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5.勇者を育てた俺、次は何を育てる?
5-15
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翌日、さっそく家づくりを始めた。
襲撃が来る気配は一切なく、みんなが手伝ってくれたおかげで家は楽々と出来上がっていく。
普通なら何日もかけて家は出来上がっていくのに、なんかゲームみたいだな。
便利と言えば便利だからありがたいけど。
家具はある程度つくり、他の細々なものはあらかじめ持ってきていた。
足りない分は今後少しずつ足していく形に。
俺と違って元々は班長と副班長、俺以上にお金を持っていた。
住むからには働かせてくれ、と言われたときは一番驚いた。
ダラダラと居座り続けるのも確かに嫌だけど、まずは住み慣れてからでもいいと考えていたからだ。
メリーみたいに働きすぎないようにしてもらわないと。
とりあえず頼んだのは服の販売、それに余った果物の売買についてだ。
今はまだ表立って売りにいけないが、変装すれば売れに行けるとのこと。
俺たちと違い、国にいたためモノの値段、それに質を見てきているんだ。
俺のチェックも入るようだが、ここは二人に任せることにした。
この5日間、何も起きることなく順調に進んでいた。
「おかしいですね」
「ん?安すぎたのか?」
「いえいえ、服のほうはもっと高くしてもいいと思います。それとそちらではなく、ユリたちのことです」
「攻めに来ないという事か?」
「ええ。もしかしたら退却命令でもあったのでしょうか?」
そこらへんの話をされても俺は分からない。
そもそも普通にユリという人の名前が出てくるが、実際にあったわけでもないからな。
写真なんてものがあればいいんだけど。
「それでお願いで今度から――」
「師匠!」
「どうした?また何か起きたのか?」
「さっきサシャが変なものを拾ってきたのです!」
「なっ!?」
驚いたのは俺ではなく一緒にいたユージル。
イトナの手には小さな惑星のような黄色と白色のモヤの球体を持っていた。
持っている、というよりは手の上で浮遊しているが。
「そ、それを一体どこで!」
「えっ?どこで拾ってきたの?」
「うーんと、この家から東に100メートルぐらいのところ?」
「まずい!みなさん!早く逃げないと――」
次の瞬間、外で雷に似た音が響いた。
先ほどまで天候は晴れ、雷が鳴ったとすると不自然だ。
俺はすぐに外へ出ると、空には先ほどイトナが持っていた球体と同じ色の空になっていた。
いや、正確に言えばここ一体が覆われていた。
「なんだ…あれは……」
「みなさんご無事ですか!」
「ネスト、フラウ、メリー。それにエドラスまで。みんな無事でよかった」
まずは全員無事だったと確認。
みんなも気になり、外へ出てきたようだ。
「…あれは『雷雲の檻』と呼ばれるものです」
「雷雲?檻?」
「見ててください。電気鳥!」
ユージルが空に向かって鳥の形をした電撃の魔法を飛ばすと、雷雲の檻と呼ばれるものに当たると砕け散っていった。
今更だけど、檻というよりシールドだな。
雷雲の球体があって、その中にいる気分だ。
「御覧の通り、魔法も効かなければ物理攻撃も効きません」
「ならどうしたらいいんだ?それに一体誰が……」
「これを仕掛けたのはユリです。それに、これを解除するのは一苦労ですよ」
「攻めに来たのか。それでその解除方法は?」
「イトナさん、それを貸してください」
「えっ、あ、はい。どうぞ」
イトナから先ほどの球体を受け取ると、俺やみんなに見やすいように真ん中に移動させた。
「これは『雷雲の卵』といい、空にある『雷雲の檻』をつくる道具の一つです」
「一つって、まさかまだあるのか?」
「ええ。強度から考えると、この家の周辺におよそ100個ほどです」
「そんなにもあるのか!?」
考えていたのは大体5個~10個程度。
見た感じ高いというかつくるのに技術が必要というか、なんというか1個揃えるだけでも費用が掛かりそうな代物だ。
それをなんと100個と言っていた。
攻めに来るのに時間がかかったのはこれが原因か。
「向こうも本気で、それに慎重に来ています。普段のユリでしたらここまでしませんので」
「ということは、それほどにまでやばい連中だと思われているわけだ」
「ええ、私が報告をしたときには既に知っていたようですが」
「恐ろしいのはどっちやら……」
驚くのもいいが、早く対処を考えなければならない。
被害が出てからは遅いからな。
「ネスト、フラウはメリーとエドラス、それにユージルと一緒に家で待機」
「私は前線に行きます。雷雲の卵についてよく知っているのは私ですから」
「わかった。だが、危険だと思ったらすぐに引いてくれ」
「わかりました」
これでみんなは大丈夫なはずだ。
この中で一番戦闘ができないのはメリー。
そこには信頼できるネストがいてくれるのが一番だと判断した。
「師匠はどうしますか?」
「俺ももちろん前線に行く」
「ですが師匠は!」
「分かっている。だが、交渉できるなら戦闘をせずに済ませたい」
「…分かりました。だけど相手が動き出したら安全を優先します」
「ああ。期待しているよ」
「僕もいるから大丈夫だよ!」
「分かってるって」
イトナとフラウがいれば安心して前へ進める。
というより、過剰戦力だったかもしれない。
戦闘においては化け物級だからなあ。
そこまでしちゃったのは俺だけど。
「早くユリという人を見つけよう。この中にいるかは分からんが」
「大丈夫だ。私は中にいるし、もう目の前にいる」
歩き出そうとした瞬間、目の前に3人の人影。
真ん中にはまさに騎士という格好をした女性に、左右には女の剣士が二人いた。
いや、片方は男なのか?
瓜二つに見えるし、双子なのだろう。
ってかもう会ってしまったら分ける意味ないじゃないか!
とりあえず、こっちで話している間に避難してもらわないと。
「久しいな、ユージル」
「お久しぶりですね、ユリ」
「国王陛下は残念がっていたぞ。優秀な部下がこの世からいなくなってしまうことを」
「…それを言いにわざわざここへ?」
「そんなわけないだろう。貴様はその時あの場にいたではないか。もうボケたか?」
「いえいえ、私はまだまだそんな年ではありませんからね」
よし!今のうちに避難できたようだ。
ユージルのほうにしか視線が行っていないから助かった。
家からあまり離れていなかったのが奇跡だったかもな。
「確かに、報告書にあった『神の使い』のようだな」
「ええ。ですからここは引いた方がいいですよ」
「貴様がそれを言うのはどうかと思うが、まあいい。私の答えは変わらない!」
唐突にこちらへ走ってくると、そのまま剣を抜き斬りかかってきた。
それをイトナが魔法で防ぐと、一旦後ろへ引いた。
「ほう?やるではないか」
「くっ!これは……」
「まずは一つ」
イトナが防御した際に手に紋章が浮かび上がる。
徐々に浮かび上がると光りだした。
そしてイトナは崩れるように倒れてしまった。
「イトナ!」
「だ、大丈夫…です!!」
「やはり一つだけではだめか」
倒れたイトナはスキル『鬼神化』を使い、浮かび上がった紋章を消した。
『鬼神化』を使った、それはギリギリで消したことになる。
あのイトナを抑え込むその力は尋常ではない。
「次は完全に拘束する」
イトナは攻撃が当たらないようにうまくよけ始める。
当たったら最後、そのせいで避けるのに集中をしてしまい、反撃が出来ていない。
一体、あの魔法何なんだ?
あの紋章は見たことが無いけど、魔法ということは分かる。
というより、それ以外何も分からない。
【名 前】ユリ・パーカー
【種 族】人間
【職 業】ヨルム王国第一班班長
【レベル】313
【H P】2800/2800
【M P】2600/2600
【ATK】530
【DEF】550
【スキル】『信仰』『元勇者』
『信仰』に、『元勇者』だと!?
勇者はブラッドが持っていたが、こっちは元がついている。
ブラッドとはどう違うんだ?
「ユージル、元勇者とはいったいなんだ?」
「…噂は本当でしたか」
「噂?それはどういう噂なんだ?」
「『勇者が二人いる』という噂です」
イトナが戦闘中のため、簡単に説明をしてもらった。
元々はブラッドともう一人、勇者になれるものがいると予言をされていた。
だがそれが叶うとはなかった。
この世界に残った勇者はブラッドのみ。
ユリは勇者になることが出来なかったのだ。
「まあ出来なかったのは事が終わってからにして、もう一つ、『信仰』ってのは何だ?」
「言葉通り信仰することでその分の力を得るスキルです。これは誰でも手に入れられるスキルですが、信仰力が強いとその分強くなります」
「なるほどな。そうなると…サシャ!」
「はーい!僕に任せて!!」
サシャはイトナの応戦をするために前線へ向かった。
すかさずユリの前に立つと、ユリの攻撃が止まった。
襲撃が来る気配は一切なく、みんなが手伝ってくれたおかげで家は楽々と出来上がっていく。
普通なら何日もかけて家は出来上がっていくのに、なんかゲームみたいだな。
便利と言えば便利だからありがたいけど。
家具はある程度つくり、他の細々なものはあらかじめ持ってきていた。
足りない分は今後少しずつ足していく形に。
俺と違って元々は班長と副班長、俺以上にお金を持っていた。
住むからには働かせてくれ、と言われたときは一番驚いた。
ダラダラと居座り続けるのも確かに嫌だけど、まずは住み慣れてからでもいいと考えていたからだ。
メリーみたいに働きすぎないようにしてもらわないと。
とりあえず頼んだのは服の販売、それに余った果物の売買についてだ。
今はまだ表立って売りにいけないが、変装すれば売れに行けるとのこと。
俺たちと違い、国にいたためモノの値段、それに質を見てきているんだ。
俺のチェックも入るようだが、ここは二人に任せることにした。
この5日間、何も起きることなく順調に進んでいた。
「おかしいですね」
「ん?安すぎたのか?」
「いえいえ、服のほうはもっと高くしてもいいと思います。それとそちらではなく、ユリたちのことです」
「攻めに来ないという事か?」
「ええ。もしかしたら退却命令でもあったのでしょうか?」
そこらへんの話をされても俺は分からない。
そもそも普通にユリという人の名前が出てくるが、実際にあったわけでもないからな。
写真なんてものがあればいいんだけど。
「それでお願いで今度から――」
「師匠!」
「どうした?また何か起きたのか?」
「さっきサシャが変なものを拾ってきたのです!」
「なっ!?」
驚いたのは俺ではなく一緒にいたユージル。
イトナの手には小さな惑星のような黄色と白色のモヤの球体を持っていた。
持っている、というよりは手の上で浮遊しているが。
「そ、それを一体どこで!」
「えっ?どこで拾ってきたの?」
「うーんと、この家から東に100メートルぐらいのところ?」
「まずい!みなさん!早く逃げないと――」
次の瞬間、外で雷に似た音が響いた。
先ほどまで天候は晴れ、雷が鳴ったとすると不自然だ。
俺はすぐに外へ出ると、空には先ほどイトナが持っていた球体と同じ色の空になっていた。
いや、正確に言えばここ一体が覆われていた。
「なんだ…あれは……」
「みなさんご無事ですか!」
「ネスト、フラウ、メリー。それにエドラスまで。みんな無事でよかった」
まずは全員無事だったと確認。
みんなも気になり、外へ出てきたようだ。
「…あれは『雷雲の檻』と呼ばれるものです」
「雷雲?檻?」
「見ててください。電気鳥!」
ユージルが空に向かって鳥の形をした電撃の魔法を飛ばすと、雷雲の檻と呼ばれるものに当たると砕け散っていった。
今更だけど、檻というよりシールドだな。
雷雲の球体があって、その中にいる気分だ。
「御覧の通り、魔法も効かなければ物理攻撃も効きません」
「ならどうしたらいいんだ?それに一体誰が……」
「これを仕掛けたのはユリです。それに、これを解除するのは一苦労ですよ」
「攻めに来たのか。それでその解除方法は?」
「イトナさん、それを貸してください」
「えっ、あ、はい。どうぞ」
イトナから先ほどの球体を受け取ると、俺やみんなに見やすいように真ん中に移動させた。
「これは『雷雲の卵』といい、空にある『雷雲の檻』をつくる道具の一つです」
「一つって、まさかまだあるのか?」
「ええ。強度から考えると、この家の周辺におよそ100個ほどです」
「そんなにもあるのか!?」
考えていたのは大体5個~10個程度。
見た感じ高いというかつくるのに技術が必要というか、なんというか1個揃えるだけでも費用が掛かりそうな代物だ。
それをなんと100個と言っていた。
攻めに来るのに時間がかかったのはこれが原因か。
「向こうも本気で、それに慎重に来ています。普段のユリでしたらここまでしませんので」
「ということは、それほどにまでやばい連中だと思われているわけだ」
「ええ、私が報告をしたときには既に知っていたようですが」
「恐ろしいのはどっちやら……」
驚くのもいいが、早く対処を考えなければならない。
被害が出てからは遅いからな。
「ネスト、フラウはメリーとエドラス、それにユージルと一緒に家で待機」
「私は前線に行きます。雷雲の卵についてよく知っているのは私ですから」
「わかった。だが、危険だと思ったらすぐに引いてくれ」
「わかりました」
これでみんなは大丈夫なはずだ。
この中で一番戦闘ができないのはメリー。
そこには信頼できるネストがいてくれるのが一番だと判断した。
「師匠はどうしますか?」
「俺ももちろん前線に行く」
「ですが師匠は!」
「分かっている。だが、交渉できるなら戦闘をせずに済ませたい」
「…分かりました。だけど相手が動き出したら安全を優先します」
「ああ。期待しているよ」
「僕もいるから大丈夫だよ!」
「分かってるって」
イトナとフラウがいれば安心して前へ進める。
というより、過剰戦力だったかもしれない。
戦闘においては化け物級だからなあ。
そこまでしちゃったのは俺だけど。
「早くユリという人を見つけよう。この中にいるかは分からんが」
「大丈夫だ。私は中にいるし、もう目の前にいる」
歩き出そうとした瞬間、目の前に3人の人影。
真ん中にはまさに騎士という格好をした女性に、左右には女の剣士が二人いた。
いや、片方は男なのか?
瓜二つに見えるし、双子なのだろう。
ってかもう会ってしまったら分ける意味ないじゃないか!
とりあえず、こっちで話している間に避難してもらわないと。
「久しいな、ユージル」
「お久しぶりですね、ユリ」
「国王陛下は残念がっていたぞ。優秀な部下がこの世からいなくなってしまうことを」
「…それを言いにわざわざここへ?」
「そんなわけないだろう。貴様はその時あの場にいたではないか。もうボケたか?」
「いえいえ、私はまだまだそんな年ではありませんからね」
よし!今のうちに避難できたようだ。
ユージルのほうにしか視線が行っていないから助かった。
家からあまり離れていなかったのが奇跡だったかもな。
「確かに、報告書にあった『神の使い』のようだな」
「ええ。ですからここは引いた方がいいですよ」
「貴様がそれを言うのはどうかと思うが、まあいい。私の答えは変わらない!」
唐突にこちらへ走ってくると、そのまま剣を抜き斬りかかってきた。
それをイトナが魔法で防ぐと、一旦後ろへ引いた。
「ほう?やるではないか」
「くっ!これは……」
「まずは一つ」
イトナが防御した際に手に紋章が浮かび上がる。
徐々に浮かび上がると光りだした。
そしてイトナは崩れるように倒れてしまった。
「イトナ!」
「だ、大丈夫…です!!」
「やはり一つだけではだめか」
倒れたイトナはスキル『鬼神化』を使い、浮かび上がった紋章を消した。
『鬼神化』を使った、それはギリギリで消したことになる。
あのイトナを抑え込むその力は尋常ではない。
「次は完全に拘束する」
イトナは攻撃が当たらないようにうまくよけ始める。
当たったら最後、そのせいで避けるのに集中をしてしまい、反撃が出来ていない。
一体、あの魔法何なんだ?
あの紋章は見たことが無いけど、魔法ということは分かる。
というより、それ以外何も分からない。
【名 前】ユリ・パーカー
【種 族】人間
【職 業】ヨルム王国第一班班長
【レベル】313
【H P】2800/2800
【M P】2600/2600
【ATK】530
【DEF】550
【スキル】『信仰』『元勇者』
『信仰』に、『元勇者』だと!?
勇者はブラッドが持っていたが、こっちは元がついている。
ブラッドとはどう違うんだ?
「ユージル、元勇者とはいったいなんだ?」
「…噂は本当でしたか」
「噂?それはどういう噂なんだ?」
「『勇者が二人いる』という噂です」
イトナが戦闘中のため、簡単に説明をしてもらった。
元々はブラッドともう一人、勇者になれるものがいると予言をされていた。
だがそれが叶うとはなかった。
この世界に残った勇者はブラッドのみ。
ユリは勇者になることが出来なかったのだ。
「まあ出来なかったのは事が終わってからにして、もう一つ、『信仰』ってのは何だ?」
「言葉通り信仰することでその分の力を得るスキルです。これは誰でも手に入れられるスキルですが、信仰力が強いとその分強くなります」
「なるほどな。そうなると…サシャ!」
「はーい!僕に任せて!!」
サシャはイトナの応戦をするために前線へ向かった。
すかさずユリの前に立つと、ユリの攻撃が止まった。
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