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第1話 トンネルの向こうの古民家
「見て見て、さっちゃん! この梁(はり)、凄くない? 江戸時代から続いてる本物だって」
スマホの画面を指先で弾きながら、私は隣に座る親友のさっちゃんに声を弾ませた。画面に映っているのは、先週二人で行った山奥の古民家カフェの一枚だ。
使い込まれて黒光りした太い梁に、柔らかな光を投げかけるモダンなペンダントライト。
「美里は本当に古民家が好きだよね。普通の二十代女子なら、もっとキラキラしたテラス席のパンケーキとかに食いつくでしょ」
さっちゃんがストローをくわえたまま、呆れたように笑う。
私、美里(みさと)は二十代後半に差し掛かった、どこにでもいる事務職のOLだ。仕事はそれなりに忙しいし、上司の小言に胃を痛めることもある。
そんな私の唯一の救いが、週末の『古民家巡り』だった。
おばあちゃん子だった私は、古い木造建築特有の、あの「時間がゆっくり流れる感覚」がたまらなく好きなのだ。
木の匂い、畳の感触、縁側を抜ける風の音。
それらをスマホのカメラに収めて、こだわりのアングルでインスタグラムに投稿する。
『#古民家カフェ #リノベーション #週末の癒やし』
そんなハッシュタグを添えて、いいね!の通知を眺めるのが、私の平穏な日常だった。
けれど、その日常は、あまりにも唐突に、そしてあっけなく幕を閉じることになる。
八月の、ある晴れた日のことだった。
おばあちゃんの三回忌の法要を終え、私は一人、愛車である空色のラパンを走らせていた。
場所は、私の地元に近い山あいの道。
おばあちゃんが眠るお墓は、さらにその山を越えた先の集落にある。
「暑いなぁ……エアコン、最大にしてるのに」
ジリジリと照りつける太陽が、アスファルトを白く焼いている。
カーナビが示すルートは、山を貫く長いトンネルを抜け、川沿いのバイパスへと続くはずだった。
「あ、トンネルだ」
入り口が見えてきた。
古ぼけたコンクリート造りのトンネルだ。そこを通れば、お墓まではあと十五分。
私は軽くアクセルを踏み込み、吸い込まれるように闇の中へと入った。
オレンジ色のナトリウムランプが、等間隔に車内を照らしては過ぎ去っていく。
ゴーッという走行音がトンネル内に反響する。
いつも通りの、何の変哲もないトンネルのはずだった。
(……あれ?)
半分ほど進んだところで、ふと違和感を覚えた。
カーラジオから流れていた音楽が、プツリと途切れたのだ。
それだけではない。スマホを固定しているホルダーの画面を見ると、地図アプリがグルグルと読み込み状態になったまま止まっている。
(電波が死んだ? このトンネル、そんなに深かったっけ)
妙な胸騒ぎがして、私は速度を落とした。
出口の光が見えてくる。
その光が、いつもの夏の日差しよりも、少しだけ青白く、澄んでいるように見えた。
トンネルを抜けた瞬間。
「え……っ!?」
私は、叫び声を上げながら渾身の力でブレーキを叩きつけた。
キキィィィィッ! と、激しいタイヤの摩擦音。
心臓が口から飛び出しそうなほど激しく脈打ち、シートベルトが肩に食い込んだ。
軽自動車は、アスファルトの終わり――いや、道そのものが消失した境界線で、どうにか止まった。
「……は、え……な、なにこれ……?」
目の前にあるはずの、ガードレールのついた二車線のバイパスが、ない。
そこにあったのは、見上げるような巨木がそびえ立ち、深い霧がうっすらと漂う原生林だった。
川のせせらぎは聞こえるが、それは護岸工事されたバイパスの横を流れるものではなく、手つかずの自然が奏でる音だ。
バックミラーを覗き込む。
後ろには、今通ってきたはずのトンネルはなく、苔むした岩肌の崖に変わっていた。
「夢……? 熱中症で変な夢見てるの、私?」
震える手でスマホを掴むが、画面の左上には『圏外』の文字。
時計は一時十五分を指したままフリーズしている。
車を降りようとして、私は足がすくんだ。
足元には、舗装された道路なんてどこにもない。 タイヤが沈み込んでいるのは、ふかふかとした苔と腐葉土の地面だ。
そして、その森の奥。 木々の隙間から、それ(・・)が見えた。
「……えっ」
思わず声が漏れた。
そこに佇んでいたのは、森の緑に抱かれるようにして建つ、一軒の大きな屋敷だった。
けれど、それは単なる古い家ではなかった。
建物のベースは重厚な古民家だ。
しかし、屋根の瓦は新品のように美しく、外壁の漆喰は真っ白に塗り直されている。
正面の大きな引き戸は全面が透明度の高いガラス張りになっており、中が透けて見える。
私は吸い寄せられるように、車から降りた。
一歩踏み出すごとに、草の匂いと、水の匂いが鼻をくすぐる。
屋敷の周りは美しく整えられ、まるで一流の造園師が手掛けた庭園のようだった。
玄関の前に立つ。
そこには、私が週末ごとに追い求めていた「理想の古民家カフェ」が形になって存在していた。
コンコン、とガラス戸を叩く。
「……すみませーん。道に迷ってしまったんですけど……」
返事はない。
意を決して、大きな木製の取っ手を引く。
ガラガラ……と、ベアリングでも入っているかのように滑らかに、戸が開いた。
「わぁ……凄い……」
一歩足を踏み入れた瞬間、私は感嘆の声を上げた。
そこは、広々とした「土間コンクリート」の空間だった。
打ちっぱなしの床は磨き上げられ、モダンなギャラリーのような雰囲気。
その先には、一段上がった「板の間」が広がっている。
最高級の無垢材を使っているのか、木の香りが全身を包み込む。
入り口側半分は、広々としたフリースペースになっていた。
そこにはセンスの良い椅子がいくつか置かれ、窓から差し込む光を受けて静かに佇んでいる。
「ここ……今すぐにでも古民家カフェを開けそう」
そう思わず独り言が漏れるほど、完璧な空間だった。
趣味の良い置物や、計算された照明の配置。 営業中の看板がかかっていてもおかしくないほどの完成度だ。
私は導かれるように、奥へと進んだ。
屋敷の一階、奥半分はどうやらプライベートな居住スペースになっているようだった。
そこで足が止まる。
「……ここは、何をする場所なの?」
広々としたその空間は、一見すると機能的な調理場のようにも見えた。
けれど、何かが違う。
大きな石造りの作業台があり、その上には天秤や、見たこともない形状のガラス瓶が並んでいる。
どこか懐かしいハーブのような、あるいは薬品のような、独特の香りが鼻をくすぐる。
「調理場……それとも、調剤室か何か?」
あるいは、どこかの研究者の実験室だろうか。
そのすぐ横には、壁一面が棚になった小部屋があった。
そこを覗き込み、私は息を呑んだ。
棚には、乾燥させた不思議な植物、色のついた石の欠片、正体不明の粉末が入った瓶が、隙間なく整然と並べられている。
一つ一つの瓶には、見たこともない記号のようなものが記されたラベルが貼られていた。
そこを離れ、さらに奥へ。
水場を見つけて、私はまた驚かされた。
節を抜いた竹のような管から、透き通った水が絶え間なく流れ落ちている。
手をかざしてみると、驚くほど冷たくて清らかな水だった。
(……これ、ずっと流しっぱなし? 贅沢すぎる……)
洗い場も、洗面所も、同じようにこの「竹の管」から水が供給されている。
さらに驚いたのは、浴室だ。
檜の香りが漂う浴室には、大きな鉄釜の五右衛門風呂が据えられていた。
薪で炊くタイプなのに、床は清潔な石畳で、周囲はモダンなタイルで装飾されている。
そして、トイレ。
扉を開けると、そこには驚くほど白く清潔な陶器の便座があった。
竹の管からの水を利用した、完璧な水洗式だ。
換気も完璧で、嫌な匂いひとつせず、清涼な空気が流れている。
(……一体、誰がこんな家を? ここは本当に、さっきまでの山の続きなの?)
あまりにも浮世離れした清潔さと、不思議な設備。
不安と好奇心が混ざり合う中、私は部屋の隅にある階段に目を向けた。
一段、二段と足をかける。
三段目に差し掛かったその時――。
「……っ!?」
全身の毛穴が逆立つような、奇妙な感覚に襲われた。
熱いような、冷たいような何かが、私の体をすり抜けていった感覚。
一瞬だけ視界が白くなり、すぐに元に戻った。
(な、なに……今の? 静電気?)
心臓をなだめながら、私は二階へと上がった。
そこには、小さな書斎のような空間が広がっていた。 壁一面の書棚には、背表紙が皮でできた古い本がぎっしりと並んでいる。
そして、部屋の中央に置かれた大きな文机。
その上には、一通の封筒が置かれていた。
私は息を呑み、文机に歩み寄った。
真っ白な封筒。
そこに記されていた文字を見て、私の膝から力が抜けた。
『美里へ』
紛れもない、おばあちゃんの筆跡だった。
「どうして……おばあちゃん、死んだはずなのに……」
震える指で封を切り、中にある手紙を取り出す。
そこには、私のこれまでの常識をすべて覆すような、驚くべき真実が綴られていた。
次回予告
おばあちゃん、まさかの異世界ランナーだったの!? 「家もお金も用意したから、自由に暮らしなさい」って……太っ腹すぎない? でも、ここは森のど真ん中。 とりあえずお腹が空いたから、車に積んでた『じゃがりこ』でも食べようかな……って、えっ、窓の外に誰かいる!?
次回、「おばあちゃんからの手紙」。 パニックを抑えるための咀嚼音(カリカリ)が、森に響き渡ります!
スマホの画面を指先で弾きながら、私は隣に座る親友のさっちゃんに声を弾ませた。画面に映っているのは、先週二人で行った山奥の古民家カフェの一枚だ。
使い込まれて黒光りした太い梁に、柔らかな光を投げかけるモダンなペンダントライト。
「美里は本当に古民家が好きだよね。普通の二十代女子なら、もっとキラキラしたテラス席のパンケーキとかに食いつくでしょ」
さっちゃんがストローをくわえたまま、呆れたように笑う。
私、美里(みさと)は二十代後半に差し掛かった、どこにでもいる事務職のOLだ。仕事はそれなりに忙しいし、上司の小言に胃を痛めることもある。
そんな私の唯一の救いが、週末の『古民家巡り』だった。
おばあちゃん子だった私は、古い木造建築特有の、あの「時間がゆっくり流れる感覚」がたまらなく好きなのだ。
木の匂い、畳の感触、縁側を抜ける風の音。
それらをスマホのカメラに収めて、こだわりのアングルでインスタグラムに投稿する。
『#古民家カフェ #リノベーション #週末の癒やし』
そんなハッシュタグを添えて、いいね!の通知を眺めるのが、私の平穏な日常だった。
けれど、その日常は、あまりにも唐突に、そしてあっけなく幕を閉じることになる。
八月の、ある晴れた日のことだった。
おばあちゃんの三回忌の法要を終え、私は一人、愛車である空色のラパンを走らせていた。
場所は、私の地元に近い山あいの道。
おばあちゃんが眠るお墓は、さらにその山を越えた先の集落にある。
「暑いなぁ……エアコン、最大にしてるのに」
ジリジリと照りつける太陽が、アスファルトを白く焼いている。
カーナビが示すルートは、山を貫く長いトンネルを抜け、川沿いのバイパスへと続くはずだった。
「あ、トンネルだ」
入り口が見えてきた。
古ぼけたコンクリート造りのトンネルだ。そこを通れば、お墓まではあと十五分。
私は軽くアクセルを踏み込み、吸い込まれるように闇の中へと入った。
オレンジ色のナトリウムランプが、等間隔に車内を照らしては過ぎ去っていく。
ゴーッという走行音がトンネル内に反響する。
いつも通りの、何の変哲もないトンネルのはずだった。
(……あれ?)
半分ほど進んだところで、ふと違和感を覚えた。
カーラジオから流れていた音楽が、プツリと途切れたのだ。
それだけではない。スマホを固定しているホルダーの画面を見ると、地図アプリがグルグルと読み込み状態になったまま止まっている。
(電波が死んだ? このトンネル、そんなに深かったっけ)
妙な胸騒ぎがして、私は速度を落とした。
出口の光が見えてくる。
その光が、いつもの夏の日差しよりも、少しだけ青白く、澄んでいるように見えた。
トンネルを抜けた瞬間。
「え……っ!?」
私は、叫び声を上げながら渾身の力でブレーキを叩きつけた。
キキィィィィッ! と、激しいタイヤの摩擦音。
心臓が口から飛び出しそうなほど激しく脈打ち、シートベルトが肩に食い込んだ。
軽自動車は、アスファルトの終わり――いや、道そのものが消失した境界線で、どうにか止まった。
「……は、え……な、なにこれ……?」
目の前にあるはずの、ガードレールのついた二車線のバイパスが、ない。
そこにあったのは、見上げるような巨木がそびえ立ち、深い霧がうっすらと漂う原生林だった。
川のせせらぎは聞こえるが、それは護岸工事されたバイパスの横を流れるものではなく、手つかずの自然が奏でる音だ。
バックミラーを覗き込む。
後ろには、今通ってきたはずのトンネルはなく、苔むした岩肌の崖に変わっていた。
「夢……? 熱中症で変な夢見てるの、私?」
震える手でスマホを掴むが、画面の左上には『圏外』の文字。
時計は一時十五分を指したままフリーズしている。
車を降りようとして、私は足がすくんだ。
足元には、舗装された道路なんてどこにもない。 タイヤが沈み込んでいるのは、ふかふかとした苔と腐葉土の地面だ。
そして、その森の奥。 木々の隙間から、それ(・・)が見えた。
「……えっ」
思わず声が漏れた。
そこに佇んでいたのは、森の緑に抱かれるようにして建つ、一軒の大きな屋敷だった。
けれど、それは単なる古い家ではなかった。
建物のベースは重厚な古民家だ。
しかし、屋根の瓦は新品のように美しく、外壁の漆喰は真っ白に塗り直されている。
正面の大きな引き戸は全面が透明度の高いガラス張りになっており、中が透けて見える。
私は吸い寄せられるように、車から降りた。
一歩踏み出すごとに、草の匂いと、水の匂いが鼻をくすぐる。
屋敷の周りは美しく整えられ、まるで一流の造園師が手掛けた庭園のようだった。
玄関の前に立つ。
そこには、私が週末ごとに追い求めていた「理想の古民家カフェ」が形になって存在していた。
コンコン、とガラス戸を叩く。
「……すみませーん。道に迷ってしまったんですけど……」
返事はない。
意を決して、大きな木製の取っ手を引く。
ガラガラ……と、ベアリングでも入っているかのように滑らかに、戸が開いた。
「わぁ……凄い……」
一歩足を踏み入れた瞬間、私は感嘆の声を上げた。
そこは、広々とした「土間コンクリート」の空間だった。
打ちっぱなしの床は磨き上げられ、モダンなギャラリーのような雰囲気。
その先には、一段上がった「板の間」が広がっている。
最高級の無垢材を使っているのか、木の香りが全身を包み込む。
入り口側半分は、広々としたフリースペースになっていた。
そこにはセンスの良い椅子がいくつか置かれ、窓から差し込む光を受けて静かに佇んでいる。
「ここ……今すぐにでも古民家カフェを開けそう」
そう思わず独り言が漏れるほど、完璧な空間だった。
趣味の良い置物や、計算された照明の配置。 営業中の看板がかかっていてもおかしくないほどの完成度だ。
私は導かれるように、奥へと進んだ。
屋敷の一階、奥半分はどうやらプライベートな居住スペースになっているようだった。
そこで足が止まる。
「……ここは、何をする場所なの?」
広々としたその空間は、一見すると機能的な調理場のようにも見えた。
けれど、何かが違う。
大きな石造りの作業台があり、その上には天秤や、見たこともない形状のガラス瓶が並んでいる。
どこか懐かしいハーブのような、あるいは薬品のような、独特の香りが鼻をくすぐる。
「調理場……それとも、調剤室か何か?」
あるいは、どこかの研究者の実験室だろうか。
そのすぐ横には、壁一面が棚になった小部屋があった。
そこを覗き込み、私は息を呑んだ。
棚には、乾燥させた不思議な植物、色のついた石の欠片、正体不明の粉末が入った瓶が、隙間なく整然と並べられている。
一つ一つの瓶には、見たこともない記号のようなものが記されたラベルが貼られていた。
そこを離れ、さらに奥へ。
水場を見つけて、私はまた驚かされた。
節を抜いた竹のような管から、透き通った水が絶え間なく流れ落ちている。
手をかざしてみると、驚くほど冷たくて清らかな水だった。
(……これ、ずっと流しっぱなし? 贅沢すぎる……)
洗い場も、洗面所も、同じようにこの「竹の管」から水が供給されている。
さらに驚いたのは、浴室だ。
檜の香りが漂う浴室には、大きな鉄釜の五右衛門風呂が据えられていた。
薪で炊くタイプなのに、床は清潔な石畳で、周囲はモダンなタイルで装飾されている。
そして、トイレ。
扉を開けると、そこには驚くほど白く清潔な陶器の便座があった。
竹の管からの水を利用した、完璧な水洗式だ。
換気も完璧で、嫌な匂いひとつせず、清涼な空気が流れている。
(……一体、誰がこんな家を? ここは本当に、さっきまでの山の続きなの?)
あまりにも浮世離れした清潔さと、不思議な設備。
不安と好奇心が混ざり合う中、私は部屋の隅にある階段に目を向けた。
一段、二段と足をかける。
三段目に差し掛かったその時――。
「……っ!?」
全身の毛穴が逆立つような、奇妙な感覚に襲われた。
熱いような、冷たいような何かが、私の体をすり抜けていった感覚。
一瞬だけ視界が白くなり、すぐに元に戻った。
(な、なに……今の? 静電気?)
心臓をなだめながら、私は二階へと上がった。
そこには、小さな書斎のような空間が広がっていた。 壁一面の書棚には、背表紙が皮でできた古い本がぎっしりと並んでいる。
そして、部屋の中央に置かれた大きな文机。
その上には、一通の封筒が置かれていた。
私は息を呑み、文机に歩み寄った。
真っ白な封筒。
そこに記されていた文字を見て、私の膝から力が抜けた。
『美里へ』
紛れもない、おばあちゃんの筆跡だった。
「どうして……おばあちゃん、死んだはずなのに……」
震える指で封を切り、中にある手紙を取り出す。
そこには、私のこれまでの常識をすべて覆すような、驚くべき真実が綴られていた。
次回予告
おばあちゃん、まさかの異世界ランナーだったの!? 「家もお金も用意したから、自由に暮らしなさい」って……太っ腹すぎない? でも、ここは森のど真ん中。 とりあえずお腹が空いたから、車に積んでた『じゃがりこ』でも食べようかな……って、えっ、窓の外に誰かいる!?
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