修正前の話の溜まり場

お寿司食べたい

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モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜

14話:皆の苦悩(3)

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   シェルド視点

   私の名はシェルド。シールズ王国立ソーマル学園3期生だ。
   此度こたびは私の弟であるシズナの誕生日パーティーにサプライズをしようと、弟のマエルドから提案された。
   シズナが喜んでくれるならば、と私は了承した。

‥‥‥だが、私は重要なことを忘れていた。それは学園生は基本的に夜は寮にいなければいけない事だ。
   父上に手紙を送り馬車を手配してもらってあと1週間後には家に向けて出発するーーはずだった。
   1週間前になって急遽気づいた私は急いで学園長と交渉しようとした。ーー最悪、公爵家次期当主としての権力を使ってでもマエルドと共にシズナに会いに行こうと考えていたが、そんな私の考えは杞憂だった。

   私が学園長室を開けて学園長を説得しようと早口でまくし立てて話した。
   学園長は静かに聞いていたが、突然手を立てて「もう良い」と一言発した。私は許可されないのかと焦ってしまいさらに早口でまくし立てようとしたが、学園長は首を横に振り「許可をしないわけではないんじゃ」と言った。

「別に許可をしないわけではないんじゃ。そんなに早口でまくし立てなくとも、許可は出すわい。幸い、その次の日は休日じゃ。家でゆっくりと体を休めると良い」
「ありがとうこざいます!」

   私はとても貴族の最上位、公爵ーー公爵家次期当主ーーが取るような態度ではないと人が見たら言うであろう態度で礼をした。

   私は学園長に礼を言って学園長室をあとにしようとしたが、マエルドのこと思い出した。

「あ、それと学園長、マエルドと連れて言ってよろしいですか?」
「わかったのじゃ‥‥‥それとこれを持ってけい」
「‥‥‥一体これはなんでしょう?」
「それは外出許可書じゃ。これを門の外にいる衛兵に見せれば外出が出来る。ただし、学園に戻ってきた時にそれを返しに来るのじゃ。‥‥‥返さないと退学にするぞ」
「‥‥‥それは嫌ですね」
「では、失礼します」

   私は学園長にそう言って今度こそ、2枚の外出許可書を持って学園長室をあとにした。

「‥‥‥ふぅ。あー、生徒を相手にするのは疲れるわい」

   マエルドに早く外出許可書を見せようと走らない程度に急いで、寮に行こうとした私には学園長のため息には気付かなかった。
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