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ある日、社内でビンゴ大会があった。
「あ、ビンゴだ…」
もち子さんは運気を持っている。
「でも一番は恥ずかしいし、いいや…」
一等の炊飯ジャーが気になるもち子さん。
名残惜しいが恥ずかし気を持っている。
「ビンゴしてますよ。それ」
「へ?」
横から現れた保手内くん。
ひょいっとカードを取り、気付かなかったのだろうと大声でビンゴ―と告げた。
何だ何だという視線をものともしない保手内くん。
彼は羞恥心というものを持ってない。
炊飯ジャーを手にした真っ赤なもち子さん。
彼女は喜ぶべきか、穴に入るべきかで迷いを持っている。
◇
「昼飯、どうすっかなー」
「せ、先日はありがとうございました」
「えーっと、あ、ビンゴの子?」
「ビンゴの子です」
「なるほど」
おニュー炊飯ジャーが嬉しく張り切り過ぎたもち子さん。
彼女の家には冷凍された白米が山の様に待っている。
偶に思い出してはキャーッとしゃもじが迸った力作達である。
「実は作り過ぎてしまったので、よければ消費してもらえれば…」
彼女はラッピングされたおにぎり達を持っている。ゴマで顔も作ってある。
横目に見た同僚は、そんなテンプレ作戦あるかと呆れ顔で内心ハラハラしている。
「マジすか? どもっす」
一瞬で顔も見られず胃の中に消えゆくおにぎり達。
「お、お味の方は……」
「普通ですねー」
横目に見た先輩は、目元を手で覆い天を仰いでいる。
保手内くんは着飾る言葉を持ってない。
新婚っぽい会話だと喜ぶもち子さん。
彼女は初心な心を持っている。
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