胃袋掴んだら御曹司にプロポーズされちゃいました

鳴宮鶉子

文字の大きさ
22 / 24

恋人へのステップアップ

仙台に来てからほぼ在宅勤務でリモート会議で仕事をしていて、外出は全くしていない。

なんとか仕事はこなすも、YouTuboの動画配信はストップしてる。

その日のうちにノート型パソコンと財布だけ持って、仙台に出てきた。
そして、雅人くんの持ち家らしいマンションにやってきた。

3LDKのタワマン高層階。

久しぶりに住む広い家に、なかなか慣れない。
近くにあるショッピングセンター内にあるユメクロで普段着を購入し、余所行きの服は雅人くんがいつの間にかにインターネットで購入していた。

「咲良、イルミネーション観に行こうか」

クリスマスシーズンなのもあり、平日は近場の定禅寺通、泉パークタウンなどのイルミネーションに足を運び、週末は車で遠出し、松島離宮などの観光地に連れて行って貰った。

「クリスマスイブは、ディナー予約したから」

YouTubo投稿していたらクリスマスディナーを作ろうって気にしなるけど、最近、無気力で色々やる気がでない。

少しずつ日常を取り戻しつつも、鬱状態が続いてる。

クリスマス、平日のなかびだったけど、ロイヤルキャッスルホテルのガーデンイルミネーションに連れて行ってくれた。

あたたかみのあるランタン500個が庭園の池周辺に設置され、それ以外にも約5万5000球のきらめくイルミが施されている。

ホテルの最上階にあるレストラン クリスタル でのディナー。
美しいイルミネーションを一望しながら頂くクリスマスディナーは最高に美味しかった。

「ワインも飲んだし、今日はこのホテルに宿泊するから」

「……寒くないか?」

スカイテラススイートのお部屋を雅人くんが予約してくれていた。
極寒だけどテラスに出て、イルミネーションを眺める。

「コーヒー、どうぞ」

「ありがとう」

雅人くんがコーヒーミルで豆を挽いて淹れたコーヒーを持ってきてくれて、飲みながら一緒にイルミネーションを楽しんだ。

「咲良、俺との生活、楽しい?落ち着く?」

「……うん」

雅人くんとの同居生活、こんなに長く続くとは思わなかった。
極貧生活している私に嫌気をさして、すぐに出ていくと思ってた。

「俺も、咲良とのこの生活が楽しくて、落ち着く。咲良といたら、癒される」

実家に居た頃には感じなかった安らぎが雅人さんとの生活にある。

「俺、咲良と同居人以上の関係になりたい。咲良となら幸せな家庭を築けると思う。家族になろう」

会社同士の縁故結婚という概念が気持ちを邪魔する。
だけど、雅人くんと生涯寄り添って生きていきたいという気持ちが芽生え、雅人くんと家庭を築きたいという思いが強くなっている。

「咲良、キスしていい?」

「……うん」

雅人くんと向き合い、目を瞑って、彼を見上げる。
私の下顎に指を添えられ、キスが落ちてきた。
唇で唇をこじ開けられ、探しあてた舌を舌で絡める。
私の身体をぎゅっと抱きしめ、貪り合うようなキスを交わす。

「咲良……、抱いていい?」

「う、……うん」

唇が離れ、妖麗な表情で見つめられたら、断れない。
私も下肢が疼き、雅人くんと繋がりたいと思った。



感想 0

あなたにおすすめの小説

「職場では隙のない完璧な先輩が、家ではゆるニットで甘えてくる。それでも彼女は、まだ俺の恋人じゃない」

まさき
恋愛
会社では完璧で、誰も近づけない先輩。 そんな彼女と、俺は同じ部屋で暮らしている。 「…おかえり」 ゆるニット姿の彼女は、家でだけ甘い声を出す。 近い。甘い。それでも―― 「ちゃんと付き合ってから」 彼女は知っている。自分が好きになりすぎることを。 嫌われるのが怖くて、迷惑になるのが怖くて。 だから一歩手前で、いつも笑って止まる。 最初から好きなくせに、言えない彼女と。 気づいているのに、待っている俺の話。

つかまえた 〜ヤンデレからは逃げられない〜

りん
恋愛
狩谷和兎には、三年前に別れた恋人がいる。

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。

翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。 和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。 政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。

睡蓮

樫野 珠代
恋愛
入社して3か月、いきなり異動を命じられたなぎさ。 そこにいたのは、出来れば会いたくなかった、会うなんて二度とないはずだった人。 どうしてこんな形の再会なの?

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。