12 / 23
契約結婚は夫婦ではない
しおりを挟む
「……一緒に住む必要ありますか?」
「俺たち、夫婦でしょ」
一花ちゃん家での宅飲みからの帰り、自分のマンションに帰ればいいのに、樹部長は私に着いてきて、部屋に入ってきた。
「……契約結婚ですよ。あーくらいくの株の移転が完了したら離婚するって取り決めましたよね?」
「動かす資産がでかいから、移転までに50年かかるって大雅が言ってたの、忘れた?離婚は現実的に無理だよ。夫婦としてやっていこう。来望の事、大切にするから」
贈与税の税率の高さから、株式の移転を譲渡で行う報告に決め、個人ではなく自社株として行うとためのプロセスから、長期戦になる事を理解した。
「……無理。私も散々な幼年期を過ごしたけど、樹部長も副社長の不貞の子で苦労したでしょ。家族を築く気になれないし、このしがらみから解放されたいとしか、思えない」
樹部長は私が所有してるあーくらいくの株を社長が養育費として貯めたお金から買収したと思っていたが、私の母の遺産からと知り、放心した。
母の不貞で授かった御曹司の樹部長も立場的に苦労は絶えないと思う。
私は父の不貞で授かり、母がシングルマザーとして産み、育てられた。
母を失ってからは1人で生きてきた。
かなり、悲惨だったと思う。
「俺に……償いをさせて。てか、あの社長と副社長のせいで俺ら、人生詰んでるんじゃん。助け合って生きていこう。あいつらに復讐しよう。傷を舐め合って生きていこう」
話している内容が酷過ぎて、一花ちゃんが酒を買い込んでるのもあり、酒に呑まれて樹部長は理性を失ってる。
母の死後、私は私立中高一貫校の寮生活を強いらえたけど、環境に恵まれていたのもあり、寂しさはあったけど、不満はなかった。
母の遺産額から、大企業の重役や政治の愛人として、多額の金銭を得てた事が計り知れる。
父に捨てられた反動による行動と思われる。
だけど、母は私をちゃんと育ててくれていた。
「嫌です。一花ちゃんにLINE送りました。大雅さんが迎えにきてくれるから、帰って下さい!!」
玄関から閉め出した状態で、樹部長を放置する。
10月下旬だから、気温的には問題ない。
自己防衛。
感情に流され、男女の体格差で押し倒され、子供を授かったら、私は産み育てる事は無理だ。
無責任に子供は産めない。
薬局で購入したした緊急避妊薬を倍量飲んだ。
樹部長とは戸籍上の夫婦で有りたい。
会社では夫婦を演じないといけないけど、私生活では関わりを持ちたくないと思った。
「俺たち、夫婦でしょ」
一花ちゃん家での宅飲みからの帰り、自分のマンションに帰ればいいのに、樹部長は私に着いてきて、部屋に入ってきた。
「……契約結婚ですよ。あーくらいくの株の移転が完了したら離婚するって取り決めましたよね?」
「動かす資産がでかいから、移転までに50年かかるって大雅が言ってたの、忘れた?離婚は現実的に無理だよ。夫婦としてやっていこう。来望の事、大切にするから」
贈与税の税率の高さから、株式の移転を譲渡で行う報告に決め、個人ではなく自社株として行うとためのプロセスから、長期戦になる事を理解した。
「……無理。私も散々な幼年期を過ごしたけど、樹部長も副社長の不貞の子で苦労したでしょ。家族を築く気になれないし、このしがらみから解放されたいとしか、思えない」
樹部長は私が所有してるあーくらいくの株を社長が養育費として貯めたお金から買収したと思っていたが、私の母の遺産からと知り、放心した。
母の不貞で授かった御曹司の樹部長も立場的に苦労は絶えないと思う。
私は父の不貞で授かり、母がシングルマザーとして産み、育てられた。
母を失ってからは1人で生きてきた。
かなり、悲惨だったと思う。
「俺に……償いをさせて。てか、あの社長と副社長のせいで俺ら、人生詰んでるんじゃん。助け合って生きていこう。あいつらに復讐しよう。傷を舐め合って生きていこう」
話している内容が酷過ぎて、一花ちゃんが酒を買い込んでるのもあり、酒に呑まれて樹部長は理性を失ってる。
母の死後、私は私立中高一貫校の寮生活を強いらえたけど、環境に恵まれていたのもあり、寂しさはあったけど、不満はなかった。
母の遺産額から、大企業の重役や政治の愛人として、多額の金銭を得てた事が計り知れる。
父に捨てられた反動による行動と思われる。
だけど、母は私をちゃんと育ててくれていた。
「嫌です。一花ちゃんにLINE送りました。大雅さんが迎えにきてくれるから、帰って下さい!!」
玄関から閉め出した状態で、樹部長を放置する。
10月下旬だから、気温的には問題ない。
自己防衛。
感情に流され、男女の体格差で押し倒され、子供を授かったら、私は産み育てる事は無理だ。
無責任に子供は産めない。
薬局で購入したした緊急避妊薬を倍量飲んだ。
樹部長とは戸籍上の夫婦で有りたい。
会社では夫婦を演じないといけないけど、私生活では関わりを持ちたくないと思った。
0
あなたにおすすめの小説
練習なのに、とろけてしまいました
あさぎ
恋愛
ちょっとオタクな吉住瞳子(よしずみとうこ)は漫画やゲームが大好き。ある日、漫画動画を創作している友人から意外なお願いをされ引き受けると、なぜか会社のイケメン上司・小野田主任が現れびっくり。友人のお願いにうまく応えることができない瞳子を主任が手ずから教えこんでいく。
「だんだんいやらしくなってきたな」「お前の声、すごくそそられる……」主任の手が止まらない。まさかこんな練習になるなんて。瞳子はどこまでも甘く淫らにとかされていく
※※※〈本編12話+番外編1話〉※※※
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる