勇者は兄妹でした

葉柚風雅

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第8話 仲間は頼もしすぎでした

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 優奈とリイはご飯を作り終わり
優奈「お兄ちゃん、ガヴルさん、ダムルさんご飯出来ましたよ」
 見回りなどをしていたガヴル達は戻ってきた
ガヴル「優奈、リイありがとう 助かる」
 5人は頂きますと言い食べ始める ご飯を食べ終わると有真とガヴルが見回りに、リイ、優奈、ダムルは食器の片付けと武器の手入れなどをする
有真「ガヴル」

 見回りをしていると話しかける
ガヴル「どうした?有真何か居たか?」
 ガヴルは周りの警戒を強める
有真「違うんだ もしも俺に何かあったらパーティの指示をガヴルに任せたくてな その時は俺を見捨ててでも生きる事を最優先で指示を出してくれ」
 突然の事で戸惑う
ガヴル「急にどうした 有真らしくない」
有真「ふと思ってな 伝えとこうと思っただけだよ」

 ガヴルは有真の肩に自分の腕を回し
ガヴル「その時は逃げる選択肢を取る だが有真お前を見捨てる選択はしない 全員で生きて帰るんだ」
 有真は微笑み
有真「あぁ 皆で生きて帰ろう」
 その後有真とガヴルは見回りが終わりテントへ戻ると
優奈「お兄ちゃん、ガヴルさんおかえりなさい」
 それに気づきリイとダムルもおかえりと言い 有真とガヴルはただいまと返した

 数時間が経ち張り番を交代でする事になった 最初は有真この次がガヴルとダムル最後にリイと優奈に決まった 有真が張り番をしていると気配に気づく
有真「なんだこの気配」
 あまりにも禍々しい気配それに優奈も気づき起きてきた
優奈「お兄ちゃん」
 刀に手を添えて戦闘準備になっている優奈がテントの前に居た
有真「これはまずいな 皆を起こして隠れよう」

 有真は急いでガヴル、ダムル、リイを起こす起きた3人も禍々しい気配に気づき有真に指示を仰ぐ
有真「ここは隠れてやり過ごす それが無理そうなら3人は急いでヴォヌダール街に戻ってギルドに報告と応援要請 その間俺と優奈で時間を稼ぎながら逃げる」
 ガヴル達は頷き木の影に隠れる禍々しい気配を放っている化け物の姿を視認しようとリイが少し動いた時木の枝を踏んでしまい音を鳴らす それに気づきその化け物はこちらを見る

 化け物はこちらを視認し腕を大きく真横に振り攻撃をしてくる
有真「危ない!」
 有真はリイを抱え化け物の腕を振るより速く後ろに下がり避ける
リイ「ありがとう 助かったわ」
有真「ガヴル、ダムル、リイはギルドに戻って報告と応援要請、優奈はガヴル達が森を抜けるまでの時間稼ぎそれが終わり次第逃げる」
 4人は了解と言いガヴル、ダムル、リイは急いでヴォヌダール街に戻る為走る
 優奈と有真は刀を抜き戦闘態勢に入る

 ガヴル達が見えなくなったのを確認すると
有真「優奈は後方援護を頼む 前には出るな」
優奈「分かった」
 有真は姿勢を低くし化け物へと思いっきり地面を蹴り突っ込む 化け物が有真に意識を向けてるうちに優奈は詠唱をする
優奈「仲間を守りその身体を鉄のように固く鉄壁になれ 中級魔法シチット」
 有真に防御魔法をかける
有真「お前の実力試してやる」
 有真は化け物の背後に回り刀を上から下へ振り下ろし化け物の背中を切ろうとすると弾かれる

有真「硬くて普通には切れねぇか」
 化け物は有真が空中に居るであろう方向に腕を横に振りながら振り向く 腕は有真に直撃し吹き飛ばされる 直撃する寸前に刀で防御してダメージを抑える 数本の木を薙ぎ倒しながら吹き飛ぶ
有真「痛ってぇ なんちゅう威力だよ」
 有真はピンピンして立っていた 再び地面を勢いよく蹴り化け物の方へと突っ込む
優奈「敵を燃やし灰すら残さず消し炭にしろ 上級魔法インフェルノ」
 詠唱すると化け物の周りが燃えそのまま爆発した

有真「だいぶ聞いたんじゃないか」
 有真は爆発した煙の中に入り化け物の首を切り落とそうと真横に刀を振るが弾かれてしまう
有真「やっぱ生きてるよな」
 煙の中有真は気づくのに遅れる 化け物が爪で有真を切り裂こうと上から下に振り下ろしていた 有真はどうにか避けようとするが空中で完全に避けるのが難しく 爪は直撃し血が周囲の地面を染める

 優奈の目の前に何かが飛んで来て それを見て優奈の顔は青ざめ
優奈「お兄ちゃん!!」
 大声で叫ぶ煙が晴れる そこには左腕を化け物の爪で引き裂かれ失った有真が立っていた 優奈の目の前に飛んできたのは有真の左腕だったのだ 優奈が近ずこうとすると
有真「優奈来るな!」
 止められ足を止める
有真「コイツは強い 今の俺達じゃ勝てない 応援が来るまで耐えよう 優奈は今まで通り後方支援を頼む」

 優奈は勝てないと自覚している しかし有真1人は荷が重い しかし優奈が居ても足でまといになりかねない 優奈は歯を食いしばって我慢する
優奈「敵を凍らせ動きを止め砕け散れ 上級魔法 氷凍結(ザメルザーリュート)」
 化け物は氷動きが止まるがすぐに氷は砕かれ化け物が動き出す 有真はその隙を見逃さず能力を使う

有真「我が剣(つるぎ)は全てを切り裂き殺す刃なり 我が剣の前では全て無力 リミッター未知(アンノウン) 抜刀(ばっとう)炎斬到来(プラーミャ・ズィーチ)」
 化け物が氷の中に閉じ込められていた一瞬の隙に化け物の方へ突っ込み詠唱を始めていた 刀を上から下へ振り下ろす 先程は弾かれていたのが化け物の右腕を切り落とす 化け物は叫び痛がる
有真「俺も痛いんだ 気持ちわかったか魔物」

 有真はそのまま着地し距離を取る 化け物は口を開き魔力を集め放とうとする その時
ギダズ「我が拳は全てを破壊する武器なり 雷獣拳(ズヴェーリ・モルニェイ)」
 詠唱が聞こえた次の瞬間雷を纏った虎が化け物の首元を噛みつき魔力を放てなくした
ギダズ「有真下がれ コイツは⋯」
 と続けようと有真の方を見て左手がなく出血しているのを見る
ギダズ「ホンビ有真の治療を頼む」

 ギダズと一緒に来ていたホンビが有真の方へ走って向かい詠唱する
ホンビ「仲間の傷を癒し助ける力となれ 完全治癒(サルシェン・ジヴァーチ)」
 出血していた傷口が塞がっていく
ホンビ「ごめんなさい 腕の再生までは出来なくて」
 申し訳無さそうにそして悔しそうに謝る
有真「大丈夫だ 傷口を塞いでくれてありがとうな」
 有真は笑顔でホンビにお礼を言う

有真「ギダズ 俺も戦う」
ギダズ「危険すぎる ダメだって言いたい所だが余裕が無い頼む」
 有真はギダズの近くまで走る
ギダズ「コイツはマギヤベアの進化個体 ネクマギヤベア 魔法は一切効かない Sランク冒険者が5、6人居てやっと倒せるやつだ」
有真「なるほどな だから優奈の攻撃が効かなかったのか 俺が能力を使って首を切る その隙を頼む」

 有真は姿勢を低くしネクマギヤベアの周りを走る ギダズは隙を作る為雷を纏った虎を噛みつかせたり突進したりして体制を崩させる 一瞬だけネクマギヤベアが体制を崩す
有真「我が剣(つるぎ)は全てを断ち切り命を奪う リミッター未知(アンノウン)抜刀 雷速斬(モルブィス・ルビーチ)」
 有真は雷のように速く刀を真横に振る 刀はネクマギヤベアの首に直撃し刃が首に入るが抵抗する左手で有真に攻撃しようとするがギダズが有真には攻撃させないと雷の纏った虎で左腕に噛みつき動きを止める

有真「とりゃああああ!!!」
 ネクマギヤベアの頭を切り落とした有真は勢いなく地面に着地する
優奈「お兄ちゃん助けられなくてごめんね」
 優奈は有真に抱きつきながら泣く自分の弱さと有真が左腕を爪で切り落とされた時も何も出来なかった悔しさで胸がいっぱいになっていた

有真「優奈は悪くないさ 俺が油断したせいだよ」
 優奈の頭を右手で撫でながら微笑む ガヴル達も居たがその空間に入れずギダズ達と優奈が落ち着くまで休んでいた
 優奈は何度何度も有真に泣きながら謝る有真は優奈の頭を撫で落ち着かせるのだった
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