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モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜
13話:皆の苦悩(2)
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私は誰にも他言をしないことを条件にシズナのステータスについて話した。
‥‥‥私が最後まで話し終えた時、バークスの顔はひどく歪んでいた。それはこれから来ると考えられるであろう災難に対する恐怖だったのかもしれない。
「‥‥‥で、俺にしてほしいことは『坊ちゃん』に稽古をつけることですか?」
「‥‥‥ああ、そうだ。出来るならば、学園に入るまでには、一人で狼を倒せるくらいの実力をつけてほしい」
「‥‥‥狼ですか‥‥‥わかりました、頑張りますよ」
私が出した無理難題だが、バークスは一応、努力をするという態度を示した。
狼《ウルフ》‥‥‥それは、魔素集合半液体生物や悪鬼より1つ上の実力を持つモンスターだ。
速い瞬発力に翻弄され、ロクに攻撃も出来ずにやられる人も多い。私やバークスは造作もなく、簡単に倒せるが戦闘に不慣れな人や小さな子供は成す術もやられる。
「では、明日から訓練をつけてくれ」
「へいへい。わかりましたよ」
バークスは気楽に返事をして、私の仕事部屋から出て行った。
バークスが出て行った後、私は頭を抱えながら大きな溜息を吐いた。
♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢
シャル視点
私の名前はシャル。今日は私の息子であるシズナの誕生日ーー正確には昨日ーーでパーティーを開いた。
久し振りにたくさんお酒を飲んで気分が良かったわ。でも、その気分もシズナのステータスを見た後一気に酔いがさめたわ。
あの『スキル』はあまり、人に知られてはいけない類いのものだわ。万が一にも、知られても自衛ができるように訓練をさせなくては‥‥‥もっと、愛情いっぱいに甘やかしてーーちゃんと暴君にならないようにするけどーー育てたかったわ‥‥‥
あの人に言って、魔法使いを雇って実力をつけさせましょう。対外的には、貴族の三男が訓練していると思われるからカモフラージュにもなるわね。
そうと決まれば早速、あの人に言いに行きましょう!
♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢
‥‥‥私が最後まで話し終えた時、バークスの顔はひどく歪んでいた。それはこれから来ると考えられるであろう災難に対する恐怖だったのかもしれない。
「‥‥‥で、俺にしてほしいことは『坊ちゃん』に稽古をつけることですか?」
「‥‥‥ああ、そうだ。出来るならば、学園に入るまでには、一人で狼を倒せるくらいの実力をつけてほしい」
「‥‥‥狼ですか‥‥‥わかりました、頑張りますよ」
私が出した無理難題だが、バークスは一応、努力をするという態度を示した。
狼《ウルフ》‥‥‥それは、魔素集合半液体生物や悪鬼より1つ上の実力を持つモンスターだ。
速い瞬発力に翻弄され、ロクに攻撃も出来ずにやられる人も多い。私やバークスは造作もなく、簡単に倒せるが戦闘に不慣れな人や小さな子供は成す術もやられる。
「では、明日から訓練をつけてくれ」
「へいへい。わかりましたよ」
バークスは気楽に返事をして、私の仕事部屋から出て行った。
バークスが出て行った後、私は頭を抱えながら大きな溜息を吐いた。
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シャル視点
私の名前はシャル。今日は私の息子であるシズナの誕生日ーー正確には昨日ーーでパーティーを開いた。
久し振りにたくさんお酒を飲んで気分が良かったわ。でも、その気分もシズナのステータスを見た後一気に酔いがさめたわ。
あの『スキル』はあまり、人に知られてはいけない類いのものだわ。万が一にも、知られても自衛ができるように訓練をさせなくては‥‥‥もっと、愛情いっぱいに甘やかしてーーちゃんと暴君にならないようにするけどーー育てたかったわ‥‥‥
あの人に言って、魔法使いを雇って実力をつけさせましょう。対外的には、貴族の三男が訓練していると思われるからカモフラージュにもなるわね。
そうと決まれば早速、あの人に言いに行きましょう!
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