3 / 60
番外編
図書館に眠る主 2
しおりを挟む
「いっそ森を燃やしてしまうのはどうかしら?」
「本はどうするの!?」
「森の表面だけよ。図書館の天井だけ燃やすようにする感じにするから大丈夫だわ」
「いや、無理でしょ……」
はちゃめちゃなことを言うなあ。
もしかしてこの大樹林から探すのが面倒くさいのか?
でも確かにそっちのほうが楽そうだ。
「そういえばロックロックロックはなんで降ってきたんだろう?」
「ジャンプでもしたんじゃないのか?」
「そんなことできたかしら……」
俺も適当に言ったけど、あのモンスターについて詳しくはしらない。
でもあの岩のゴーレムが空を飛んていたとは思えないしなあ。
「もしくは誰かが運んでいるのを落とされたーとか?」
「持って帰って何に使うんだよ……」
「置物によさそうじゃない?ほら」
それが1/100スケールだったらまあいいかもね。
「単純に何処からか落ちてきた、ってことかしら?」
「たぶんそれでいいと思う」
何処からか落ちてきた。
その考えで行くと答えはだいぶ絞られる。
その一つはこれだな。
「上に何かがあるってことだな」
上に建物か何かが浮いていると考えれば、このゴーレムが降ってくる可能性がある。
本当にそんなところがあるのか?と思うが、何せ今回のクエストはイベント。
イベント限定ステージがあってもおかしくはない。
「じゃあさっそく上に行ってみようか」
「れっつごー!」
飛行の魔法を使い、空を探すことにした。
規模的に考えれば大樹林より広くはなったが、ロックロックロックが落ちてきた付近を探せばいいことだ。
もしかしたら、あのゴーレムが降ってきたのはヒントだったのかもしれない。
「見て!あそこに建物があるよ!」
メルが指をさした方向には浮島があった。
近くに寄ってみると、大きな建物が一軒に岩のオブジェクトがたくさん転がっているだけだった。
「なんだろうこの岩は?」
「ちょっとまて、不用心に触ると――」
メルが岩に触った瞬間、岩は手と足が生えた。
岩の正体は全部ロックロックロックだった。
「これ全部がロックロックロックなの!?」
「おいメル!えらいことになったぞ!」
「ごめんよー!」
建物の周りには大小バラバラの岩が少なくとも100個ある。
その岩すべてがロックロックロックだったのだ。
これを一体一体相手をするのは時間がかかってしまうぞ……。
まあ、俺には関係ないことだが。
「ここは俺がやるよ」
「ひゅー!かっこいいね!」
「茶化すなよ。それにメルのせいだぞ」
「だから悪かったってー!」
それについては、まあいいや。
ロックロックロックは非常に硬い。
だが、たまにレア素材のゴーレムの魂というのを落とす。
これはゴーレムをつくるときに必須のアイテムだから、プレイヤーに売ればは高く取引される。
ここで入手出来たら最高だな。
「二人は飛んでて」
「りょーかい!」
「わかったわ」
よし、これで好きなように暴れられる。
今回は呪われし死神のネックレスは付けていない。
こいつら相手なら、俺は武器も魔法も必要ない。
「あらよっと!」
このゲームで人間であるメリットは、どのステータスにも特化型をつくれること。
ただし、それ相応に大変だけどね。
このロックロックロック相手なら素手でも対処出来る。
さすがにオリハルコンほどの硬さになってくると分からない。
「はい、終わりっと」
一殴り一殺。
時間はかからなかったものの、地味な戦いだよなあ、これ。
「いやーすごいねー!」
「ゴーレムの魂は落ちたのかしら?」
「1個だけしか手に入らなかった……」
たとえどんなにも強くても上げられないものがある。
それは運だ。
確率系のアイテムはたくさん周らないと手に入らないからなあ。
でもまあ、100体倒して1個でも手に入れば十分か。
「それじゃあ中に入ろうか」
建物のドアを開けると、中は予想通り本で埋まっていた。
どうやらここが図書館であっているみたいだ。
「それにしても、クエスト場所に東の大樹林って書くのずるいよねー!」
「もしかしたらだが、ここは動いているんじゃないか?
だから東の大樹林と書かれていたんだと思う」
「それなら東の大樹林の上って書いてほしかったわ」
それだと考える要素が無くて少しつまらない。
でも、もう少しヒントがあってもいいと思う。
俺たちはたまたまロックロックロックが降ってきただけだし。
もしかして、ここを周回するときはロックロックロックが降ってくる場所を探さないといけないのか?
「それにしても中は広いねー!」
「ここから一冊を探すのなんて苦労するわよ」
「……本当だよなあ。今度は何の本か考えないと」
大樹林での図書館探しより地獄のような物探しが始まった。
「本はどうするの!?」
「森の表面だけよ。図書館の天井だけ燃やすようにする感じにするから大丈夫だわ」
「いや、無理でしょ……」
はちゃめちゃなことを言うなあ。
もしかしてこの大樹林から探すのが面倒くさいのか?
でも確かにそっちのほうが楽そうだ。
「そういえばロックロックロックはなんで降ってきたんだろう?」
「ジャンプでもしたんじゃないのか?」
「そんなことできたかしら……」
俺も適当に言ったけど、あのモンスターについて詳しくはしらない。
でもあの岩のゴーレムが空を飛んていたとは思えないしなあ。
「もしくは誰かが運んでいるのを落とされたーとか?」
「持って帰って何に使うんだよ……」
「置物によさそうじゃない?ほら」
それが1/100スケールだったらまあいいかもね。
「単純に何処からか落ちてきた、ってことかしら?」
「たぶんそれでいいと思う」
何処からか落ちてきた。
その考えで行くと答えはだいぶ絞られる。
その一つはこれだな。
「上に何かがあるってことだな」
上に建物か何かが浮いていると考えれば、このゴーレムが降ってくる可能性がある。
本当にそんなところがあるのか?と思うが、何せ今回のクエストはイベント。
イベント限定ステージがあってもおかしくはない。
「じゃあさっそく上に行ってみようか」
「れっつごー!」
飛行の魔法を使い、空を探すことにした。
規模的に考えれば大樹林より広くはなったが、ロックロックロックが落ちてきた付近を探せばいいことだ。
もしかしたら、あのゴーレムが降ってきたのはヒントだったのかもしれない。
「見て!あそこに建物があるよ!」
メルが指をさした方向には浮島があった。
近くに寄ってみると、大きな建物が一軒に岩のオブジェクトがたくさん転がっているだけだった。
「なんだろうこの岩は?」
「ちょっとまて、不用心に触ると――」
メルが岩に触った瞬間、岩は手と足が生えた。
岩の正体は全部ロックロックロックだった。
「これ全部がロックロックロックなの!?」
「おいメル!えらいことになったぞ!」
「ごめんよー!」
建物の周りには大小バラバラの岩が少なくとも100個ある。
その岩すべてがロックロックロックだったのだ。
これを一体一体相手をするのは時間がかかってしまうぞ……。
まあ、俺には関係ないことだが。
「ここは俺がやるよ」
「ひゅー!かっこいいね!」
「茶化すなよ。それにメルのせいだぞ」
「だから悪かったってー!」
それについては、まあいいや。
ロックロックロックは非常に硬い。
だが、たまにレア素材のゴーレムの魂というのを落とす。
これはゴーレムをつくるときに必須のアイテムだから、プレイヤーに売ればは高く取引される。
ここで入手出来たら最高だな。
「二人は飛んでて」
「りょーかい!」
「わかったわ」
よし、これで好きなように暴れられる。
今回は呪われし死神のネックレスは付けていない。
こいつら相手なら、俺は武器も魔法も必要ない。
「あらよっと!」
このゲームで人間であるメリットは、どのステータスにも特化型をつくれること。
ただし、それ相応に大変だけどね。
このロックロックロック相手なら素手でも対処出来る。
さすがにオリハルコンほどの硬さになってくると分からない。
「はい、終わりっと」
一殴り一殺。
時間はかからなかったものの、地味な戦いだよなあ、これ。
「いやーすごいねー!」
「ゴーレムの魂は落ちたのかしら?」
「1個だけしか手に入らなかった……」
たとえどんなにも強くても上げられないものがある。
それは運だ。
確率系のアイテムはたくさん周らないと手に入らないからなあ。
でもまあ、100体倒して1個でも手に入れば十分か。
「それじゃあ中に入ろうか」
建物のドアを開けると、中は予想通り本で埋まっていた。
どうやらここが図書館であっているみたいだ。
「それにしても、クエスト場所に東の大樹林って書くのずるいよねー!」
「もしかしたらだが、ここは動いているんじゃないか?
だから東の大樹林と書かれていたんだと思う」
「それなら東の大樹林の上って書いてほしかったわ」
それだと考える要素が無くて少しつまらない。
でも、もう少しヒントがあってもいいと思う。
俺たちはたまたまロックロックロックが降ってきただけだし。
もしかして、ここを周回するときはロックロックロックが降ってくる場所を探さないといけないのか?
「それにしても中は広いねー!」
「ここから一冊を探すのなんて苦労するわよ」
「……本当だよなあ。今度は何の本か考えないと」
大樹林での図書館探しより地獄のような物探しが始まった。
1
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる