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進撃の兄、現わる side 雅人
埼玉にある生産工場の生産ラインが故障し、修理の確認で、家を空けていた。
早朝に家を出る俺にわざわざ起きて朝ご飯用のおにぎりを握ってくれて、お弁当バックにペットボトルのお茶と一緒に入れ、玄関前まで見送りに来て、渡してくれた咲良。
同居人扱いされてるけど、新婚夫婦みたいな関係を築けてると思う。
昼には戻ってくると伝えたら、アフタヌーンティーを作って待っててくれると言ってくれて、それを楽しみに急いで帰ってきたら、咲良の兄が家の中にいて、不穏な空気が流れていた。
咲良の兄は苦手だ。
かなり傲慢で、無茶な取引を持ちかけてくる。
大切なクライアントでこちらが格下だから、言いなりにはならないけれど、下手に対応しないといけなくて、いつもかなりの神経がすり減らされる。
「天宮くんと同棲してるんだ。じゃ、結婚の話、進めて大丈夫だな」
リビングに入ってきた俺を見て、咲良にまだ話せずにいる事を言い出した。
「急だが天宮くんが気が変わったらいけないから、3月に挙式あげるから、式場は押さえてる」
父から、『先方が結婚準備を始めたいと言ってきたから進めていいか?』と電話がかかってきて、『まだ、そこまでの関係を築けてないから、俺たちのタイミングに合わせて欲しい』と返したが、咲良の父は今すぐにでも結婚させたいのか、結婚を強行してきた。
「はっ、私はまさ、……天宮常務とは結婚するつもりは無いです。勝手に話を進めないで下さい!!」
「これは決定事項だ。創始者一族が会社経営していくの必要な役目だ。あーくらいくの役に立たず、勝手にオアシスアマミヤに就職したんだ。せめて、そこの跡取りと結婚して、あーくらいくの役に立てよ。天宮くんも、悪い話ではないだろう。あーくらいくがこれから出店する店舗の設備大半をオアシスアマミヤに委託する。取引だ、諦めろっ。話していても埒が明かない。帰る」
咲良が拒絶しても、それを許さず、強行する。
長谷副社長の言い分だと、縁故のために、俺が咲良と結婚したいと思ってると受け取られてしまう。
「……雅人くん、私に結婚前提に交際を申し込んだの、会社のため?」
「ち、違う。俺は咲良の事が好きになって、ずっと一緒にいたいから結婚したいと思った!!」
咲良の側へ駆け寄り、両肩に手を置き、必死に弁解をする。
俺を睨みつける咲良の目をじっと見つめる。
「……信じられるわけないでしょ。社長同士が結婚の話を進めてるって言ってたし。私に同情して、縁故結婚を恋愛結婚に仕立てようとしてるの?」
「違う!!」
「……出てって、私に、関わらないで!!絶対に結婚しない!!オアシスアマミヤも辞める!!」
パニックを起こして泣き叫ぶ咲良の身体を抱きしめる。
抵抗して腹を両手で何度も殴られ、鳩尾に当たっても、離さない。
「お願い……、私を解放して、無理。お願い、出てって!!」
頭に血が昇り過ぎと泣き過ぎで、失神してしまった。
抱き上げ、ベッドに連れて行き、寝かせる。
咲良に出ていくよう言われても、出ていけない。
あーくらいく関係なしで、俺は咲良と結婚して夫婦になり、家族になりたい。
咲良を抱きしめ、俺も横になった。
早朝に家を出る俺にわざわざ起きて朝ご飯用のおにぎりを握ってくれて、お弁当バックにペットボトルのお茶と一緒に入れ、玄関前まで見送りに来て、渡してくれた咲良。
同居人扱いされてるけど、新婚夫婦みたいな関係を築けてると思う。
昼には戻ってくると伝えたら、アフタヌーンティーを作って待っててくれると言ってくれて、それを楽しみに急いで帰ってきたら、咲良の兄が家の中にいて、不穏な空気が流れていた。
咲良の兄は苦手だ。
かなり傲慢で、無茶な取引を持ちかけてくる。
大切なクライアントでこちらが格下だから、言いなりにはならないけれど、下手に対応しないといけなくて、いつもかなりの神経がすり減らされる。
「天宮くんと同棲してるんだ。じゃ、結婚の話、進めて大丈夫だな」
リビングに入ってきた俺を見て、咲良にまだ話せずにいる事を言い出した。
「急だが天宮くんが気が変わったらいけないから、3月に挙式あげるから、式場は押さえてる」
父から、『先方が結婚準備を始めたいと言ってきたから進めていいか?』と電話がかかってきて、『まだ、そこまでの関係を築けてないから、俺たちのタイミングに合わせて欲しい』と返したが、咲良の父は今すぐにでも結婚させたいのか、結婚を強行してきた。
「はっ、私はまさ、……天宮常務とは結婚するつもりは無いです。勝手に話を進めないで下さい!!」
「これは決定事項だ。創始者一族が会社経営していくの必要な役目だ。あーくらいくの役に立たず、勝手にオアシスアマミヤに就職したんだ。せめて、そこの跡取りと結婚して、あーくらいくの役に立てよ。天宮くんも、悪い話ではないだろう。あーくらいくがこれから出店する店舗の設備大半をオアシスアマミヤに委託する。取引だ、諦めろっ。話していても埒が明かない。帰る」
咲良が拒絶しても、それを許さず、強行する。
長谷副社長の言い分だと、縁故のために、俺が咲良と結婚したいと思ってると受け取られてしまう。
「……雅人くん、私に結婚前提に交際を申し込んだの、会社のため?」
「ち、違う。俺は咲良の事が好きになって、ずっと一緒にいたいから結婚したいと思った!!」
咲良の側へ駆け寄り、両肩に手を置き、必死に弁解をする。
俺を睨みつける咲良の目をじっと見つめる。
「……信じられるわけないでしょ。社長同士が結婚の話を進めてるって言ってたし。私に同情して、縁故結婚を恋愛結婚に仕立てようとしてるの?」
「違う!!」
「……出てって、私に、関わらないで!!絶対に結婚しない!!オアシスアマミヤも辞める!!」
パニックを起こして泣き叫ぶ咲良の身体を抱きしめる。
抵抗して腹を両手で何度も殴られ、鳩尾に当たっても、離さない。
「お願い……、私を解放して、無理。お願い、出てって!!」
頭に血が昇り過ぎと泣き過ぎで、失神してしまった。
抱き上げ、ベッドに連れて行き、寝かせる。
咲良に出ていくよう言われても、出ていけない。
あーくらいく関係なしで、俺は咲良と結婚して夫婦になり、家族になりたい。
咲良を抱きしめ、俺も横になった。
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