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元Sランクの俺、グランニールまでの護衛クエストを受ける
しおりを挟む「あんたらがあたいの護衛をしてくれる冒険者かい?」
「はい、Cランクですが、力の限り守らせていただきます」
「そうかい、本音を言うとAランクとかの方が良かったんだけど、そこまで険しい道じゃないからね。期待してるよ」
グランニールまでの護衛クエスト見つけた日の翌日。
レンとリルネスタは、早朝から前回イグナスに向かった時に通った南門に足を運び、そこで二人を待っていた『クレア』という商人の女性と出会い、挨拶を交わしていた。
そこに用意されていたのは馬が引く馬車ではなく、力もあって速く移動できる《走竜》と呼ばれる生き物が引く竜車というあまりお目にかかれないものがあり、レンは興味深そうに眺めていた。
走竜といっても翼があり、口から炎を吐く竜とは別で、容姿は竜というよりも二足歩行のトカゲに似ており、大きさも馬よりも一回り小さかった。
なのでその小ささを生かし、馬一匹で運べる馬車を二匹の走竜で引っ張るという、贅沢な使い方をしていた。
しかし繁殖は難しく、そして飼育や管理も難しいので、それを手懐けているクレアは平均よりもかなり上を行く商人だと、レンは認識していた。
「とりあえず、ここからイグナスまで突っ走るけど、そこからはスピードを落とす。理由は簡単、分かるよね?」
「えーと、突然モンスターが現れると危険なので、備えるためでしょうか」
「んー、80点かな。正解はもう一つあって、意外とこの子達は臆病なんだ。だから全力疾走のときにモンスターが現れると暴走しちゃうんだよね」
二匹の走竜の首元を撫で、軽々しい動きで御者台に飛び乗り、手綱を強く握る。
そしてクレアはレンとリルネスタに竜車に乗り込むよう指示し、乗ったのを確認したと思えば早速走竜を走らせる。
一応今回乗り込んだ竜車は馬車よりも大きく、荷物が多くて寝転がれる場所は無かったものの、人が四人以上座れる場所は確保されており、レンとリルネスタは少し距離を開けて座っていた。
そんなリルネスタは、後方にある窓から外を覗き、目を丸くしていた。
「見て見て! ケルアがもうあんなに遠いよ!」
「そうだな。俺もあんまり竜車に乗ったことはないが、この竜車は特に早いな。きっとクレアさんがあの走竜に優しくしてやってるんだろうな」
走竜の飼育が難しい理由の一つに、中々人に懐かないというものがある。
なので基本走竜を育てる時は赤ちゃんの頃から面倒を見る必要があるのだが、それも簡単なものではなく、そして軽く5年という月日が過ぎるので、失敗する者も少なくはない。
だが成功すれば、走竜は長寿で50年以上生きることが出来るので、商人にとっては仲間──いや、家族のような存在なのだ。
「それより……まさか、カラリアにも断れるとはなぁ。いや、そんな気はしてたんだがな」
「うん、多分ティエリナさんがいたら来てくれたかもね」
リルネスタの言う通り、きっとカラリアはティエリナがいたら来てくれたかもしれないだろう。
実際、最初は『そうなの!? えー、ボクでいいのかい?』とノリノリだったのだが、ティエリナは来ないことを告げると、態度が一変して悩み始めたのだ。
そして、カラリアがなぜティエリナは来ないのかという質問をレンに投げかけ、それに対し素直に答えると、愛想笑いしつつもどこか曇った目で『ボクも遠慮しておくよ』と断られてしまったのである。
「結局、ティエリナがなんであんなことになったのかは分からなかったな」
「うん。カラリアさんもなんか答えてくれる雰囲気じゃなかったしね。むしろあそこで聞いたら……」
「怒られたかもな。カラリアみたいなヤツほど怒ると手が付けられないからな。逃げたみたいになったが、あそこで引いたのは良い判断だったな」
「だよね、良かったぁ~。レンのこと無理やり引っ張って」
「本当に助かった。あのままじゃ勢いに任せて聞いていたかもしれないしな」
ため息混じりに愚痴を呟きつつも、レンとリルネスタはリラックスしながら時間を潰していた。
当分暇なのでレンは暇を潰すべく聖剣の手入れをしようと鞘から刀身を抜き、足の上に乗せるが手入れは前日の夜に済ませており、これ以上手入れする必要が無いくらい綺麗になっていた。
なのでレンは聖剣を戻し、今度は新調されたナイフに手を伸ばす。
だが抜く前に手を止め、意味が無いことに気付いたのか一息ついてから壁に背中を預けていた。
「なぁ、リルネスタ」
「んー?」
「そろそろ、新しい仲間が欲しいよな」
「新しい仲間? 他の四大能力を持ってる人のこと?」
「あぁ。もしだぞ? もしこの世界に災難が降り注いだとき、俺とリルネスタだけじゃやっぱり無理があるだろ? だから、早いうちに残りの二人を見つけたいなってさ」
前回ガルド大鉱山に行った時、ユークとシスティが巻き添えになる可能性があったので巨大なオールイーターとは戦わなかったのだが、もしあれがレンとリルネスタだけならレンは迷わず肉薄しただろう。
だが、言い方は悪いがBランクといえどユークとシスティは特別群を抜いて強いわけではない。
なので今後想像出来ない強敵と出会した時、レンとリルネスタだけでは倒すのが難しいこともある。
だからこそ、更なる高みへ登るため心強い仲間を見つけたいというのが、レンの本心であった。
「確か、残りの四大能力は《大剣豪》と《守護者》だよね? 見当がつかないよ~……」
「いや、もしかしたら大剣豪はすぐに見つかるかもしれないぞ?」
「えっ、ほんと?」
「あくまで推測だが、大剣豪は剣の腕がその名の通り秀でている。そして今から向かうグランニールには刀という珍しい武器がある。つまり、グランニールに大剣豪と呼ばれる者がいてもおかしくないってことだ」
刀という武器は、グランニール以外で出回ることは少ないのだが、それなのに軽く、切れ味が良いので優秀な武器なのだ。
だがしかし、一応普通の剣よりも刃毀れしやすく、下手に扱うとすぐにダメになるので、刀を扱える者は余程の手練れでないといけないのである。
「でも、難しそうだよね。私的には大剣豪って聞くと高い山の奥で一人ひっそりと過ごしている髭を生やしたおじさんっていうイメージがあるんだよね」
「それは大剣豪というより仙人じゃないのか? まぁ、さっきも言ったがあくまでこれは推測に過ぎない。見つかったらラッキーって思って探した方が楽かもな」
「そうだね。まだ絵本みたいに悪いことが起きてるようには見えないから、ゆっくりと二人で頑張ろうよ」
「そうだな。それがいい」
話がまとまったのか、会話は区切りのいいところで終了する。
そして今度は別の話題に入り、しばらくしてからその話題も終わってまた別の話題に入る。
そんなことを繰り返し、数時間後。
なんとまだ昼過ぎだというのに前方にはイグナスの高い壁が見え始めたのである。
さすがの走竜といえど、馬とは比べ物にならないくらい速いとは知らず、レンは『すごいな……』と率直な感想をボソッと呟いていた。
「速いだろう? あたいのクロとシロは自慢なんだよ!」
『グキャァアァアア!』
『グキャッ!』
長く鳴くのは黒い色をしたクロと呼ばれる走竜で、短く鳴くのは白い色をしたシロと呼ばれる走竜だ。
名前は誰でも思いつくような安直な名前だが、逆にだからこそ覚えやすく、愛着がわくというものである。
「問題はここからだよ。スピードは今より半分くらい落とすし、距離も遠いから二回ほど野営するから、しばらく油断せず頼むよ」
「任せてください。襲ってきたモンスターが遠くにいたらリルネスタが魔法で。近くにいたら自分が倒します」
「そうかい、頼もしいね」
今後の流れをさっさと決め、イグナスを超えた辺りで乗っているだけで体感出来るほど減速し、外の流れる景色がゆっくりになる。
それにより少しリルネスタが乗り物酔いしたのか気持ち悪そうにしていたが、レンが水筒を渡して外の風を浴びせたので、すぐに調子が元に戻り、いつも通りの明るいリルネスタに戻っていた。
『グキャァ!!』
だがその瞬間、突然シロが高い声で鳴き始める。
それに気付いたレンが竜車の窓から身を乗り出し、シロの見ている方角を眺めると、薄らとだが走竜のスピードに追いつく謎の集団がじわじわとこちらに接近していた。
「くそっ、早速ランパンサーのおでましかい!? あんたたち! お願いするよ!」
「分かりました。リルネスタ、狙えるか?」
「うん! もう気持ち悪くないから任せて!」
Cランク指定の『ランパンサー』は小さい虎のような容姿をしているが、正確には狼の仲間である。
生態は、その名の通り走ることと獲物を狩ることを好むモンスターで、草むらに潜んでいたのか竜車を上から見て右側には五匹のランパンサーが全速力で竜車を追っており、竜車との距離は残り15メートルを切っていた。
「クレアさん、走竜が苦手とする魔法とかってありますか?」
「うーん、苦手な魔法はないけど、ストレスが溜まるから大きな音は控えてほしい。でも死ぬよりはマシだから、ピンチになったらそっちに任せるよ!」
「分かりました。よし、リルネスタ。ランパンサーは火と氷と雷属性の魔法を苦手とする。だから今回は氷魔法で撃退してくれ」
「うん、氷魔法だね! 氷の弾丸よ、雨より多い弾幕となり敵を撃て! アイスバレット!」
リルネスタが氷魔法の《アイスバレット》を唱えると、竜車の窓から無数の氷で出来た弾丸がランパンサーに向かって容赦なく襲いかかっていく。
この魔法は魔力を流し続ければ一回の詠唱で魔力が尽きるか中断するまで放たれ続ける魔法だ。
威力はあまり大きくないものの、少ない魔力で大量の弾丸を展開できるので、質より量という魔法なのだ。
通常なら魔力を消耗しすぎてすぐに終わってしまう魔法なのだが、リルネスタの無尽蔵な魔力量の前には雀の涙程度の消費であり、ランパンサーが見えなくなるまでリルネスタは《アイスバレット》を撃ち続けていた。
「ふぅ~、レン! 終わったよ!」
「お疲れ様、さすがリルネスタだな。クレアさん、終わりましたよ」
「えっ、もう終わったのかい!? ……ほんとだ、さっきまでいたランパンサーが消えてる……あんたたち、すごいね」
「そうですか? 私はちょっと魔法を使っただけですよ~」
「ちょっと……ねぇ。うん、前言撤回。初対面の時Aランクの方がいいって言ったけど、もしかしたらあんたたちの方が良いのかもしれない」
そんな冒険者として嬉しいこと言われ、リルネスタはレンの顔を見て満面の笑みで笑っていた。
一方のレンはそんなリルネスタから顔を逸らしつつも、すぐに笑みをこぼし、またモンスターが襲ってくるかもしれないので外を警戒しつつその場で座り込んでいた。
そこから二時間が経ち、ランパンサーの襲撃から二度モンスターの襲撃があったが、それは全部リルネスタが魔法で撃退して難なく竜車はグランニールに向けて進んでいく。
そして日が沈み、月が登った頃に竜車は止まり、明日の英気を養うためにクレアとリルネスタは各々別々の場所で睡眠をとり、レンはモンスターからの襲撃に備えるべく、焚き火の近くで座って朝方になるまで考え事をしながら周囲を警戒していた。
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