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7、タイプ
しおりを挟む「トカゲー好きだー、結婚してくれー」
「ワニはタイプじゃねえ。てかせめて勉強中は利き腕じゃない方にしてくれ」
ぶっしゃーと血が出て腕が生える。
しかし、しかしだ
腕は生えても服は戻らねえ
痛みは無くても鉛筆は戻らねえ
これに慣れてても血まみれになったノートは戻らねえ!
ガッデム!!
一時間の成果が!!!
勉強面倒なのに!!!
もうやる気が消滅してたのに!!!
萎えているともっしゃもっしゃと髪を食べられた。
やめろ、唾液がつく
「トカゲのタイプってなんだー?」
「ワニ以外」
「トカゲー、以外だと数学なら含まれるよなー」
「ワニに数学の概念があったことにびびったわ」
仕方なしにやっつけ気分で血でノートの書き取りを続行していると、ノートごと食べられた。
もう知らん
金と時間よこせ
ふてくされていると、ミイラ司書がやってきていらない紙と鉛筆をくれた。
同僚である。
普段暴れちゃってるのにいいやつである。
臭いけど
「トカゲー、ここの字間違ってるぞー」
「はあー? ワニ合ってるだろ」
「トカゲ見ろよ、こうだって」
「うっぜ、ワニうっぜ。てか字きったな!」
「トカゲの字も読み辛えぞー?」
「これは乙女的丸文字っつーんですー」
ぐりぐりと書いているとミイラ司書が近付いてきた。
辞書をそっと指差している。
ちょいカビ臭い
「ぶっは、ワニも間違ってやんのー!」
「まじかー、今までずっと間違ってたわー」
爆笑していると、ミイラ司書がさらに本をめくった。
指差しているので読む。
毒キノコの背比べ…?
ミイラ司書がいつもお前等うるせえと言わんばかりにふっと口元の包帯をわざわざズラして笑いやがった。
「ワニ食ってよし」
「くっせーからあんま好きじゃねーんだよなー」
「知るか」
ぴゃーっと慌てて逃げるミイラ司書にワニをけしかけるトカゲであった。
後書き
ワニの字が汚いと言ったトカゲだが、実は達筆過ぎただけというここだけの裏話。筆記体見た時みたいな?(笑)
ワニって実はハイスペックで器用で、おぼっちゃんなんですよねぇ(笑)トカゲは悔しいので断固として認めないが(おい)
また紹介は後半ででもしてるんでその時にでもでも~♪
◆ミイラ司書◆
いっつも煩いワニとトカゲに迷惑をよく被っている被害者でもある。
ミイラ司書単独のお話は41話にて紹介中☆(笑)
ワニにあぐあぐペッされて以来トカゲとワニに更に恨みが若干上乗せった。
しかしワニに挑んでも速攻負けるので、トカゲに若干の嫌がらせをしている。
サボっているのを司書長呼んできて伝えたり仕事量若干増やしたり。
しかし臭いが残っているので速攻分かる。
ので、トカゲはその日の内にワニをけしかける
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