11 / 13
5 side 晴翔
しおりを挟む
凛音が京都に帰る日。
拓海と呑んだくれて、もう1日居て貰おうとしても、凛音はひよりを連れて京都へ帰る。
夏休みと違い、12日も一緒にいたから、凛音がいなくなり、洗濯や掃除を怠る自分がいて、情けなくなる。
「晴翔、3月公開の《君の奏でる世界》の挿入歌、売り上げで勝った方が凛音に告白しない?」
凛音が京都に去っていない、1月4目の朝、拓海が俺に言った。
拓海も凛音に恋心を抱いてたのは気づいてた。
「こうやって3人で過ごすのは楽しい。でも、凛音は京都に帰っていく。俺、凛音にずっそばにいて欲しい」
「わかった。4月の予定オリコンで勝った方が凛音に告白する」
拓海と決めた。
曲の仕上がりは互角。
凛音は俺たちを捨てて京都へ帰る。
俺か拓海が嫁として迎えない限り、京都に帰る。
凛音が側にいる居心地さ。
俺も拓海も、凛音にかなり依存し、凛音がいるから、3人でいられた。
凛音のマンションの場所は知ってる。
会いに行こうと思えば行けれる。
だが、拓海と、お互い抜けがけはしないという事にし、凛音に会いに行かないと約束した。
大学時代にデビューをした当時は俺の方がヒットしていた…。
でも、今は情報システムの大学院で教授の元で研究に明け暮れる日々で、音楽活動は曲を出すだけでそれ以外はできてない。
同じく経営学の大学院生の拓海も、平日は教授について企業訪問やパーティに顔を出したりしてるが、パソコンにかじりつき研究をする俺と違い、自由が利く。
だから、CMに出たり、モデルのような事をしてた。
しかも、今までは音楽番組には出てなかったのに、出始めた。
焦る俺…。
大学院の研究室で、気晴らしでYouTubeを見ていた。
カバー曲であれこれ活動しているアーティストの事を知り、これだと思った。
一応、違法になるかどうかをポリポロに問い合わせたら、同じ事務所のアーティストの曲ならなんとかすると返事がきた。
俺が影響を受けた顔見知りアーティストに直接お願いをしカバー曲を歌わせて貰った。
そして、教授から許可を取り、CGグラフィックを駆使してMVを作り上げた。
なんとか、3曲仕上げた。
YouTubeにその動画を配信したのは、3月1日。
凛音が描いた最新実写映画の放映開始は3月28日で、この3曲をYouTubeで配信した事で、拓海との人気の差を埋められるか、自信はなかった。
凛音が試写会挨拶のため東京に出てくる事になった。
実家に帰るのをなんとか言葉巧みに言いくるめ、俺のマンションにこさせた。
拓海にも連絡した。
テレビ出演等があっても、俺のマンションにきた。
「晴翔、カバー曲にCGグラフィックのMVでYouTube配信って、お前って、やっぱりすごいよな。俺なんて、見てくれを売るしかできんのに」
YouTubeで動画が3本とも初日で10万回視聴され、2週間で合計5億万回を達成した。
海外からの注目度が高く、ここ、1週間、テレビの芸能コーナー以外にもCGグラフィックの素晴らしさから経済紙等でも取り上げられた。
俺も、凛音がかかってるから、どんな手を使っても、拓海に勝ちたかった。
だから、情報番組などからの取材も受けた。
凛音も俺が配信した動画を見てくれてた。
『晴翔、凄いね!!大学院でしっかり勉強してるんだ。わたし、あんなきれいなCGグラフィックを見たことない。それに、晴翔自身もかっこよく映ってたよ」
東京に出てきた凛音を駅まで迎えに行って、凛音に1番最初に言われた言葉。
凛音からの評価が、1番嬉しかった。
映画の放映が開始した。
同時発売されたCDと曲のダウンロード。
拓海と1ヶ月後の結果で勝敗を決めると話してる。
3月は大学院の研究は落ち着いていて、拓海と音楽番組に出演し、カップリング曲の主題歌と、お互い、挿入歌を歌った。
プリンスホテルグループの社長が決まってるちょっとチャラい感じがするかわいい系の拓海と、CGグラフィックを使いこなす知的美青年の晴翔。
そんな感じで、評価された。
テレビ出演などでファンに顔を出していた拓海の方が有利な気がした。
音楽センスと歌唱力は俺の方が上だ。
でも、活動から離れてた時間がある。
結果が出る日まで、生きた心地がしなかった。
1ヶ月が一瞬で終わればいいと思っても、それがかえって、時間を長く感じさせた。
1ヶ月後の4月28日。
結果を、拓海とポリポロで聞く事にしていた。
「晴翔、行こうっか…」
ポリポロの前で拓海と待ち合わせをしていた。
事務所に入り、ミュージック部門の部署へ足を運ぶ。
「挿入歌の、CDの売り上げ枚数とダウンロード数?ちょっと待って、調べるから」
俺と拓海のマネージャーをしてる澤井さんが、パソコンで調べ始めた。
『シングルCD売り上げは、主題歌のコラボが1位で、2位が晴翔で、3位が拓海。枚数は1位がま683542位が482394、3位が428753』
パソコンの画面にわかりやすく表にされてるのを見せてくれた。
『ダウンロード数も、1位は主題歌のコラボで、2位が晴翔、3位が拓海。ダウンロード数は、1位が986532、2位が756802、3位が689535』
コラボ曲の主題歌が両方とも1位で、挿入歌は俺がどちらとも2位という結果になった。
主題歌の方が売れてるのは、凛音の歌声も入っていて、凛音の歌声が、今、かなり話題になっているから。
出来上がった主題歌を俺も何度も聞いた。
凛音の歌声は、甘く優しく、美しい。
俺と拓海は、凛音に負けた。
「拓海、1位はコラボ曲で凛音の力だよな。俺たち、凛音に敵わないな」
俺に負けた事でしょげてる拓海。
俺の方は拓海には勝てたけど、凛音に負けてる事から凛音に相応しくないと気を落とす。
「なあ、俺たち、凛音に告白できる立場じゃないよな」
俺は、拓海に一方的に話す。
拓海は俺や凛音と違って、芸能活動を熱心に取り組んでこの結果で、1番努力をしていたからか、かなりショックだったように思う。
「今回の勝負は無しで、次は夏の凛音のアニメ映画で勝負だ。コラボ曲の凛音に勝たないと告白はできない」
凛音は、凛音が気づいてないだけで、素晴らしい力を持ってる。
感動するストーリーや歌詞が描けるだけでなく、歌唱力も持っている。
凛音がアーティストとしてデビューしたら、俺も拓海も勝てない。
「晴翔、今から飲みに行こうぜ。今日は呑んだくれるぞ!!』
まだ、午前11時なのに、拓海と行きつけのバーへ行き、個室で呑んだくれた。
拓海と呑んだくれて、もう1日居て貰おうとしても、凛音はひよりを連れて京都へ帰る。
夏休みと違い、12日も一緒にいたから、凛音がいなくなり、洗濯や掃除を怠る自分がいて、情けなくなる。
「晴翔、3月公開の《君の奏でる世界》の挿入歌、売り上げで勝った方が凛音に告白しない?」
凛音が京都に去っていない、1月4目の朝、拓海が俺に言った。
拓海も凛音に恋心を抱いてたのは気づいてた。
「こうやって3人で過ごすのは楽しい。でも、凛音は京都に帰っていく。俺、凛音にずっそばにいて欲しい」
「わかった。4月の予定オリコンで勝った方が凛音に告白する」
拓海と決めた。
曲の仕上がりは互角。
凛音は俺たちを捨てて京都へ帰る。
俺か拓海が嫁として迎えない限り、京都に帰る。
凛音が側にいる居心地さ。
俺も拓海も、凛音にかなり依存し、凛音がいるから、3人でいられた。
凛音のマンションの場所は知ってる。
会いに行こうと思えば行けれる。
だが、拓海と、お互い抜けがけはしないという事にし、凛音に会いに行かないと約束した。
大学時代にデビューをした当時は俺の方がヒットしていた…。
でも、今は情報システムの大学院で教授の元で研究に明け暮れる日々で、音楽活動は曲を出すだけでそれ以外はできてない。
同じく経営学の大学院生の拓海も、平日は教授について企業訪問やパーティに顔を出したりしてるが、パソコンにかじりつき研究をする俺と違い、自由が利く。
だから、CMに出たり、モデルのような事をしてた。
しかも、今までは音楽番組には出てなかったのに、出始めた。
焦る俺…。
大学院の研究室で、気晴らしでYouTubeを見ていた。
カバー曲であれこれ活動しているアーティストの事を知り、これだと思った。
一応、違法になるかどうかをポリポロに問い合わせたら、同じ事務所のアーティストの曲ならなんとかすると返事がきた。
俺が影響を受けた顔見知りアーティストに直接お願いをしカバー曲を歌わせて貰った。
そして、教授から許可を取り、CGグラフィックを駆使してMVを作り上げた。
なんとか、3曲仕上げた。
YouTubeにその動画を配信したのは、3月1日。
凛音が描いた最新実写映画の放映開始は3月28日で、この3曲をYouTubeで配信した事で、拓海との人気の差を埋められるか、自信はなかった。
凛音が試写会挨拶のため東京に出てくる事になった。
実家に帰るのをなんとか言葉巧みに言いくるめ、俺のマンションにこさせた。
拓海にも連絡した。
テレビ出演等があっても、俺のマンションにきた。
「晴翔、カバー曲にCGグラフィックのMVでYouTube配信って、お前って、やっぱりすごいよな。俺なんて、見てくれを売るしかできんのに」
YouTubeで動画が3本とも初日で10万回視聴され、2週間で合計5億万回を達成した。
海外からの注目度が高く、ここ、1週間、テレビの芸能コーナー以外にもCGグラフィックの素晴らしさから経済紙等でも取り上げられた。
俺も、凛音がかかってるから、どんな手を使っても、拓海に勝ちたかった。
だから、情報番組などからの取材も受けた。
凛音も俺が配信した動画を見てくれてた。
『晴翔、凄いね!!大学院でしっかり勉強してるんだ。わたし、あんなきれいなCGグラフィックを見たことない。それに、晴翔自身もかっこよく映ってたよ」
東京に出てきた凛音を駅まで迎えに行って、凛音に1番最初に言われた言葉。
凛音からの評価が、1番嬉しかった。
映画の放映が開始した。
同時発売されたCDと曲のダウンロード。
拓海と1ヶ月後の結果で勝敗を決めると話してる。
3月は大学院の研究は落ち着いていて、拓海と音楽番組に出演し、カップリング曲の主題歌と、お互い、挿入歌を歌った。
プリンスホテルグループの社長が決まってるちょっとチャラい感じがするかわいい系の拓海と、CGグラフィックを使いこなす知的美青年の晴翔。
そんな感じで、評価された。
テレビ出演などでファンに顔を出していた拓海の方が有利な気がした。
音楽センスと歌唱力は俺の方が上だ。
でも、活動から離れてた時間がある。
結果が出る日まで、生きた心地がしなかった。
1ヶ月が一瞬で終わればいいと思っても、それがかえって、時間を長く感じさせた。
1ヶ月後の4月28日。
結果を、拓海とポリポロで聞く事にしていた。
「晴翔、行こうっか…」
ポリポロの前で拓海と待ち合わせをしていた。
事務所に入り、ミュージック部門の部署へ足を運ぶ。
「挿入歌の、CDの売り上げ枚数とダウンロード数?ちょっと待って、調べるから」
俺と拓海のマネージャーをしてる澤井さんが、パソコンで調べ始めた。
『シングルCD売り上げは、主題歌のコラボが1位で、2位が晴翔で、3位が拓海。枚数は1位がま683542位が482394、3位が428753』
パソコンの画面にわかりやすく表にされてるのを見せてくれた。
『ダウンロード数も、1位は主題歌のコラボで、2位が晴翔、3位が拓海。ダウンロード数は、1位が986532、2位が756802、3位が689535』
コラボ曲の主題歌が両方とも1位で、挿入歌は俺がどちらとも2位という結果になった。
主題歌の方が売れてるのは、凛音の歌声も入っていて、凛音の歌声が、今、かなり話題になっているから。
出来上がった主題歌を俺も何度も聞いた。
凛音の歌声は、甘く優しく、美しい。
俺と拓海は、凛音に負けた。
「拓海、1位はコラボ曲で凛音の力だよな。俺たち、凛音に敵わないな」
俺に負けた事でしょげてる拓海。
俺の方は拓海には勝てたけど、凛音に負けてる事から凛音に相応しくないと気を落とす。
「なあ、俺たち、凛音に告白できる立場じゃないよな」
俺は、拓海に一方的に話す。
拓海は俺や凛音と違って、芸能活動を熱心に取り組んでこの結果で、1番努力をしていたからか、かなりショックだったように思う。
「今回の勝負は無しで、次は夏の凛音のアニメ映画で勝負だ。コラボ曲の凛音に勝たないと告白はできない」
凛音は、凛音が気づいてないだけで、素晴らしい力を持ってる。
感動するストーリーや歌詞が描けるだけでなく、歌唱力も持っている。
凛音がアーティストとしてデビューしたら、俺も拓海も勝てない。
「晴翔、今から飲みに行こうぜ。今日は呑んだくれるぞ!!』
まだ、午前11時なのに、拓海と行きつけのバーへ行き、個室で呑んだくれた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
156
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる