貴方の奥さんにはなれません

鳴宮鶉子

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エピローグ

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奇跡なのか運命なのか、わたしは京都ルミナリエタワーホテルでの一夜で子供を授かった。

そして、誠司が亡くなった命日の日に、元気な男の子を出産した。

妊娠がわかった時、戸惑いもあったけど嬉しかった。

愛莉副社長が産休に入った時期に妊娠がわかり、責任が重い仕事を任される中でのつわりで体調が辛かったけれのわ、渉が自分の受けてる仕事だけでも多忙なのにわたしの仕事も引き受けてくれて、助かった。

すぐに籍だけを入れて夫婦になり、渉のマンションで新婚生活を始めた。

*****

「名前、どうする?」
「誠司の誠で まこと がいいな!!」
「俺も同じ名前を考えてた!!」

10月21日の夕方に産まれてきた小さな愛息子を慣れない手つきで抱き上げ、愛おしそうに渉があやす。

「誠、宜しくな!!」

見た目は渉にそっくりだけど、わたしは誠が誠司の生まれ変わりな気がした。

渉の事を愛してる。
でも、渉と同じぐらい、今も誠一の事を愛してる。



【ーーー   END  ーーー】
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