わかればいいんだ」

 わかればいいのかよ。
 さすがルーナはあっさり許してくれる。
 相変わらずチョロくて不安になるが、こういう時はありがたい。

「……なあ、もう片方も触って欲しいな?」

 片手でルーナの片乳をモミモミしていたら、ルーナはわずかに上気した頬で、目をとろんとさせていた。
 このエロフは、俺を挑発するのが本当に上手い。
 そんなわけで両手でガシッと乳を鷲掴むと、ルーナはビクビクっと震えた。

 そして、俺とルーナの頭にセレナの拳骨が落ちた。

「天下の往来で何をやっているの!? あなた達は!! 他の人が見ているじゃないの!」

 セレナの言うとおり、俺たちがいるのはゼービア邸前の道だったので、通行人が俺とルーナをジロジロと眺めていた。
 何見てんだ!? とガンを飛ばしておいた。
 というか、ただ乳を揉んでいただけなのに。
 うちの村人たちだったら、俺が女の乳を揉んでいても普通に素通りしてくれるんだけど。

「……それは、皆さんもう慣れちゃったからだと思いますけど」

 恐らく一番俺に外で乳を揉まれているミレイが冷静なツッコミを入れてくれる。
 慣れちゃってたのか、あいつら。
 ヴァンダレイジジイは相変わらずブチ切れるけど。

「というか、お前、コウに説教してたんじゃないの!? なんで胸揉まれただけで許すのよ!?」

「……ごめんなさい。ひっく、ぐす」

 セレナに説教されたルーナは、頭にたんこぶを作って泣きながら、ズレたブラをこそこそと直していた。

「妻のお前がそんなんじゃ、この子の女がどんどん増えていくわよ!? コウに飽きられちゃっても知らないからね?」

「ええ!? ……わ、私に飽きちゃうのか?」

 セレナの言葉に不安そうな表情を浮かべたルーナが、オドオドと俺の表情を伺う。

「いや、それが全然飽きないんだわ」

 ホント、飽きなくて困ってるくらいだ。
 毎日あれだけ抱いてるのに。

「えへへ! 本当にお前は私の事が大好きだな……わ、私も大好きだぞ」

 少し照れながら言うルーナは、相変わらず可愛かった。
 思わず抱きしめてしまう。

「……コウ」

 ルーナは嬉しそうに俺の首筋に顔を擦り寄せる。

 そんな俺達にセレナが再び拳骨を落とす――かと思いきや、セレナは不安そうな顔をしていた。

「……ね、ねえ、私の事も、そ、その、飽きてない?」

 自分で言い出したくせに、心配になってしまったらしい。
 セレナは頬に手を当てながら、俺の方をチラチラと見ている。
 確かにセレナは毎日、時間の壁を超えて、異常な回数抱いている。
 抱いた回数はとっくにルーナを超えているだろう。

「でも全然飽きないわ」

「コウ!!」

 セレナは感極まったように抱きついてくる。
 よしよし、これからも一杯犯してやるからな。
 そう思いながら、セレナの美しい銀髪を撫でる。

 両手にルーナとセレナを抱いていると、なんというか無敵感が半端なかった。

「……ルーナお嬢様もだいぶアレですけど、セレナお嬢様も大概ですよね」

 カンナさんに呆れられていた。

「……あの、そろそろ移動しませんか?」

 ミレイが周囲をキョロキョロしながらビビっていた。
 周囲には大勢の人だかりが出来ていて、ルーナとセレナという超絶美女を抱きしめる俺を不遠慮に眺めている。
 思わず舌打ちが漏れた。
 なんか文句あんのか!? という思いを込めて周囲にガンを飛ばすが、対人恐怖症の俺の胃はギッコンバッタン言っていた。
 ミレイの言うとおり、さっさと移動しよう。
 でも、どこ行こうかな。
 うーん。

「……とりあえず買い物でも行くか」

 幸いまだ昼前だ。
 今からでも十分時間はあるだろう。
 個人的にはもう帰りたいが、せっかくミレイやカンナさん達も王都に連れてきたのだ。
 買い物くらい付き合ってあげたい。
 引きこもりの俺がこんな事を思うなんて、自分でも驚きだが。

「お買い物!? 行く! お前に服選んで欲しいな」

 俺の首筋に顔をスリスリさせていたルーナがぱっと顔を上げて喜色を浮かべる。
 そして、何かに気づいたように、隣で同じく俺に抱きつくセレナを見やった。

「……おい、なんでお前まで抱きついているんだ? ……全然気づかなかった」

 全然気づかなかったのかよ。
 セレナを抱きしめた時、思い切りルーナにぶつかっていた気がするが。

「何か文句あるの? 小娘。お前はさっき胸揉んでもらってたんだから、いいじゃないの! というか、王都に来てからお前ばかりイチャイチャしすぎよ!? ちょっとくらい私にもさせなさいよ! ケチ娘!」

「なっ!? 私は妻なんだからコウとイチャイチャするのは当然じゃないか!? なんでお前にもさせなきゃいけないんだ! そ、そんなの浮気じゃないか!」

「他の女はダメだけど、私との浮気くらい許しなさいよ! 心の狭い娘ね。そんなんだからいつまでたっても胸が育たないのよ! ……乳首は育ったみたいだけど。本当に卑猥な娘よね」

「あっ! また胸のこと言った! コウは私の胸が大好きなんだぞ! コウに謝れ!」

「はっ、笑わせてくれるわ。コウは私のが好きに決まっているでしょう? なぜなら私のほうが大きいから」

「こ、こんなのただの脂肪じゃないか!!」

「なんてこと言うのよ!!」

 腕の中でルーナとセレナがギャーギャーと喧嘩を始める。
 ルーナがセレナの巨乳をギュムっと掴むと、セレナがルーナの金髪を引っ張っていた。
 なんか普通に暴力沙汰に発展しているので、そっと2人を離して距離を取る。

 そのままスタスタと歩きだす。
 さて、店のある方に向かおう。
 いまいちどっちに向かえばいいのかわからないけど。

 そんな事を考えていると、ミレイが小走りに近づいてきて、そっと俺の手を握る。
 そして、俺を見て恥ずかしそうに笑った。
 可愛い。

「……ちょっとでいいので、私のこともかわいがってくださいね?」

 ミレイがそんな健気なことを言うので、その腰を抱き寄せた。
 ちょっとどころじゃなく可愛がってやる。

「うわーん! コウ! セレナが、セレナがあ!!」

 早くもセレナに泣かされたらしいルーナがしがみついてきた。
 その髪はぐちゃぐちゃになっていた。
 どうせ泣かされるんだから喧嘩しなきゃいいのに。




 そんなわけで、俺たちは王都の賑わっている方までやってくると、昼食やら買い物やらを楽しんだ。
 以前も思ったが、さすが一国の首都だけあって、王都には様々な店が集まっている。
 服を売っている店だけでも、一日じゃ回りきれないほどの店舗があった。

 そんな中の、とある店内で。

「……コウさんの好きな服を選んで欲しいです。……そ、その、少しでもコウさんの気を引きたいですから」

 ミレイがモジモジしながらそんなことを言ってきた。
 そんなミレイが可愛かったので、ぜひとも服を選んでやりたいのだが、残念なことに俺にセンスはない。
 どんな服が好きかと言われれば、エロい服としか答えられない。

 店内を見渡してみると、結構な女性客で賑わっていた。
 なかなかの人気店のようだ。
 ルーナたちもこの店の服が気に入ったようで、皆でワイワイと楽しそうに物色している。
 それは結構なのだが、店内にあるのは小洒落た服ばかりで、俺の求めるエロい服は無さそうだった。
 うーん、どうしよう。
 ミレイは美人でスタイルもいいので、何を着ても似合うと思うのだが。
 どうせならエロい格好をさせたい。

「……あの、すみません」

 なので勇気を振り絞って、店員に声をかけてみた。
 普段服を買う時は、店員に声をかけられないように細心の注意を払っている俺からしたら、蛮勇と言っても良い行為だった。
 ちなみに、普段は店員に声をかけられた瞬間ダッシュで逃げる。

 俺が声をかけた店員は角刈りの中年の男性店員だった。
 物凄く派手な服を身にまといながら、腰をふりふりさせて客の物色した服を畳んでいる。

「あらあ、何かしら?」

 振り返った中年店員は違和感を覚える喋り方だった。
 ついでに髭が濃い上に、僅かに化粧をしているように見える。

「まあ、素敵な殿方。結構、アタシの好みよ」

 派手な中年店員は身をくねくねさせる。
 どうしよう。
 思わぬ強キャラに声をかけしまった。
 普段はしない行為をしてしまった事に、早くも後悔していた。
 だって、この人、オカ――。

「それで、どんな御用なのかしら?」

「……あ、えっと、この人に似合う、セクシーな感じの服はないかなと思いまして……」

 急にずいっと距離を詰めてきた中年店員に、目を反らしながら聞いてみた。

「まあ、こちらカノジョ? 綺麗な女の子ねえ。妬けちゃうわ」

「……カノジョなんて、そんな」

 ミレイが恥ずかしそうに照れていたが、俺は中年店員がどっちに対して妬いているのか気になって仕方なかった。

「この子に似合うセクシーなお洋服ね。任せて、とっておきのがあるわよ。あ、アタシ、この店のオーナー兼デザイナーのマダム・バタフライよ。これでも裁縫魔法が得意なの。以後、ご贔屓に」

 そう言って、中年が派手な名刺を渡してくれる。
 どう見てもマダムではない、というかオヤジだったので、その名刺はこっそりポイした。

「ちょっと待っててねい」

 そう言って、オヤジは店の奥に引っ込む。
 正直言って、あまり期待はしていなかったのだが、しばらくしてオヤジが持ってきたのは、想像を絶する一品だった。

「こんなのはいかがかしら?」

 親父が持ってきたのは、黒いビスチェだった。
 一言で言うとエロい。
 縁だけ黒のレースで作られており、あとは何やら精緻な刺繍だけで透けている。
 スケスケビスチェだ。
 ご丁寧にTバックのパンツまで付いている。
 セクシーってレベルではないので、だいぶオヤジの頭はおかしいと思うが、俺は――。

「素晴らしい! 感動した!!!」

 思わずオヤジをハグしていた。

「あら、やだ、感じちゃう」

 オヤジの息が耳元にかかったので、俺は咄嗟にオヤジを突き飛ばしていた。
 ビスチェが想像以上にエロかったので、思わずやってしまった行為に、ただ戦慄した。

「……え、コウさん、これ、服というか、ただの紐なんじゃ……」

 ビスチェを拡げて持ったミレイがドン引きしていた。
 確かに服ではない。
 だが。

「是非それをミレイに着て欲しい」

 俺は誠心誠意、真摯な眼差しでミレイに訴えかけた。
 ミレイは恥ずかしそうにしている。

「……こ、コウさんの前でしか着ませんからね?」

 ミレイは真赤になりながらボソッと言った。
 俺は何かがぷつんと切れるのを感じた。
 もう我慢できない。

 ふと店の奥に目をやると、そこには更衣室があった。

「おい、オヤジ、更衣室を借りるぞ。ちょっと試着させる」

「え、え? 今着るんですか?」

 戸惑うミレイの手を引いて更衣室に向かう。

「もう、オヤジじゃなくてマダム・バタフライよ! 試着するのはかまわないけど、多分、サイズはぴったりだと思うわよ」

 狭い更衣室に2人で入りながら、ミレイにビスチェを着せると、たしかにサイズはぴったりだった。
 あのオヤジ、なかなかどうしていい目をしている。

「……全然、ピッタリじゃないですよ。ひ、紐がアソコに食い込むんですけど」

 Tバックがミレイの割れ目にイイ感じに食い込んでいた。
 だからこそぴったりなんじゃないか。
 あのオヤジの神算鬼謀には恐れ入る。

 ミレイは食い込んだ紐が気になるのか、もどかしそうに太ももをもじもじさせていた。
 その見事なバストも透けて見えているし。
 ただの裸よりも数倍エロい。
 まあ、なにはともあれ。

「舐めていいかな?」

「な、舐めるってどこを? あっ、だ、ダメですよ! お店の中でそんなっ、あ、ああっ」

 ミレイの返答を聞かずにしゃがみ込みと、ミレイの割れ目に舌を這わせる。
 慎ましくもはみ出た肉ビラを舌でかき分けて、ぷくっとした豆をつんつんする。
 すると途端にミレイ汁がダラダラと溢れてきた。

「だ、ダメですって、コウさん! あ、ああっ、き、気持ち良くなっちゃいますから」

 ミレイは声を漏らさないように、必死に口を抑えている。
 その様が更に俺の劣情を刺激するので、透けた乳に両手を伸ばしながら、ひたすらミレイの股間を舐め回した。
 しばらくそんな愛撫を続けると、ミレイの股は、俺の唾液やら愛液やらでトロトロになっていた。
 もう辛抱はできなかった。

 ミレイの太ももを持ち上げて、更衣室の壁に押し付ける。
 そして、素早く一物を取り出すと、ミレイの穴に充てがった。

「……い、挿れるんですか? だ、ダメですよ! 声を抑える自信ないです……」

 そんな事を言いながらも、ミレイは大人しく俺の首に手を回す。
 その瞳は、愛欲に歪んでいた。

「大丈夫だ。キスしてやるから」

 唇でミレイの口を塞ぎながら、思い切りミレイの中に突き入れた。
 ごりごりっと強引にミレイの中をかき分ける。

「ふっ、ふぐうううう」

 ミレイはくぐもった声を上げながら、必死に舌を絡めてくる。
 俺を見つめる、その瞳には僅かに涙が浮かんでいた。

 バチンバチンと激しく腰を打ち付けると、更衣室が派手に揺れる。
 なんとか声を押さこもうとするミレイが俺の背中に爪を立てる。
 そんな僅かな痛みすらも快感に感じてしまう程、ミレイの膣内は気持ちよかった。

「あっ、かはっ、あがっ!」

 途中何度か、ミレイがピンと体を強張らせる。
 多分、イッているんだろうが構わず続けた。
 外にはルーナ達もいるのだ。
 あまり時間をかけるのはまずい。

 やがて射精感がこみ上げてくる。

「そろそろ膣内に出すぞ」

 ミレイは涙を浮かべながら、コクコクと何度も頷いた。
 そのまま俺の背中に回した手に力を込める。
 俺は全身を駆け抜ける稲妻のような快感と共に、ミレイの膣内に果てていた。
 ドクンと出す度に、ミレイがピクンと痙攣する。

 あー気持ちよかった。

 ぐったりとしてしまったミレイを急かすように着替えさせた。
 ミレイの穴からはタラタラと精液が垂れているが、構わずパンツを穿かせる。
 どろどろになった肉棒は、ミレイに綺麗に舐め取ってもらった。

 そのままミレイを連れて更衣室を出た。
 ミレイの足取りはよろよろしていて危なっかしく、その顔は熱に冒されたように真赤に染まっている。

「……ごめんなさい。一回だけじゃ全然足りないです」

 ミレイは切なそうな表情を浮かべていた。
 俺だって一回じゃ全然足りない。

「今夜はちゃんと気絶するまで抱いてやるから」

「……絶対ですよ?」

 そして俺たちはこっそりとキスをした。

「随分、時間かかったわね? どう? そのお洋服、お気に召したかしら?」

 店の奥からオヤジがやってきた。
 遅漏だと言われた気がして、ちょっとイラッとした。

「うむ。お気に召した。買わせてもらうぞ、オヤジ」

 どっちみち、ドロッとしてしまったビスチェは買うしかない。
 ミレイはそのビスチェを見て、恥ずかしそうに俯いていた。

「おい! どこに行っていたんだ!? 私をほったらかしちゃダメじゃないか!!」

 両手いっぱいに服を抱えたルーナが泣きべそをかきながらやってくる。
 あれ全部買うつもりだろうか。
 随分、この店の服が気に入ったらしい。
 ルーナの持っている服はあのビスチェのような異常なエロさはなく、普通に可愛い感じの服だった。
 普通の服も、エロい服も作れるオヤジは只者ではないと思った。

「うん? なんかミレイから変な匂いがしないか? なんかよく嗅ぎ慣れた……くんかくんか」

 ルーナがミレイの匂いを嗅いでいた。
 ミレイは今垂れ流し状態なのでまずい。
 ミレイは顔を真赤にしながら、太ももをモジモジさせていた。

「る、ルーナ。それ全部買うのか?」

 とりあえず、話題をそらさねば。

「え? うん。この店すごく可愛い服が揃ってるんだ」

 ルーナは嬉しそうに、手に持つ服を見せつける。
 確かにどれもルーナに似合いそうだ。
 ホントあのオヤジセンスいいのかな。

 ルーナだけでなく、カンナさんやメグなんかもたくさんの服を抱えている。
 皆に好評なようだ。
 一人、セレナだけは店の隅っこでつまらなそうにしていた。
 セレナの趣味には合わないのだろうか。

「……私に合うサイズの服がないのよ」

 セレナはどこかやさぐれた表情で言った。
 爆乳の悲劇だ。

「す、スカートでも買えば?」

 とりあえず、そう勧めてみた。

「そうねえ。じゃあ、似合うの選んでくれる?」

 そんなのいくらでも選んでやるが。
 今ならアレが出来るんじゃないかと思った。
 大金持ちにしか出来ないアレが。
 一度、女の前で言ってみたかったセリフがあるのだ。

 とりあえず、指をパチンと鳴らして、オヤジを呼ぶ。

「おい、オヤジ。ここにある服、全部貰おうか」

 そう言って、キメ顔を作った瞬間。
 店内にいた全ての客がしーんと沈黙した。
 俺の金の力を見よ。
 この場にいる女性客の全てが濡れると言っても過言ではない。

「……あの、同じ服の別サイズとか買っても仕方ないと思うんですけど」

「お姉ちゃん、そういうお金の使い方はどうかと思いますよ」

「……私はあなたに服を選んでもらいたかったのだけれど。全部とかじゃなくて」

 ミレイ、カンナさん、セレナはあんまり喜んでくれなかった。
 あ、あれ?

「き、急にそういう顔するな! ドキドキしちゃうだろ!」

 ルーナだけは顔を赤くしていたが、金の力に屈したわけじゃなさそうだ。
 そんな馬鹿な。
 俺が前読んだ漫画だと、頭の悪そうな女がキャーキャー言ってたのに。
 俺もキャーキャー言われたかった。

「…………」

 しかし、そんな中、俺に一際熱い視線を送る奴がいた。
 そいつは、ひしっと俺に抱きつくと。

「……大好き!!」

 そんな事を言った。
 そうそう。
 こんなリアクションを期待したのだが。
 ただ、抱きついてきたのはマダムなんたら(笑)のオヤジだったのでぶん殴っておいた。
 お前ではない。
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