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「よし!まずはお掃除から!」
最初のお仕事はお掃除です。
この散らかっている部屋を掃除しましょう。
「えっと、先に本のほうをまとめましょうか」
机の上や床にはたくさんの本が積まれています。
一体何の本なんでしょうか?
「魔法学、魔法薬、魔法科学…魔法の本ばかりですね」
もしかしたら研究者なのかもしれません。
後で探しやすいように種類別に分けておきましょう。
少し興味本位で中を読んでみたんですが、書いてある内容が全然頭に入ってきません。
専門用語みたいな言葉もあってチンプンカンプンです。
「これを本棚に閉まったら、次は掃き掃除ですね」
ホウキは部屋の隅っこに置かれていました。
これを見るだけで普段掃除しないことが分かりますね。
私は熱心に掃除をしました。
チリ一つなくなるまできれいに。
部屋は見ていてほれぼれするほどきれいになりました。
「お掃除終わり!」
今更なんですが、私はどこで寝るんでしょうか?
掃除が終わったことですし、ユーラスの所に行って聞いてみましょう。
「おや、もう終わったのかい?」
「はい。隅々まできれいにしましたよ」
「素晴らしい仕事の早さだね。こっちもそろそろ乾くと思うよ」
ユーラスが指をさしている方向を見ると、私の制服が浮いていました。
「これが魔法なんですか?」
「そうだよ。今はこうして浮かせて、風に当てて乾かしているんだ。君の服は随分と乾きにくいから少し時間がかかっちゃったんだけど」
「なんか申し訳ありません……」
「あっ!ごめんごめん、そんなつもりで言ったわけじゃないんだ」
それにしてもどういう魔法で浮いているんでしょうか?
見れば見るほど不思議です。
「ん?魔法が気になる?」
「はい、私の世界にはなかったので」
「よかったら僕が教えようか?こう見えても魔法学のプロフェッショナルだから」
だからあんなに魔法についての本がたくさんあったんですね。
通りで中を見ても全然分からないわけです。
「よし!もう乾いたね」
「あっ、ありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
制服を渡されたので、一旦服をしまうために家へと戻りました。
たたんで戻した後、大切なことを思い出し、また外へ出てきました。
「思い出しました!私の寝る部屋はどうしたらいいんですか?」
「僕が使っているベッドを――なんて嫌だろうから今から君の部屋をつくるよ」
「部屋を…つくる……?」
私たちは家の横へ移動しました。
ここに新しい部屋をつくるのでしょうか?
「じゃあ行くよ。僕の声が聞こえる妖精たちよ、僕に力を貸してくれ!」
「おぉ……」
家の壁を巻き込むように、地面が浮き上がってきました。
そして、家の横に新しい部屋が出来上がったのです。
「す、すごいです……!」
「すごいでしょ?これが僕たちの使う魔法だよ」
「すごいです!私も覚えたいです!」
「もちろんいいよ。早速練習してみるかい?」
「お願いします!!」
最初のお仕事はお掃除です。
この散らかっている部屋を掃除しましょう。
「えっと、先に本のほうをまとめましょうか」
机の上や床にはたくさんの本が積まれています。
一体何の本なんでしょうか?
「魔法学、魔法薬、魔法科学…魔法の本ばかりですね」
もしかしたら研究者なのかもしれません。
後で探しやすいように種類別に分けておきましょう。
少し興味本位で中を読んでみたんですが、書いてある内容が全然頭に入ってきません。
専門用語みたいな言葉もあってチンプンカンプンです。
「これを本棚に閉まったら、次は掃き掃除ですね」
ホウキは部屋の隅っこに置かれていました。
これを見るだけで普段掃除しないことが分かりますね。
私は熱心に掃除をしました。
チリ一つなくなるまできれいに。
部屋は見ていてほれぼれするほどきれいになりました。
「お掃除終わり!」
今更なんですが、私はどこで寝るんでしょうか?
掃除が終わったことですし、ユーラスの所に行って聞いてみましょう。
「おや、もう終わったのかい?」
「はい。隅々まできれいにしましたよ」
「素晴らしい仕事の早さだね。こっちもそろそろ乾くと思うよ」
ユーラスが指をさしている方向を見ると、私の制服が浮いていました。
「これが魔法なんですか?」
「そうだよ。今はこうして浮かせて、風に当てて乾かしているんだ。君の服は随分と乾きにくいから少し時間がかかっちゃったんだけど」
「なんか申し訳ありません……」
「あっ!ごめんごめん、そんなつもりで言ったわけじゃないんだ」
それにしてもどういう魔法で浮いているんでしょうか?
見れば見るほど不思議です。
「ん?魔法が気になる?」
「はい、私の世界にはなかったので」
「よかったら僕が教えようか?こう見えても魔法学のプロフェッショナルだから」
だからあんなに魔法についての本がたくさんあったんですね。
通りで中を見ても全然分からないわけです。
「よし!もう乾いたね」
「あっ、ありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
制服を渡されたので、一旦服をしまうために家へと戻りました。
たたんで戻した後、大切なことを思い出し、また外へ出てきました。
「思い出しました!私の寝る部屋はどうしたらいいんですか?」
「僕が使っているベッドを――なんて嫌だろうから今から君の部屋をつくるよ」
「部屋を…つくる……?」
私たちは家の横へ移動しました。
ここに新しい部屋をつくるのでしょうか?
「じゃあ行くよ。僕の声が聞こえる妖精たちよ、僕に力を貸してくれ!」
「おぉ……」
家の壁を巻き込むように、地面が浮き上がってきました。
そして、家の横に新しい部屋が出来上がったのです。
「す、すごいです……!」
「すごいでしょ?これが僕たちの使う魔法だよ」
「すごいです!私も覚えたいです!」
「もちろんいいよ。早速練習してみるかい?」
「お願いします!!」
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