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第6話 腹ペコ冒険者たち
「……だ、誰!? そこ、立ち入り禁止ですよ!」
私は、右手に大きな「お玉」、左手に「鍋の蓋」という、お世辞にも強そうとは言えない装備で玄関へと向かった。
板の間のガラス戸越しに見えるのは、暗い森の中に揺れる三つ、四つの松明の炎。
(魔物じゃないよね? 魔物なら松明なんて持たないはず……)
自分に言い聞かせながら、ガラス戸を少しだけ開ける。
夜の冷気が入り込み、私の鼻を刺激した。それと同時に、外に立っている人影がはっきりと見えた。
「おい……この匂い、やっぱりここからだ」
「信じられん。魔女の隠れ家の中に、灯りがついているなんて……」
そこに立っていたのは、四人の男女だった。
全身を革や鉄の鎧で固め、腰には剣や弓を下げている。ファンタジー映画から飛び出してきたような「冒険者」の一団だ。
けれど彼らの姿は、見るからにボロボロだった。鎧は泥にまみれ、顔は疲れ果てている。
「あ、あの……何か御用でしょうか?」
私が声をかけると、四人は弾かれたように私を見た。
先頭に立っていた、熊のようにガタイのいい髭面の男性――ガルスというらしい戦士――が、私を凝視して鼻をヒクヒクさせた。
「……嬢ちゃん。あんた、今何をしていた?」
「えっ? ……あ、夕飯を食べていましたけど」
「それだぁぁぁ!」
ガルスが突然、魂を叫ぶような声を上げた。
私はビクッとして鍋の蓋を構え直したけれど、彼は襲ってくる様子はない。
むしろ、その場に膝をつきそうなほど、切実な表情で私を見つめていた。
「お願いだ。一口でいい……いや、その匂いの元を、俺たちに分けてくれないか!? 俺たちは三日間、不漁続きでまともな飯を食ってないんだ。ダンジョンの帰り道、この『神の供物』のような香りに誘われて、死に物狂いでここまで来たんだ!」
「神の……ええと、唐揚げのことですか?」
「カラアゲ? 聞いたこともない言葉だが、とにかくその香ばしい、鼻を狂わせるような匂いの主だ!」
後ろに立っている、ローブを着た線の細い魔法使い風の青年や、弓を持った女性、そして僧侶のような服を着た男性も、一様にコクコクと頷いている。
その目は、まるで獲物を狙う獣……というよりは、空腹で限界を迎えた捨て犬のようだった。
「……わかりました。とりあえず、中へどうぞ。立ち話もなんですし」
私は彼らの「必死さ」に根負けし、ガラス戸を大きく開いた。
もしおばあちゃんが生きていたら、きっと同じようにしたはずだ。
「……なんだ、この場所は。土足で上がってもいいのか?」
「いいえ、そこで靴を脱いでください。ここは日本の……いえ、私のおばあちゃんのスタイルなんです」
彼らは土間のコンクリートの上で、戸惑いながらもブーツを脱いだ。
そして、磨き上げられた板の間に足を踏み入れた瞬間、再び感嘆の声を上げた。
「信じられん。森の真ん中に、こんなに清潔で美しい場所があるなんて……」
「しかもこの空気、魔力が安定しているわ。癒やしの魔法を受けたみたい……」
彼らが板の間のテーブルに座るのを見届け、私は急いで厨房へと戻った。
幸い、オーク肉はまだたっぷりあるし、下味をつけた分も残っている。
「すぐにご用意しますね。今、揚げ直しますから」
私は再び、竃(かまど)の火を強め、油を熱した。
揚げたての最高の状態で食べてもらいたい。それが料理好きとしての矜持だ。
シュワーッ!
再び、あの暴力的な香りが屋敷中に広がった。
板の間から、「おおっ……!」「なんだこの音は……!」「香りで腹が鳴りすぎて死にそうだ……!」という、もはや悲鳴に近い声が聞こえてくる。
数分後。
私は、大きな平皿に山盛りにした唐揚げと、炊きたてのご飯、そしてお味噌汁を人数分運び込んだ。
「お待たせしました。オーク肉の唐揚げ定食です」
「これが……カラアゲ……」
ガルスたちは、黄金色に輝く唐揚げの山を前に、呆然と固まっていた。
醤油と生姜の香りが、彼らの理性を最後の糸一本で繋ぎ止めているのがわかる。
「あ、食べ方は……お箸は難しいと思うので、フォーク……はないから、手で掴んで食べてください。熱いので気をつけて」
「いただきますっ!」
四人の声が重なった。
ガルスが一番大きな肉を掴み、豪快に口へと放り込む。
カリッ……。
静かな部屋に、衣が砕ける鮮やかな音が響いた。
次の瞬間。
「………………ッ!!!!」
ガルスの目が、これ以上ないほど見開かれた。
彼は咀嚼(そそしゃく)を止め、そのまま天を仰いで固まってしまった。
「ガルス!? どうしたんだ、毒でも――」
「…………美味い…………」
絞り出すような声だった。
ガルスの目から、一筋の涙が溢れ出した。
「なんだこれは……なんだこれはぁぁ! 肉が……肉が柔らかい! それに、この噛むたびに溢れる濃密な旨味……市場のシチューのような臭みなんて微塵もない。それどころか、このピリッとした刺激的な香りと、香ばしいコク……っ! これは本当にオークの肉なのか!? 王宮の晩餐会でもこんなもの出ないぞ!」
「どれどれ……んっ! 本当だわ! この『白い粒』と一緒に食べると、甘みが引き立って、無限に食べられる……!」
弓使いの女性も、魔法使いのエリックも、夢中で唐揚げを頬張った。
彼らは普段、パサパサの保存食か、あの「味が薄くて臭いシチュー」を食べて生きているのだ。
そこに、日本の知恵が結集した「醤油・生姜・ニンニク」のトリプルパンチが効いた唐揚げが投入されたのだ。衝撃を受けないはずがない。
「このスープも……温かい。そして、この独特の香ばしさ……。胃が、胃が洗われるようだ……」
僧侶の男性は、お味噌汁を一口飲むごとに、神に祈りを捧げるような敬虔な表情を浮かべていた。
わずか十分後。
山盛りにした唐揚げも、土鍋一杯に炊いたご飯も、綺麗さっぱり消え去っていた。
「……ふぅ。……死ぬかと思った」
ガルスが、椅子に深く背をもたれさせて呟いた。
その表情は、先ほどまでの「飢えた獣」ではなく、至福の悦びに満たされた一人の男のものだった。
「嬢ちゃん。いや、店主さん。……あんた、何者なんだ? 伝説の賢者様の孫だとは聞いていたが、まさかこれほどの『魔法』の使い手だとはな」
「いえ、これは魔法じゃなくて、ただの料理ですよ。……あ、お水もどうぞ」
私は竹の管から汲んできたばかりの、冷たい水を差し出した。
エリックがその水を一口飲み、また驚愕した。
「……水晶のように澄んでいる。しかもこのコップ……見たこともないほど透明だ。……まさか、これも魔法の道具か?」
彼が手にしているのは、百均で買ったただのガラスコップなのだが、この世界の人にとっては超高純度のクリスタルに見えるらしい。
「あの。……もしよろしければ、いくらかお支払いさせてくれませんか? こんな素晴らしいものをタダでいただくわけにはいかない」
ガルスが、革の財布から銀貨を取り出そうとした。
けれど、私はそれを手で制した。
「いいえ。今日は記念すべき最初のお客さんですから、サービスです。その代わり……」
「代わり?」
「もし、またここに来たくなったら、街でこのお店のことを少しだけ宣伝してくれませんか? 私、ここで少しずつ、こういう料理を出すお店を始めようと思っているんです」
四人は顔を見合わせ、それから力強く頷いた。
「宣伝だと? 任せろ! 俺たちが保証する。この森の奥に、天国の味を出す場所があると、街中の冒険者に触れ回ってやる!」
「ああ。……でも、あまり広まりすぎると、私たちが食べられなくなるかもね」
弓使いの女性が苦笑いしながら言った。
その晩。
彼らは「今までで最高の夜だ」と言い残し、街へと帰っていった。
松明の火が森の奥へと消えていくのを、私は縁側から見送った。
(……カフェ、か)
おばあちゃんの家。
近代的な設備と、日本の味。 それが、この世界の人たちをこんなに笑顔にするなんて。
「……やってみようかな。おばあちゃん、いいよね?」
私は屋敷の中に残る、かすかな醤油の匂いを感じながら、新しい目標に胸を躍らせた。
異世界で、古民家カフェ。
なんだか、最高に素敵なことが始まりそうな予感がした。
次回予告
冒険者たちの口コミパワーを舐めてたわ! 翌朝から、屋敷の前に「飯はまだか!」というむさ苦しい行列が!? でも待って、私一人じゃ注文も回らないし、お皿洗いも追いつかない! そんな時、街で出会ったあの『事情を抱えた親子』が、運命の扉を叩くことに……。
次回、「なし崩しカフェ開店」。 メニューは唐揚げだけじゃないですよ、秘密のタレの生姜焼き、いっちゃいます!
私は、右手に大きな「お玉」、左手に「鍋の蓋」という、お世辞にも強そうとは言えない装備で玄関へと向かった。
板の間のガラス戸越しに見えるのは、暗い森の中に揺れる三つ、四つの松明の炎。
(魔物じゃないよね? 魔物なら松明なんて持たないはず……)
自分に言い聞かせながら、ガラス戸を少しだけ開ける。
夜の冷気が入り込み、私の鼻を刺激した。それと同時に、外に立っている人影がはっきりと見えた。
「おい……この匂い、やっぱりここからだ」
「信じられん。魔女の隠れ家の中に、灯りがついているなんて……」
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けれど彼らの姿は、見るからにボロボロだった。鎧は泥にまみれ、顔は疲れ果てている。
「あ、あの……何か御用でしょうか?」
私が声をかけると、四人は弾かれたように私を見た。
先頭に立っていた、熊のようにガタイのいい髭面の男性――ガルスというらしい戦士――が、私を凝視して鼻をヒクヒクさせた。
「……嬢ちゃん。あんた、今何をしていた?」
「えっ? ……あ、夕飯を食べていましたけど」
「それだぁぁぁ!」
ガルスが突然、魂を叫ぶような声を上げた。
私はビクッとして鍋の蓋を構え直したけれど、彼は襲ってくる様子はない。
むしろ、その場に膝をつきそうなほど、切実な表情で私を見つめていた。
「お願いだ。一口でいい……いや、その匂いの元を、俺たちに分けてくれないか!? 俺たちは三日間、不漁続きでまともな飯を食ってないんだ。ダンジョンの帰り道、この『神の供物』のような香りに誘われて、死に物狂いでここまで来たんだ!」
「神の……ええと、唐揚げのことですか?」
「カラアゲ? 聞いたこともない言葉だが、とにかくその香ばしい、鼻を狂わせるような匂いの主だ!」
後ろに立っている、ローブを着た線の細い魔法使い風の青年や、弓を持った女性、そして僧侶のような服を着た男性も、一様にコクコクと頷いている。
その目は、まるで獲物を狙う獣……というよりは、空腹で限界を迎えた捨て犬のようだった。
「……わかりました。とりあえず、中へどうぞ。立ち話もなんですし」
私は彼らの「必死さ」に根負けし、ガラス戸を大きく開いた。
もしおばあちゃんが生きていたら、きっと同じようにしたはずだ。
「……なんだ、この場所は。土足で上がってもいいのか?」
「いいえ、そこで靴を脱いでください。ここは日本の……いえ、私のおばあちゃんのスタイルなんです」
彼らは土間のコンクリートの上で、戸惑いながらもブーツを脱いだ。
そして、磨き上げられた板の間に足を踏み入れた瞬間、再び感嘆の声を上げた。
「信じられん。森の真ん中に、こんなに清潔で美しい場所があるなんて……」
「しかもこの空気、魔力が安定しているわ。癒やしの魔法を受けたみたい……」
彼らが板の間のテーブルに座るのを見届け、私は急いで厨房へと戻った。
幸い、オーク肉はまだたっぷりあるし、下味をつけた分も残っている。
「すぐにご用意しますね。今、揚げ直しますから」
私は再び、竃(かまど)の火を強め、油を熱した。
揚げたての最高の状態で食べてもらいたい。それが料理好きとしての矜持だ。
シュワーッ!
再び、あの暴力的な香りが屋敷中に広がった。
板の間から、「おおっ……!」「なんだこの音は……!」「香りで腹が鳴りすぎて死にそうだ……!」という、もはや悲鳴に近い声が聞こえてくる。
数分後。
私は、大きな平皿に山盛りにした唐揚げと、炊きたてのご飯、そしてお味噌汁を人数分運び込んだ。
「お待たせしました。オーク肉の唐揚げ定食です」
「これが……カラアゲ……」
ガルスたちは、黄金色に輝く唐揚げの山を前に、呆然と固まっていた。
醤油と生姜の香りが、彼らの理性を最後の糸一本で繋ぎ止めているのがわかる。
「あ、食べ方は……お箸は難しいと思うので、フォーク……はないから、手で掴んで食べてください。熱いので気をつけて」
「いただきますっ!」
四人の声が重なった。
ガルスが一番大きな肉を掴み、豪快に口へと放り込む。
カリッ……。
静かな部屋に、衣が砕ける鮮やかな音が響いた。
次の瞬間。
「………………ッ!!!!」
ガルスの目が、これ以上ないほど見開かれた。
彼は咀嚼(そそしゃく)を止め、そのまま天を仰いで固まってしまった。
「ガルス!? どうしたんだ、毒でも――」
「…………美味い…………」
絞り出すような声だった。
ガルスの目から、一筋の涙が溢れ出した。
「なんだこれは……なんだこれはぁぁ! 肉が……肉が柔らかい! それに、この噛むたびに溢れる濃密な旨味……市場のシチューのような臭みなんて微塵もない。それどころか、このピリッとした刺激的な香りと、香ばしいコク……っ! これは本当にオークの肉なのか!? 王宮の晩餐会でもこんなもの出ないぞ!」
「どれどれ……んっ! 本当だわ! この『白い粒』と一緒に食べると、甘みが引き立って、無限に食べられる……!」
弓使いの女性も、魔法使いのエリックも、夢中で唐揚げを頬張った。
彼らは普段、パサパサの保存食か、あの「味が薄くて臭いシチュー」を食べて生きているのだ。
そこに、日本の知恵が結集した「醤油・生姜・ニンニク」のトリプルパンチが効いた唐揚げが投入されたのだ。衝撃を受けないはずがない。
「このスープも……温かい。そして、この独特の香ばしさ……。胃が、胃が洗われるようだ……」
僧侶の男性は、お味噌汁を一口飲むごとに、神に祈りを捧げるような敬虔な表情を浮かべていた。
わずか十分後。
山盛りにした唐揚げも、土鍋一杯に炊いたご飯も、綺麗さっぱり消え去っていた。
「……ふぅ。……死ぬかと思った」
ガルスが、椅子に深く背をもたれさせて呟いた。
その表情は、先ほどまでの「飢えた獣」ではなく、至福の悦びに満たされた一人の男のものだった。
「嬢ちゃん。いや、店主さん。……あんた、何者なんだ? 伝説の賢者様の孫だとは聞いていたが、まさかこれほどの『魔法』の使い手だとはな」
「いえ、これは魔法じゃなくて、ただの料理ですよ。……あ、お水もどうぞ」
私は竹の管から汲んできたばかりの、冷たい水を差し出した。
エリックがその水を一口飲み、また驚愕した。
「……水晶のように澄んでいる。しかもこのコップ……見たこともないほど透明だ。……まさか、これも魔法の道具か?」
彼が手にしているのは、百均で買ったただのガラスコップなのだが、この世界の人にとっては超高純度のクリスタルに見えるらしい。
「あの。……もしよろしければ、いくらかお支払いさせてくれませんか? こんな素晴らしいものをタダでいただくわけにはいかない」
ガルスが、革の財布から銀貨を取り出そうとした。
けれど、私はそれを手で制した。
「いいえ。今日は記念すべき最初のお客さんですから、サービスです。その代わり……」
「代わり?」
「もし、またここに来たくなったら、街でこのお店のことを少しだけ宣伝してくれませんか? 私、ここで少しずつ、こういう料理を出すお店を始めようと思っているんです」
四人は顔を見合わせ、それから力強く頷いた。
「宣伝だと? 任せろ! 俺たちが保証する。この森の奥に、天国の味を出す場所があると、街中の冒険者に触れ回ってやる!」
「ああ。……でも、あまり広まりすぎると、私たちが食べられなくなるかもね」
弓使いの女性が苦笑いしながら言った。
その晩。
彼らは「今までで最高の夜だ」と言い残し、街へと帰っていった。
松明の火が森の奥へと消えていくのを、私は縁側から見送った。
(……カフェ、か)
おばあちゃんの家。
近代的な設備と、日本の味。 それが、この世界の人たちをこんなに笑顔にするなんて。
「……やってみようかな。おばあちゃん、いいよね?」
私は屋敷の中に残る、かすかな醤油の匂いを感じながら、新しい目標に胸を躍らせた。
異世界で、古民家カフェ。
なんだか、最高に素敵なことが始まりそうな予感がした。
次回予告
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