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機会は突然に
「節穴になってない? どこがいいの」
呆れた顔の同僚。
もち子さんはいい友人を持っている。
「え、えっと…。自分をしっかり持ってる所」
真っ赤になって下を向くもち子さん。
周囲の男性は歯軋り状態になっている。
そんなもち子さんは唯一自分に自信を持ってない。
◇
ある日、曲がり角でぶつかった。
慌てて見上げるもち子さん。
「ご、ごめんなさ……。も、保手内さんっ!?」
「あれ? 名前知ってるの?」
「えええっと、は、はい」
更に慌てて挙動不審になるもち子さん。
しかし残念ながら保手内くんはもち子さんを覚えてない。
「そう。じゃ」
「は、はい」
あっさり去る保手内くん。
彼はフラグを掴む能力を持ってない。
それをぼんやりと見送るもち子さん。
「か、かっこいい…」
彼女は恋のフィルターを持っている。
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