4 / 13
2
しおりを挟む
GWは東京に帰らなかった。
大学を卒業して京都に出てきて2ヶ月しか経ってなく、6月28日放映開始のジプシー映画の試写会に出席するために、21、22日に東京に行かないといけないから。
それに、1人に慣れたかった。
ジプシーと角川書房の私の担当をしてるスタッフさんが、晴翔がわたしの居場所を聞いてきたと言ってた。
口留めしてたから、言わないでいて貰えた。
でも、ジプシーの試写会で、たぶん、晴翔に会う。
主題歌と挿入歌を晴翔が歌ってるから。
主題歌は晴翔と拓海がコラボで歌ってる。
試写会挨拶に呼ばれてるかはわからないけど、土曜日の夜の試写会はすぐにネットでトピックに上がる。
日曜日の早朝に京都に帰るつもりだったけれど、取材が入ってしまった。
ジプシーで小説を映画化して貰う事は大変名誉なことだから、ジプシー関係の仕事のみ、わたしは取材を受けてる。
自宅マンションの部屋で、ノートパソコンに向かって新作の小説を描こうとしても、手が止まる。
京都に出てきて、私は小説のストーリーが頭の中で流れず、スランプに陥っていた。
6月の終わりまでに1つ描きあげないといけないのに、手付かず状態。
大学時代に描きためた作品があるから、最悪、それを角川書房に提出すればいい。
ため息をついて、パソコンをシャットダウンさせた。
京都での1人の生活が寂しくて、5月の半ば、わたしは姫うずらの有精卵を取り寄せ、孵化させて飼いたいと思った。
すべて孵ったらお世話が大変だから、2つだけ取り寄せ、ブラジャーの中に入れて大切に温めた。
17日目に、左側に入れていた卵から、ひよこが孵った。
正直、私の体温で孵化するとは思ってなかった。
まさかの孵化で嬉しかった。
すぐに、保温ランプをセットし、孵化した子のお家を作った。
孵化したひよこは自力で立ち上がり、教えて貰ってないのに、1人で餌を食べ、水を飲んだ。たくましいなと思った。
その子に【ひより】と名付けた。
わたしをママと思い、懐いてくれた。
ひよりは、シルバーカラーのおっとりした可愛い女の子になった。
ひよりが産まれて来てくれたから、私は1人じゃ無くなった。
ひよりを連れて、6月21日に東京に帰ってきた。
ひとまず、ひよりを実家に預けに行き、ジプシーの事務所へ向かう。
6月の下旬、試写会挨拶にはクリームカラーのワンピースと白いニュールを合わせた。
予約していた美容院で髪をセットして貰って、ジプシーの事務所に着いたのが15時過ぎ。
試写会は18時から銀座のシネマスイッチで行われる。
挨拶は監督の宮澤監督と主役の声優を務めた俳優の2人だけでほっとした。
シネマスイッチに到着した。
初めに映画の試写をし、その後、挨拶をする運びで、関係者席で映画を観た。
映画のストーリーは、中学3年生の夏休みに、幼なじみの男の子と女の子がぶつかった衝撃で身体が入れ替わってしまうというありがちな内容。
偏差値が高い高校を目指してた女の子が入試直前まで元の身体にもどれなかったら、偏差値どん底の男の子が自分の代わりに入試に挑む事になるから合格は無理だとなげき、それを聞いて腹を立てた男の子が絶対に合格させてみせると意気込み、女の子に夏休みの間、みっちり勉強を教えて貰って、夏休み後の模試で見事合格判定を勝ち取る。
合格判定がとれて喜んで、2人で手を取り合って跳ねてたらバランスを崩し、おでこ同士をぶつけ、失神し、目覚めたら元の身体に戻った。
女の子と身体が入れ替わった事で賢くなった男の子は女の子と同じ高校を受ける。
2人とも合格し、それをきっかけに男の子が女の子に告白して付き合う事になるというハッピーエンドな話。
大学の卒論と同時に描きあげていて、大学入試の時の事を思い出して描いた。
晴翔と拓海は高2の時点でT大学の合否判定模試で合格判定出てたけど、わたしは出てなくて、2人がわたしに勉強を教えてくれた事を。
主題歌と挿入歌で、2人の歌声を久しぶりに聴き、涙がこぼれそうなところを堪え、映画が終わった後の舞台挨拶に立つ。
小説の作者だから、一言二言聞かれただけで終わった。
大学を卒業して京都に出てきて2ヶ月しか経ってなく、6月28日放映開始のジプシー映画の試写会に出席するために、21、22日に東京に行かないといけないから。
それに、1人に慣れたかった。
ジプシーと角川書房の私の担当をしてるスタッフさんが、晴翔がわたしの居場所を聞いてきたと言ってた。
口留めしてたから、言わないでいて貰えた。
でも、ジプシーの試写会で、たぶん、晴翔に会う。
主題歌と挿入歌を晴翔が歌ってるから。
主題歌は晴翔と拓海がコラボで歌ってる。
試写会挨拶に呼ばれてるかはわからないけど、土曜日の夜の試写会はすぐにネットでトピックに上がる。
日曜日の早朝に京都に帰るつもりだったけれど、取材が入ってしまった。
ジプシーで小説を映画化して貰う事は大変名誉なことだから、ジプシー関係の仕事のみ、わたしは取材を受けてる。
自宅マンションの部屋で、ノートパソコンに向かって新作の小説を描こうとしても、手が止まる。
京都に出てきて、私は小説のストーリーが頭の中で流れず、スランプに陥っていた。
6月の終わりまでに1つ描きあげないといけないのに、手付かず状態。
大学時代に描きためた作品があるから、最悪、それを角川書房に提出すればいい。
ため息をついて、パソコンをシャットダウンさせた。
京都での1人の生活が寂しくて、5月の半ば、わたしは姫うずらの有精卵を取り寄せ、孵化させて飼いたいと思った。
すべて孵ったらお世話が大変だから、2つだけ取り寄せ、ブラジャーの中に入れて大切に温めた。
17日目に、左側に入れていた卵から、ひよこが孵った。
正直、私の体温で孵化するとは思ってなかった。
まさかの孵化で嬉しかった。
すぐに、保温ランプをセットし、孵化した子のお家を作った。
孵化したひよこは自力で立ち上がり、教えて貰ってないのに、1人で餌を食べ、水を飲んだ。たくましいなと思った。
その子に【ひより】と名付けた。
わたしをママと思い、懐いてくれた。
ひよりは、シルバーカラーのおっとりした可愛い女の子になった。
ひよりが産まれて来てくれたから、私は1人じゃ無くなった。
ひよりを連れて、6月21日に東京に帰ってきた。
ひとまず、ひよりを実家に預けに行き、ジプシーの事務所へ向かう。
6月の下旬、試写会挨拶にはクリームカラーのワンピースと白いニュールを合わせた。
予約していた美容院で髪をセットして貰って、ジプシーの事務所に着いたのが15時過ぎ。
試写会は18時から銀座のシネマスイッチで行われる。
挨拶は監督の宮澤監督と主役の声優を務めた俳優の2人だけでほっとした。
シネマスイッチに到着した。
初めに映画の試写をし、その後、挨拶をする運びで、関係者席で映画を観た。
映画のストーリーは、中学3年生の夏休みに、幼なじみの男の子と女の子がぶつかった衝撃で身体が入れ替わってしまうというありがちな内容。
偏差値が高い高校を目指してた女の子が入試直前まで元の身体にもどれなかったら、偏差値どん底の男の子が自分の代わりに入試に挑む事になるから合格は無理だとなげき、それを聞いて腹を立てた男の子が絶対に合格させてみせると意気込み、女の子に夏休みの間、みっちり勉強を教えて貰って、夏休み後の模試で見事合格判定を勝ち取る。
合格判定がとれて喜んで、2人で手を取り合って跳ねてたらバランスを崩し、おでこ同士をぶつけ、失神し、目覚めたら元の身体に戻った。
女の子と身体が入れ替わった事で賢くなった男の子は女の子と同じ高校を受ける。
2人とも合格し、それをきっかけに男の子が女の子に告白して付き合う事になるというハッピーエンドな話。
大学の卒論と同時に描きあげていて、大学入試の時の事を思い出して描いた。
晴翔と拓海は高2の時点でT大学の合否判定模試で合格判定出てたけど、わたしは出てなくて、2人がわたしに勉強を教えてくれた事を。
主題歌と挿入歌で、2人の歌声を久しぶりに聴き、涙がこぼれそうなところを堪え、映画が終わった後の舞台挨拶に立つ。
小説の作者だから、一言二言聞かれただけで終わった。
32
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
僕の婚約者は今日も麗しい
蒼あかり
恋愛
公爵家嫡男のクラウスは王命により、隣国の王女と婚約を結ぶことになった。王家の血を引く者として、政略結婚も厭わないと覚悟を決めていたのに、それなのに。まさか相手が子供だとは......。
婚約相手の王女ローザもまた、国の安定のためにその身を使う事を使命としていたが、早い婚約に戸惑っていた。
そんなふたりが色々あって、少しづつ関係を深めていく。そんなお話。
変わり者の作者が、頑張ってハッピーエンドを目指します。
たぶん。きっと。幸せにしたい、です。
※予想外に多くの皆様に読んでいただき、驚いております。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
ご覧いただいた皆様に幸せの光が降り注ぎますように。
ありがとうございました。
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
偽りの愛の終焉〜サレ妻アイナの冷徹な断罪〜
紅葉山参
恋愛
貧しいけれど、愛と笑顔に満ちた生活。それが、私(アイナ)が夫と築き上げた全てだと思っていた。築40年のボロアパートの一室。安いスーパーの食材。それでも、あの人の「愛してる」の言葉一つで、アイナは満たされていた。
しかし、些細な変化が、穏やかな日々にヒビを入れる。
私の配偶者の帰宅時間が遅くなった。仕事のメールだと誤魔化す、頻繁に確認されるスマートフォン。その違和感の正体が、アイナのすぐそばにいた。
近所に住むシンママのユリエ。彼女の愛らしい笑顔の裏に、私の全てを奪う魔女の顔が隠されていた。夫とユリエの、不貞の証拠を握ったアイナの心は、凍てつく怒りに支配される。
泣き崩れるだけの弱々しい妻は、もういない。
私は、彼と彼女が築いた「偽りの愛」を、社会的な地獄へと突き落とす、冷徹な復讐を誓う。一歩ずつ、緻密に、二人からすべてを奪い尽くす、断罪の物語。
【完結】伯爵令嬢の25通の手紙 ~この手紙たちが、わたしを支えてくれますように~
朝日みらい
恋愛
煌びやかな晩餐会。クラリッサは上品に振る舞おうと努めるが、周囲の貴族は彼女の地味な外見を笑う。
婚約者ルネがワインを掲げて笑う。「俺は華のある令嬢が好きなんだ。すまないが、君では退屈だ。」
静寂と嘲笑の中、クラリッサは微笑みを崩さずに頭を下げる。
夜、涙をこらえて母宛てに手紙を書く。
「恥をかいたけれど、泣かないことを誇りに思いたいです。」
彼女の最初の手紙が、物語の始まりになるように――。
恋色メール 元婚約者がなぜか追いかけてきました
國樹田 樹
恋愛
婚約者と別れ、支店へと異動願いを出した千尋。
しかし三か月が経った今、本社から応援として出向してきたのは―――別れたはずの、婚約者だった。
【完結】全力告白女子は、今日も変わらず愛を叫ぶ
たまこ
恋愛
素直で元気が取り柄のジュディスは、無口で武骨な陶芸家ダンフォースへ、毎日飽きもせず愛を叫ぶが、ダンフォースはいつだってつれない態度。それでも一緒にいてくれることを喜んでいたけれど、ある日ダンフォースが、見たことのない笑顔を見せる綺麗な女性が現れて・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる