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モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜

2話:対面

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   翌日。

   俺は寝ぼけながらーー寝ぼけているのすら自覚せずーー目を覚ました。

   俺の目線の先には大きなシャンデリアがあった。
‥‥‥いや、一つだけ違う点がある。
   それは光源の部分が黄色より薄い、まるで心を癒す光眩しい光では無く明るい光と表現するにふさわしい色をした石であることだ。

   そのまま、周りをぐるっと見渡すと、絵本というには大きく、辞書というには小さい本が隅っこに並べられていた。
   俺はやっと、眠りから覚めた。そして、ここがどこか、分からず少し慌てたが、転生したことを思い出した。

   俺がぼーっとしていたらメイド服を着た人がドアを開けて入ってきた。
 蒼い髪に青い瞳で、とても綺麗な人だ。

「○○○○」

 俺の近くまで来て、俺を見て安心したような、緩んだ顔をした。‥‥‥流石に緩みすぎだろ‥‥‥
‥‥‥顔面崩壊の一歩手前だぞ‥‥‥顔が緩んでいても綺麗な人だなぁ~。

 俺がそう思っていると、その人は突然、何かを思い出したようにはっとして、すぐに緩んでいた顔をシャキッとして何かを叫びながらドアを開けて部屋から出て行った。

 数分後。

 次にドアが開いたときは綺麗な女の人が立っていた。

 俺はなぜだか本能的にこの人が母だなと分かった。何故、この人を母だと思ったのかは俺にもわからない。
   母さんは金髪のロングヘアーにエメラルドカラー緑色の瞳で、全体的に若々しい。

「○○○○」

 母さんーー母さんらしい人ーーは何かを喋っているがもちろん、俺は言葉が分からない。聴き取れなくても一応、俺も返事をする。

「あうう(母さん)」
「○○○○」

 母さんーー母さんらしき人ーーは俺が返事したのに驚いたのか、びっくりしたような顔をした。びっくりした後、メイドーーメイドみたいな人ーー程ではないが顔を緩ませた。母さん(らしき人)も顔が緩んでいるにもかかわらず、とても綺麗である。
‥‥‥此処、美人率高いな‥‥‥

「○○○○」

 母さんーー母さんらしき人ーーは何かを考えような仕草をしてから、手を《ポン!》と、鳴らすような勢いで手を叩いた。見た感じ、何かを思い出したようだ。(違うかもしれないが)
   そして、俺に向かって微笑んでから大声で誰かを呼んだ。

「○○○○」
「○○○○」

 次に入ってきたのは黒髪のショートヘアーの男の人だった。サファイアカラー青色の瞳で、この人も全体的に若々しい。

「○○○○」
「○○○○」
「○○○○」
「○○○○」
「○○○○」

 俺は父さんと母さんの会話を聞きながら、ーー理解は出来ていないーー特典はどんなスキルになるのだろう? と考えていた。 少しすると眠たくなってきた。まだまだ寝ることしかできないのか。

「○○○○」
「○○○○」

   そして俺は父さんと母さんーーもう、父さんと母さんでいいやーーに微笑まれながら眠りに落ちた。
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