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第9話 男たちの聖地
「……ふぅ。これで三十個目。……よし、揚がった!」
パチパチとはじける油の音とともに、私は巨大なザルいっぱいの唐揚げを積み上げた。
おばあちゃんの屋敷に、今日も男たちの野太い声が響き渡る。
「おい店主! こっちのご飯おかわりだ!」
「こっちは生姜焼き、あと二人前追加! タレ多めでな!」
……注文が、止まらない。
なし崩し的に始まったこのカフェ『みさと』は、いまや冒険者たちの間で「伝説の聖地」と呼ばれ始めているらしい。
森を抜け、死線を越えてダンジョンから帰還した男たちが、まず目指す場所。
それが、おばあちゃんの古民家。
彼らはここで靴を脱ぎ、磨き上げられた板の間に座り、日本の家庭料理でその傷ついた心と体を癒やすのだ。
「はい、お待たせしました! ご飯おかわり、熱いから気をつけて!」
私が一人でバタバタと料理を運ぶ姿を見て、常連のガルスがジョッキ(中身はおばあちゃんの蔵にあった冷たいお茶)を置き、豪快に笑った。
「ははは! 店主、相変わらず忙しそうだな。だが、あんたの飯を食うと、明日のダンジョン探索で剣を振る力が倍になるって、みんな言ってるぜ。ここはもう、俺たちの『聖地』なんだ」
「嬉しいですけど、聖地にしては店主の腰が悲鳴を上げてますよ……」
私が苦笑いしながら答えると、店内のあちこちから「無理すんなよ!」「店主が倒れたら俺たちの明日がなくなる!」と、むさ苦しくも温かい声が飛んでくる。
そう、ここはもう、私だけの場所じゃない。
おばあちゃんの家は、この世界で戦う男たちが「ただの人」に戻れる、唯一の場所になっていた。
けれど。
評判が広まれば、当然、それを快く思わない連中や、礼儀を知らない連中もやってくる。
お昼時を少し過ぎた頃だった。
カランカラン、と入り口の鈴が乱暴に鳴った。
現れたのは、見たこともない三人組の男たちだった。
薄汚れた毛皮の鎧を纏い、腰には大剣を下げている。その目は傲慢で、周囲を威圧するような不快なオーラを放っていた。
彼らは土間で靴を脱ごうともせず、泥だらけのブーツのまま板の間へ足をかけようとした。
「あ、すみません! そこから先は靴を脱いでください。ここはそういう決まりなんです」
私が駆け寄って制止すると、先頭に立っていた傷だらけの男が、鼻で笑った。
「あぁ? なんだこの小娘は。俺たちはわざわざ街から『天国の飯』ってやつを食いに来てやったんだぞ。なんでこんなボロ屋のルールに従わなきゃならねぇんだ?」
「ボロ屋ではなく、私のお家です。ルールを守れない方に、お出しできる料理はありません」
私が毅然と言い返すと、男の顔が怒りで赤黒く染まった。
彼はドシン、と泥だらけの足を板の間に踏み出した。
「うるせぇよ! 店主だからって舐めた口を叩きやがって。いいか、俺たちはCランクパーティー『黒狼の牙』だぞ? 街の店なら、俺たちが来れば奥の席を用意して、料理をタダで差し出すのが筋ってもんだ」
「そんな筋、日本には……いえ、ここにはありません。降りてください」
私の心臓は、口から飛び出しそうなほどバクバク言っていた。
正直、怖い。相手は魔獣を狩るプロだ。私なんか指一本動かされただけで、ひとたまりもないだろう。
「……ふん。いい度胸だ。……おい、その『ショウユ』とかいう魔法の薬、ここに全部出せ。それを街の商館に売れば、こんな辺境でカフェなんてごっこ遊びをしなくても済むだろうが」
男が私の肩を掴もうと、大きな手を伸ばした。
私は思わず目を瞑った。
――けれど。 痛みは、来なかった。
「……おい。その汚い手を、俺たちの店主から離せよ」
氷のように冷たく、けれど地響きのように重い声。
気づくと、男の手は、ガルスの太い腕によって空中でがっしりと止められていた。
「な、なんだてめぇは! 痛てぇ……離しやがれ!」
「『黒狼の牙』だか何だか知らねぇが、Cランク風情が粋がってんじゃねぇぞ」
いつの間にか、店内にいた全ての冒険者たちが立ち上がっていた。
飯を食っていた時の穏やかな顔は消え、そこにあるのは、数々の修羅場を潜り抜けてきた「戦士」の顔だ。
「ここがどんな場所か、教えてやろうか?」
魔法使いのエリックが、杖の先を男たちの足元に向けた。パチパチと小さな稲妻が弾ける。
「ここは、我々が明日を生きるための力を得る聖域だ。そして、店主は我々の命を繋ぐ、最も尊い友人だ。……その友人に無礼を働く者は、我々ローゼリア冒険者ギルド全体を敵に回すということだが、覚悟はできているのか?」
「ギ、ギルド全体だと……!?」
男たちが顔面を蒼白にして後ずさった。
ガルスのランクはB。エリックも同じく。
さらに店内にいる他の常連たちも、中堅以上の実力者ばかりだ。
彼らにとって、美里の料理はもはや単なる食事ではなく、命を賭けた冒険の一部になっていたのだ。
「……店主。悪いな、大事な場所を汚しちまって」
ガルスが私を庇うように一歩前に出る。
「さあ、消えろ。二度とその汚い足で、この屋敷の敷地を跨ぐな。……次にその手を店主に向けたら、その腕、ダンジョンに置いてくることになるぜ?」
「ひ、ひぃぃ……っ! 覚えとけよ!」
三人の男たちは、捨て台詞を残して脱兎のごとく森の奥へと逃げ出していった。
「……はぁ。……怖かった」
私はその場にへたり込んでしまった。
足の震えが止まらない。
そんな私に、弓使いの女性が優しく肩を貸してくれた。
「大丈夫よ、店主さん。……あんな奴ら、私たちが絶対に近づかせないから」
「そうですよ、美里さん。……あ、ついでと言っては何ですが、今のスカッとしたお礼に、唐揚げ一個サービスしてくれませんか?」
エリックが眼鏡を光らせて冗談を言うと、店内はドッと笑いに包まれた。
「もう! エリックさん、どさくさに紛れて何を言ってるんですか!」
私が立ち上がって頬を膨らませると、ガルスが真面目な顔で私の目を見た。
「いや、店主。俺たちは本気だ。……あんたの飯は、俺たちの人生を変えた。だから、あんたが困っている時は、俺たちが剣になる。……それは、ここの飯を食った奴ら全員の総意だぜ」
板の間のあちこちで、男たちが無言で頷いている。
一人で異世界に放り出され、不安でいっぱいだった私の心に、じわじわと温かいものが広がっていった。
守られている。
おばあちゃんの家だけじゃない。
私が作った料理を通じて繋がった、この人たちが、私を守ってくれている。
「……ありがとうございます。皆さん。……じゃあ、今日はお礼に、デザートの『日本のお菓子』、少しだけサービスしますね」
「うおおぉぉぉ! 店主、愛してるぜー!」
再び沸き起こる大歓声。
私は、おばあちゃんの蔵からこっそり出してきた『かりんとう』の袋をとりに、キッチンへと戻った。
けれど、喜びの反面、私の体は正直だった。
今日も、足がパンパンだ。
「……やっぱり、一人じゃ……限界かなぁ」
皆の笑顔は守りたい。けれど、体が持たない。
そんな贅沢な悩みを抱えながら、私は賑やかな聖地の中心で、ふと空を見上げた。
おばあちゃん。 私、ちょっとだけ、助けが欲しいかもしれないよ。
次回予告
カフェ『みさと』のピンチを救ったのは、お馴染みのあの人! 行商人ハンスさんが、またまた商機を嗅ぎつけてやってきた。 「美里さん! その『魔法の調味料』、俺に卸させてください! これがあれば、世界が変わります!」 さらに、野菜たっぷりの新メニューが登場して、今度は女性客まで押し寄せることに!?
次回、「商人ハンスの飛躍」。 ハンスさん、その馬車、いつの間にかキラキラの装飾になってませんか!?
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それが、おばあちゃんの古民家。
彼らはここで靴を脱ぎ、磨き上げられた板の間に座り、日本の家庭料理でその傷ついた心と体を癒やすのだ。
「はい、お待たせしました! ご飯おかわり、熱いから気をつけて!」
私が一人でバタバタと料理を運ぶ姿を見て、常連のガルスがジョッキ(中身はおばあちゃんの蔵にあった冷たいお茶)を置き、豪快に笑った。
「ははは! 店主、相変わらず忙しそうだな。だが、あんたの飯を食うと、明日のダンジョン探索で剣を振る力が倍になるって、みんな言ってるぜ。ここはもう、俺たちの『聖地』なんだ」
「嬉しいですけど、聖地にしては店主の腰が悲鳴を上げてますよ……」
私が苦笑いしながら答えると、店内のあちこちから「無理すんなよ!」「店主が倒れたら俺たちの明日がなくなる!」と、むさ苦しくも温かい声が飛んでくる。
そう、ここはもう、私だけの場所じゃない。
おばあちゃんの家は、この世界で戦う男たちが「ただの人」に戻れる、唯一の場所になっていた。
けれど。
評判が広まれば、当然、それを快く思わない連中や、礼儀を知らない連中もやってくる。
お昼時を少し過ぎた頃だった。
カランカラン、と入り口の鈴が乱暴に鳴った。
現れたのは、見たこともない三人組の男たちだった。
薄汚れた毛皮の鎧を纏い、腰には大剣を下げている。その目は傲慢で、周囲を威圧するような不快なオーラを放っていた。
彼らは土間で靴を脱ごうともせず、泥だらけのブーツのまま板の間へ足をかけようとした。
「あ、すみません! そこから先は靴を脱いでください。ここはそういう決まりなんです」
私が駆け寄って制止すると、先頭に立っていた傷だらけの男が、鼻で笑った。
「あぁ? なんだこの小娘は。俺たちはわざわざ街から『天国の飯』ってやつを食いに来てやったんだぞ。なんでこんなボロ屋のルールに従わなきゃならねぇんだ?」
「ボロ屋ではなく、私のお家です。ルールを守れない方に、お出しできる料理はありません」
私が毅然と言い返すと、男の顔が怒りで赤黒く染まった。
彼はドシン、と泥だらけの足を板の間に踏み出した。
「うるせぇよ! 店主だからって舐めた口を叩きやがって。いいか、俺たちはCランクパーティー『黒狼の牙』だぞ? 街の店なら、俺たちが来れば奥の席を用意して、料理をタダで差し出すのが筋ってもんだ」
「そんな筋、日本には……いえ、ここにはありません。降りてください」
私の心臓は、口から飛び出しそうなほどバクバク言っていた。
正直、怖い。相手は魔獣を狩るプロだ。私なんか指一本動かされただけで、ひとたまりもないだろう。
「……ふん。いい度胸だ。……おい、その『ショウユ』とかいう魔法の薬、ここに全部出せ。それを街の商館に売れば、こんな辺境でカフェなんてごっこ遊びをしなくても済むだろうが」
男が私の肩を掴もうと、大きな手を伸ばした。
私は思わず目を瞑った。
――けれど。 痛みは、来なかった。
「……おい。その汚い手を、俺たちの店主から離せよ」
氷のように冷たく、けれど地響きのように重い声。
気づくと、男の手は、ガルスの太い腕によって空中でがっしりと止められていた。
「な、なんだてめぇは! 痛てぇ……離しやがれ!」
「『黒狼の牙』だか何だか知らねぇが、Cランク風情が粋がってんじゃねぇぞ」
いつの間にか、店内にいた全ての冒険者たちが立ち上がっていた。
飯を食っていた時の穏やかな顔は消え、そこにあるのは、数々の修羅場を潜り抜けてきた「戦士」の顔だ。
「ここがどんな場所か、教えてやろうか?」
魔法使いのエリックが、杖の先を男たちの足元に向けた。パチパチと小さな稲妻が弾ける。
「ここは、我々が明日を生きるための力を得る聖域だ。そして、店主は我々の命を繋ぐ、最も尊い友人だ。……その友人に無礼を働く者は、我々ローゼリア冒険者ギルド全体を敵に回すということだが、覚悟はできているのか?」
「ギ、ギルド全体だと……!?」
男たちが顔面を蒼白にして後ずさった。
ガルスのランクはB。エリックも同じく。
さらに店内にいる他の常連たちも、中堅以上の実力者ばかりだ。
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ガルスが私を庇うように一歩前に出る。
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板の間のあちこちで、男たちが無言で頷いている。
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守られている。
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けれど、喜びの反面、私の体は正直だった。
今日も、足がパンパンだ。
「……やっぱり、一人じゃ……限界かなぁ」
皆の笑顔は守りたい。けれど、体が持たない。
そんな贅沢な悩みを抱えながら、私は賑やかな聖地の中心で、ふと空を見上げた。
おばあちゃん。 私、ちょっとだけ、助けが欲しいかもしれないよ。
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