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始まりの塔編
第23話 アレク
しおりを挟む俺の前に立つ、首元にドクロマークの刺青を入れた男。
その男の名はアレク。
かつて俺をパーティーメンバーとして迎え入れてくれた男で、それでいて俺をパーティーから追放した張本人でもあった。
そんなアレクを前にしても俺は特にこれといった感情を抱くことはなく、ただ無言を貫いてアレクが口を開くのを待っていた。
「久しぶりだな? 今ギルドの中では、お前は死んでるって話になってるんだぜ?」
「そうなのか。だが、こうして帰ってきたぞ?」
「そうだな。それに、どうやら初心者殺しに襲われたらしいじゃねぇか。その件にしても、今回の件にしても、お前って無能力者のくせに随分としぶといんだな」
「ア、アレクさん! そんな言い方って──」
俺を庇うためアリサが声を上げるが、俺はそんなアリサの前に腕を出し、首を横に振ってアリサを制する。
それによりアリサは口を噤んでグッと堪えていたが、どうしてもアレクが許せないのかキッとアレクを睨み付けていた。
だがアレクはそんなアリサを前にしても「お~、怖い怖い」と余裕な表情でいて、腹に手を当てながら愉快そうに笑い声を上げていた。
「それにしても、なんだよその顔の傷! もしかして、鍛冶屋の工房で転んじまったか?」
「……どうだっていいだろ。お前には関係ない」
本当に、人が気にしていることをわざわざ口にして煽ってくる嫌な奴である。
別に、俺は俺を追放したアレクに怒っているわけではない。
単純にアレクの性格や言動が苦手なのだが、あの日俺がパーティーから追放されたのも、俺は仕方ないと思っている。
パーティーというのは、最大四人の冒険者で構成されるものである。
そんな中に昔の俺みたいな《無能力者》がいると、ただ四人という貴重なメンバー枠を犠牲にしているだけといえるだろう。
それは俺も理解しているため、俺はアレクを恨むようなことはなかった。
だが、あくまでそれはそれ、これはこれである。
先ほどのようにアレクは人が嫌がることを平然と口にするし、コンプレックスであると分かっているのにも拘わらずそれについて言及したりなど、人として腐っているのだ。
しかしこう見えてもアレクはBランク冒険者なので、ギルド内の立場はかなり上の方なのだ。
そんなアレクを咎める者は少ないし、たとえ誰かがアレクを咎めてもアレクはその声を気にしないし、むしろ調子に乗るだけである。
以上のことからして、俺にとってアレクという人物は俺をパーティーから追放したしてない云々の前に、ただ普通に不快なだけなのである。
それに、俺に「消えろ」と言ったくせに自分から話しかけてくる辺り、もう嫌な予感しかしなかった。
「ほら。これ、なんだと思う?」
「これは……赤傘草か? これがどうしたんだ?」
「俺は知ってるんだぜ? お前があの後、赤傘草の納品依頼を受けたことをな。水臭いじゃねぇか、あんな美味しい依頼を秘密にしてるなんてよぉ~」
こいつはなにを言っているのだろうか。
確かに、俺はアリサからの紹介によって赤傘草の納品依頼を受けた。
しかしそれは誰にも言っていないはずだし、それにそもそも俺はもうアレクのパーティーからは追放されている身なので、アレクが赤傘草を差し出す理由が分からなかった。
「ほら、さっさとこれを納品しろよ。どうせ無能力者のお前は一本の採取できてないんだろ? これを納品して、みんなで報酬を分け合おうぜ?」
「…………」
ここで、俺はアレクの意図を理解した。
そもそもあの依頼は俺が受けた依頼なので、アレクがアリサに赤傘草を渡しても報酬を貰えるというわけではない。
だからこそ、俺に納品してもらおうと考えたのだろう。
そうすれば報酬は貰えるし、アレクのことだから報酬は山分けしようと言い出すだろう。
そうなれば、アレクは一瞬でお金持ちになってしまう。
多少俺へ報酬を分けたとしても、結局取り分はアレクたち三人の方が多くなるため、俺がアレクの提案に乗るメリットなんてこれっぽっちもないのである。
だがアレクはきっと俺が断れないと思っている。だからこそ、こうして都合のいいように接して来ているのだ。
「ほら、今俺の手元には赤傘草が八本ある。これをお前が出せば金貨八枚だぞ? お前にも二枚分けてやるから、さっさと──」
「悪いが、それはできない」
「…………は?」
突然、アレクの表情が笑顔から一気に冷めたものに変わる。
その反応を見て、俺は自分の考えが正しかったことを理解し、ため息を吐くことしかできなかった。
「あれはそもそも俺に直接来た依頼だ。それに、もう俺はアレクのパーティーメンバーじゃないだろ?」
「いやさ。お前がどうしてもって言うなら、また入れてやろうと思ってな」
「それで、金を手に入れたらまた俺はポイだろ? それに俺の代わりがいるって言ってたよな? だったら、俺なんかに構ってる暇なんてないんじゃないか?」
「か、代わりの奴が来るのは明日の昼だ。それまでは、お前は俺のパーティーメンバーだ! いいからパーティーリーダーである俺に従え!」
アレクは俺にこれでもかとガンを飛ばしてくるが、俺はあまりにもめちゃくちゃなアレクの発言を聞いて頭が痛くなってしまい、先ほどからため息が止まらなかった。
そんな俺を前にアレクも苛立ちを覚えたようで、喧嘩っ早いアレクは腰にぶら下げている皮の嚢からナイフのような短剣を引き抜き、俺を狙って大きく振りかぶってくる。
だが俺は振り下ろされる短剣の柄を掴んでからアレクの手を捻り、あっさりと短剣を奪ってから俺はアレクの腕を背中に回して拘束し、俺は奪った短剣を床に捨てて首に指を押し当てた。
「ギルドの中では、決闘以外で武器を抜くことは禁止されている。Bランク冒険者なのにそんなことも分からないのか?」
「は、離せっ! て、てめぇ! こんなことして許されると思ってんのか!?」
「それはこっちのセリフだ。冒険者間のいざこざに武器を抜くなんて、ギルドマスターが聞いたらどう思う? ここには、お前が武器を抜いたところを見た奴らが沢山いる。不利なのはお前の方だ」
「くっ……!」
まさか俺に反撃されると思っていなかったのだろう。
その証拠に俺に暴言を吐き捨ててくるアレクは、こんなことになるなんて信じられないといった様子で下唇を噛んでおり、隙あらば俺の拘束から逃れようとしてくる。
しかし俺はアレクを少しばかり汚い方法で拘束しているため、アレクの腕には暴れれば暴れるほど痛みが走り、次第にアレクは暴れることをやめて静かになっていた。
「(……やっと観念したか)」
俺はため息混じりの息を吐きだしつつも、アレクの腕がおかしな方向に曲がらないように拘束を解く。
その瞬間、アレクはニヤリと笑みを浮かべながら俺の手首を掴み、その反対の手では腰に忍ばせていたもう一本の短剣を引き抜き、俺の首を狙ってくる。
「お前みたいな奴が、俺に逆らうからいけねぇんだよ!!」
これは、明らかに殺意のある行動だ。
しかし避けてしまえば、アレクの罪が軽くなってしまうかもしれない。
つまりは、目撃者を増やせばいいのだ。
だからこそ、俺はアレクの攻撃を受け止めることにした。
もちろん、スキルを利用してである。
「……ギルドマスターに報告させてもらうからな」
「っ!? な、なんだこれ!?」
きっとアレクの中では、俺の首に触れる前に寸止めするか、もしくは軽く表面を撫でるように振り抜こうとしたのだろう。
だがそんなアレクの短剣は、俺が首の一部分に発動させた《氷の鎧》によって防がれてしまい、アレクは驚きを隠せないのか瞬きを繰り返していた。
「お、お前……無能力者のくせになんで氷属性魔法を!?」
「厳密に言えば氷属性魔法ではないのだが、まぁそういうことにしておこう。なぁ、アリサ。このアレクの行動は、受付嬢──いや、ギルド職員としてどう捉える?」
「そうですね。アレクさんは明らかにレイさんの首を切ろうとしていました。その証拠は、今目の前にあります。目撃者だって多いです。アレクさん、言い逃れはできませんよ?」
「ち、違う! 俺は、俺はただこいつに──」
慌てて俺の首から短剣を離して言い訳をするアレクだが、既に聞く耳を持たないアリサが「皆さん! アレクさんを捕まえてください!」と声を上げると、周りの冒険者はアリサに協力──というより、面白半分で逃げようとするアレクを捕獲する。
そして縄で体をぐるぐる巻きにされてミノムシ状態になったアレクは、屈強な冒険者たちにギルドの奥へと運ばれていった。
このギルドでは、決闘という互いの合意の上での勝負や武器の手入れをする以外で武器を抜くことは、禁止されている。
それはギルドの中で定められている条例に違反する行為で、その他にもアレクは俺の首を狙って短剣を振るっていたため、明確な殺意があったと判断される。
武器を抜くだけなら一定期間冒険者としての活動を禁じられるだけなのだが、同じギルドの仲間を殺す、もしくは殺そうとするとそれは重罪となり、ギルドの地下にある不衛生な牢屋にぶち込まれるのだ。
それに今回は人の目も多かったため、アレクがなにを言っても信用されることはない。
次にアレクが日の目を見ることになるのは、おそらく数年後になるだろう。
「アリサ、あんな汚れ仕事を押し付けてごめんな」
「いえ、あぁいうのも私たちの仕事ですから。でも、少しだけご褒美が欲しいです」
上目遣いでこちらを見てくるアリサに、俺は「ご褒美?」とオウム返しをする。
するとアリサは小さく頷きつつも、頬を赤らめて俺の胸元に体を預けてきた。
「先ほどの続きを……レイさんからしてほしいです」
「っ!?」
あまりにも斜め上の要求に俺は声を上げてしまうが、アリサはなにも言わずただ体を擦りつけてくる。
少し気恥しいが、ここはアリサに従うことにしよう。
「…………分かった。それでアリサが満足するなら」
「ふふっ、ありがとうございますっ」
アリサの指示通り、今度は俺からアリサを抱き寄せるように軽く抱擁をする。
すると周りから「いいぞー!」だとか「ひゅーひゅー!」だとか茶化す声が聞こえてくる。
さすがに恥ずかしくはあったのだが、それでもアリサには何度も迷惑をかけてしまったので、これくらいはしてあげないとなと、俺は自己完結した。
だが、俺はある者の存在を忘れてしまっていた。
『…………レイ、さっきからなにしてるの?』
軽く抱擁をしている俺とアリサの元に、ギルドの隅でひっそりと待機していたネアがやってくる。
アリサはそんなネアを見て「……誰ですか?」と俺を見てくるし、ネアもネアで『この人、誰?』と聞いてくるため、少しばかり気まずい雰囲気となる。
そして、俺はそんな二人に挟まれて愛想笑いをしつつも、改めてギルドに帰ってきたんだなと実感していた──
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