スピード離婚した夫とリターンらぶ

鳴宮鶉子

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結婚初夜の修羅場

自社ビルがある品川駅側にあるタワーマンションの中層階にある愛の巣。

大卒で入社し、5年目。
キッチンからバストイレ、間取りなどの内装をインテリアプランナーとして任せて貰ったタワーマンションで、新婚生活を始める。

「凛子はセンスがいいな。全て任せて正解だった」

家具や家電などなどもこだわり買い揃え、蓮翔とここで夫婦生活を送る事を楽しみにしてた。

3月31日の午前中まで福岡支社で仕事をこなし、新幹線で東京へ戻ってきた蓮翔。

東京に戻ってきてすぐに婚姻届をだしに区役所へ行き、その後、そのままマンションに帰った。

「蓮翔さん、先に夕食を済ませましょう!!」

広いダイニングテーブルに薔薇を飾り、ローストビーフ、サーモンのカルパッチョなどのご馳走を並べてから蓮翔さんを品川駅まで迎えにいってた。

エプロンをつけ、メインディシュの黒毛和牛のステーキを焼き、ワインクーラーから兄から貰ったシャトー・ラトゥールとシャトー・マンゴーを出して机の上に置いた。

「拓磨さんのこのマンションに住んでるんだっけ?」
「うん。最上階の広すぎる部屋に1人寂しく住んでるよ!!」

33歳になる兄の拓磨は、リビングダイニングが広すぎる6LDKの部屋に住んでる。
ちなみに私は掃除が大変そうだから4LDKの中層階にした。

「拓磨さんに挨拶に行った方がいいかな?」
「行かなくていいよ。金曜日だから、たぶん 行きつけのBARにでも行って遊ぶ女性を探してるんじゃない」

私には甘いけれど自分や他人には鬼畜なほどに厳しい兄は、お見合いさせられても女性にダメ出しとかして1回目のデートで破談になる。
決めセリフは、『頭の悪いお飾りな女はいらない』で、言われた女性は泣くか怒るかして去っていくらしい……。

鬼畜すぎて恋人ができない兄は、接待がない金曜日の夜にBARで女性を口説いてワンナイトらぶを楽しんでる。

最低極まりない兄に私は冷たい眼差しを向け、軽蔑してる。

今日からずっと一緒に居られると思うと嬉しくて堪らない。
引き継ぎの仕事でお疲れな蓮翔さんに家の中に入ってすぐに抱きしめられ舌を絡めるキスをされたけど、先にご飯とお風呂を済ませてからゆっくりしたくて、ダイニングテーブルに連れていき、座って夕食の準備が終わるのを待って貰った。

ステーキをミディアムレアに焼き上げて、付け合わせのマッシュポテトと、人参のグラッセを盛り付けた皿の上に丁寧に乗せた。

「その皿、持っていく!!」
「……ありがとう」

私が料理している姿を蓮翔さんは腕を組んで背後で見てた。

「……料理している凛子を後ろから抱きたい。夕食の前に抱かせて。2週間ぶりだから、我慢の限界。空腹より、こっちがまずい」

スーツのジャケットを脱ぎネクタイを外した姿の蓮翔さん。
スラックスの股間が大きく盛り上がっているのが目に入り、思わず目をそらす。

「……キャっ、…嫌!!」
いきなり背後から抱きしめられ、トップスの下から手を入れられ両胸を揉まれた。
背後を向いて、怒って睨みつけようさたら唇にキスを落とされ、口膣を犯される。

「凛子が作ってくれた料理が冷めたらいけないからすぐにおわらす。凛子、キッチンカウンターに両手を突いて」

言われるがままにキッチンカウンターに手をつくと、蓮翔さんがわたしのスカートの裾を捲りショーツを下ろした。
そして、敏感な蜜蕾を右手親指でグリグリと扱きながら中指と人差し指を蜜壷の中に入れて搔きまわす。

「んっ……や、ダメっ」
「先に、凛子を食べさせて!!」

私の蜜壷が潤ってるのを確かめてから、蓮翔さんはスラックスのジッパーを下げ、逞々とした昂りをとりだし、背後からズブっと私の中を貫いた。

「……夫婦になったし、もう子供ができてもいいよな」
私の腰を掴んで激しく腰を律動し、最奥をぐりぐりとされ、気持ちよさに身体を仰け反ってしまう。

「……イッたな。じゃっ……」
子宮口辺りを力強く突かれ、胸への刺激に濃厚なキスで、頭の中が真っ白になり絶頂がきた。
達して膣壁ビクビクと収縮し、男根を締め上げる中、蓮翔さんが膣奥に白濁をぶち撒けた。

「凛子、愛してる。俺の奥さんになってくれてありがとう」
私を背後からしばらくの間、強く抱きしめてくれた。

温め直した手作りのポタージュスープと冷えてしまったステーキ、作り置きした料理と最高級ワインで新婚初日の夕食をとった。

食事を終え、蓮翔さんに先にお風呂に入って貰う。
ジャグジーがついた仕様のお風呂。
温泉の素を入れてゆっくり浸かって疲れを癒してきてと伝えた。

食器を軽く水洗いして食洗機に入れる。

「凛子、片付け終わった?お風呂…入ってきて」
カラスの行水並の速さで蓮翔さんが出てきて、ベッドルームでの初夜を楽しみにしてるのがわかり、私もフライングでキッチンでやっちゃったけど、早く蓮翔さんに抱かれたくて、急いでお風呂に入り身体を清めてからすぐにでた。

この日のために蓮翔さんが喜んでくれるようなベビードールを探して購入した。
ベビーピンクのフリルがふんだんに使われたお姫様が着るドレスのような
下着。

寝室に入るとベッドの上でスマホを弄ってそわそわしてる蓮翔さんがいて、私がベッドに近づくと、抱きしめすぐに押し倒され組み敷かれた。

「……凛子、反則だよ。こんな格好して、俺、今日、止まらないかも」

そういうと蓮翔に唇を塞がれた。
啄むキスからすぐに噛みつくようなキスになり、ベビードールの上から胸の膨らみを両方捕まれ揉みほぐされ息があがる。

「……ゆっくり凛子を抱きたいけど、無理だ。ゴメン……」

パジャマとトランクスを脱ぎ捨て、私が履いてる薄い素材のショーツを剥ぎ取り、私の蜜壷にそそり勃つ昂りを一気に割り込ませ腰を振る。
蜜壁に当たる肉槍と右手の人差し指と中指で弄られる蜜蕾ですぐに達してしまった私。
絶頂の中で蓮翔も私の中に2回目の精を放出した。

「……少し休んでから、3回目をしよう」
抱き合い繋がったまま、身体の温もりを感じてた。
キスをしながら幸せを噛み締めてた時に、突然、インターフォンが狂ったように連打された。


「……拓磨さんがきたのかな?」
「拓兄の事は無視していいよ。結婚初夜に妹の家にくるなんてデリカシーが無い」
鳴り止まないドア前から鳴らされるインターフォン。

「……拓磨さんに挨拶してこよう」

インターフォンを無視して、三回戦に突入しようとしたけど、鳴り響く音に気が散り、蓮翔さんもイライラして愛撫が乱暴になる。

胸の先端を思いっきり摘まれ、「痛い!!」思いっきり蓮翔さんの脇腹に蹴りを入れてしまった。

「……拓磨さんに挨拶をして、早急に帰って貰おう」

タンスから適当に部屋着をだして着て、2人で玄関のドアを開けた。

「ーー桐嶋課長!!酷い!!私の事、遊びだったのね!!」

インターフォンを鳴らし続けたのは兄ではなく、蓮翔が福岡支部でペアになってたインテリアプランナーだった。

「馬場凛子さん、貴方は社長令嬢で仕事もできる。私に桐嶋課長を下さい!!私のお腹に、桐嶋課長の子供がいるんです!!」

そういうと鞄からエコー写真を見せてきた。
子供がいる友人から何度か見せて貰った事があるから、それが赤ちゃんがお腹にいる証明だという事は知ってる。

「……吉川、嘘を言うな!!俺とお前はそういう関係じゃないだろ!!」
「……これを、見て!!」

吉川さんが鞄からまた写真を3枚ほど取り出した。
ベッドの中で布団に包まり裸で眠ってる蓮翔と裸のの吉川さんが写ってた。

蓮翔と吉川さんがそういう関係だった物的証拠で、蓮翔に抱きついて縋り付いてる吉川さんが泣きじゃくるのを見ていられなくて、私はスーツケースに衣類を詰め、兄の部屋に行く事にした。

スーツケースを引いて部屋から出て行き、私は兄が部屋へ向かった。

私が家から出ようとした時に蓮翔が私を引き止めようとしたけど、吉川さんが腰にしがみついて私の腕を掴めないように妨害をした。

蓮翔の子を孕んでるのもあり、蓮翔に縋る気持ちはよくわかる。

私は逃げるようにエレベーターで36階まで上がり、合鍵で兄の部屋に勝手に入り、兄が留守なのをいい事に兄がコレクションしてる高級ワインをやけ飲みする事にした。

「ーー凛子、新婚早々に喧嘩か……って、俺のシャトーコレクションを勝手に開けるなよ!!祝いにボトル2本分けてやっただろ!!」

5大シャトーの残り3本、シャトー・オー・ブリオンにシャトー・ムートン・ロスチャイルド、シャトー・ラフィット・ロスチャイルドのボトルをワインクーラーから勝手に取り出して飲み比べをしてたら拓兄が帰ってきた。

拓兄の身体から高級ホテルで使われてるボディーソープのにおいがし、思わず顔をしかめる。

アンティークの時計の針を見たら午前6時前。
BARで知り合った女性を高級ホテルのスイートルームに連れていき逢瀬を楽しみ、女性が目覚める前に帰ってきたらしい。

「桐嶋と何かあったのか!?」
ワインボトルに残ってるワインを拓兄がグラスに入れて飲む。
勝手にボトルを開けたけど、グラス1杯ずつしか飲んでなかった。
私に甘い拓兄、冷蔵庫からチーズやハムなどのおつまみを出してきてリビングテーブルに並べてくれた。

「……蓮翔、福岡支社のペアで仕事してた吉川さんと浮気をしてて、それで赤ちゃんできたから責任とれって、新居に彼女が乗り込んできた」

「……はっ、桐嶋、ヘマしたのか!!避妊怠ったのか!!」

「ーー避妊する、しないの問題じゃなく、遊びで子供ができる行為をするのが最低なの!!拓兄といい、男って、サイテーー!!」


蓮翔さんは拓兄と違って、誰とでもやるような人ではないと信じてた。

私と付き合うまで、3年ぐらい、女性とそういう行為をしてなかったと言っていて、確かに女性の影はなく、拓兄みたいにBARに女狩に行ったりもしてなかった。

そんな暇もないぐらい大学生でも応募できる公募の建築デザインに出品し、採用されて、その建築物の設計に携わってた。

私と付き合い始めてからは常に側にいたから気分転換にしてたけど、建築デザインを描く事が最優先で性欲の塊ではなかった。

遠距離恋愛になっても、毎週金曜日に仕事を兼ねて戻ってきて週末は一緒に過ごしてた。
浮気を疑う事は1度もなかった。

だから、蓮翔さんが吉川さんとそういう事をしてたと知り、ショックでならなかった。

「拓兄、区役所に離婚届を取りに行って蓮翔さんにサインさせてきて。吉川さんのお腹の中に蓮翔さんの赤ちゃんがいる。だから、赤ちゃんには罪ないし、私が身を引かないといけないと思う」

「……わかった。これから桐嶋と話してくる。凛子はゲストルームで少し休め!!」

拓兄とワインのボトルを3本空け、私はゲストルームのシングルベッドに横になり、兄は21階にある私と蓮翔さんの部屋へ向かった。 

蓮翔さんと幸せな新婚生活を送るために作り上げた愛の巣。

内装デザインから携わり、家電や家具も吟味して買い揃えた。

そこに蓮翔さんと吉川さんが居ると思うと悲しかった。

シングルベッドに横になってから、私はひたすら泣き続けた。



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