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ドラゴンでもチートなのに、竜神になってさらにチートに!

34話:和解(?)

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   ドラゴンーーあいつに殺されかけるを見てから俺は眠れなくなり獲物を狩っている時にも眠りそうになって集中を乱してしまい、獲物にも逃げられる始末だ。おかげで生まれて初めてお腹が空くという経験をした。
   幸いなことにあいつに貰った肉があるからそれで飢えをしのいだ。殺されかけた悪夢の相手から貰ったものを喰うのは嫌な気分だったが。

   そしてまたあいつが来た。あいつは俺に喰うものを渡してそして凶悪な顔で笑っていた。その凶悪な顔を見たことで俺は更に警戒を強めた。
   俺は警戒を強めたまま、特訓を始めた。だが、俺はあいつに当てないように遅く当てるようにした。‥‥‥あいつが怒れば今度こそ確実に俺は。だがあいつは近づいて来た。俺は一度も当てていないーー今日はーーのにあいつは結構な速さで近づいて来た。

   そして俺は逃げ出した。死にたくないという思いを胸に抱いて。それでもあいつは追いかけて来たから俺は暴言を吐いてしまった‥‥‥これで追いつかれたら確実にな‥‥‥。

「おいッ!!   逃げるなッ!!」

   あいつがそう叫んだ途端、俺の意識はまるでテレビの電源を消すかのようにプッツリと消えた。


♢   ♦︎   ♢   ♦︎   ♢

   暫くして殴触手テネクルビートは起き上がった。俺は逃さないために触手を握った。‥‥‥めっちゃヌルヌルしてる‥‥‥気持ち悪い。
   起き上がった殴触手テネクルビートは横を見渡して俺が居るのを見るとすぐに起き上がり逃げ出そうとした。走り始めて少しーー数秒ーーした頃、ちょっと離れたところで転んだ。
   殴触手テネクルビートは転んだ原因がわからず周りを見た。そして俺の手に握られている触手を見て逃げることを諦めた。‥‥‥実は殴触手テネクルビートが転んだのを見て笑いました、はい。

   俺は逃げるのを諦めた殴触手テネクルビートに近づいて心を落ち着かせながら話を聞いた。‥‥‥落ち着かせ方ってどうやるんだ?
   そして、悪夢を見たことやそれによって俺が更に怖くなったこと、逃げ出した理由を話してくれた。‥‥‥あー、これは修復できないな。メンタルケアでもしないとなぁ~‥‥‥俺には出来ない。
   とりあえず、住処にでも連れて行った方がメンタルケアをしやすいかな?   そう思った俺は殴触手テネクルビートに「住処に来るか?」と提案した。
   殴触手テネクルビートは少し悩んだようだがやがて一言、「行く」と言った。

ーー実際は行かなければ殺されると思っていたことなど俺は知らない。

   俺は殴触手テネクルビートと一緒にスラ君が居るところに戻った。

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第11回ファンタジー小説大賞に応募していた拙作に投票してくださった方々、ありがとうございます!引き続き皆様に楽しんでいただけるように精進しますので応援よろしくお願いします!
次回の投稿は来週の金曜日です。
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