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アンドロイド主任にこきつかわれて
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「……心菜ちゃん、大丈夫」
ランチタイムに15分遅れて走って社員食堂にやってきたわたし。
大学時代から友人のとびっきりの美人で仕事ができる 香坂理子ちゃんと待ち合わせをしていたのに、休憩前にアンドロイドから、実験課へ行って車の自動変速機と機械的につながっていたシフト操作を電動化させるソフトをハードに出力して実験してこいと言われ休憩時間を潰してしまった。
「休憩時間が後、30分しかない……」
腕時計を見たら12時半過ぎてて、今日のAランチがわたしの大好きなサバの味噌煮定食なのに味わう時間がなく急いで口の中に頬張って流し込んだ。
理子ちゃんはBランチのカルボラーナとサラダのランチを大半食べ終えてた。
「心菜、今日は給料日で定時退社日だからご飯食べに行こうよ」
今日は25日。
給料日の日はノー残業デーで毎月理子ちゃんと2人で女子会をしてる。
「行く行く!!」
アンドロイド真宮の愚痴を聞いて貰って、同じ主任職の理子ちゃんからわたしに指示する仕事の配分を見直すように言って貰ってる。
アフター5に理子ちゃんと女子会をするのを楽しみに、実験課に行ってハードにソフトを出力し問題がないかを立ち会い、エラー箇所をメモして設計課に戻る。
時間を見たら17時半で終業まで30分しか無く、真宮主任に報告して明日エラー箇所を直せばいいかと思ってた。
「今日中にやって」
涼しい顔して真宮主任は言う。
予想はしてたけど……。
「今日、ノー残業デーなんですけど……」
「それが?時間内に終わらせればいい。さっさと取りかかったら」
真宮主任はパソコンのキーボードを猛スピードで叩いてる。
隣の席に座り、持って帰ってきたソフトのシステムのプログラムのバグが出た箇所を訂正していく事にした。
ノー残業デーだけど、確実に1時間は残業になる。
理子ちゃんを長い時間待たせるのは悪いから、メモを見ながら問題の箇所をひたすら直していった。
「真宮主任、今日はノー残業デーですよ。決まりは守って下さい」
理子ちゃんがわたしを迎えに来てくれて、わたしがまだ仕事をしてるのを見て真宮主任に注意をした。
「香坂主任。新田が今日終える業務を終わらせてないのが問題で、終わらせて貰わないと納期に間に合わなくなるから残業して貰います」
部署内の3分の2はもう退社をしていて、残りの3分の1は本当にトラブルと納期に追われて残業をしてる。
わたしは納期はまだまだ先で、真宮主任の計画通りにいってないだけで全く問題ないのに残業をさせられてる。
真宮主任も理子ちゃんと話しながらもパソコンの画面を見ながらパソコンのキーボードを叩いていて、その態度が理子ちゃんを怒らせてた。
「理子ちゃん、後20分だけ待って、終わらすから……」
理子ちゃんがぶち切れないよう声かけをして、パソコンの画面とメモを見ながら訂正を急いだ。
理子ちゃんがわたしの隣にきて訂正箇所のプログラミングにアドバイスをくれて、なんとかあれから45分かけて終わらせた。
社内で1番美しくて才女な理子ちゃん。
理子ちゃんと真宮主任が並ぶと絵になる。
わたしが真宮主任の横に常にいても何も言われないのに、理子ちゃんだとその場にいる女性社員が真宮主任と恋仲になるのではと焦り出す。
『こんなアンドロイド男、興味ないわ』
理子ちゃんがわたしと仲が良いのは大学からの親友だからなのに、真宮主任に近づくためにわたしといると性格が悪い女性社員グループが食堂でこそこそ話していて、理子ちゃんがぶち切れた事がある。
理子ちゃんとわたしは仲がいい。
わたしと理子ちゃんは同じ会社に就職し、会社に歩いていける距離の賃貸住宅の家賃が高いから、2LDKの賃貸マンションを借りてルームシェアを始めた。
「あいつら、次はわたし達の事をレズだと言い出したよ……」
会社の1人でいるのが嫌で集団でいる女性社員グループと、わたしと理子ちゃんは違う。
一緒に住んでるけど、わたしも理子ちゃんも22時過ぎまで残業してるのもあり、帰ったらシャワーを浴びて自分の部屋に入って自分の時間を楽しんでる。
会社に行く前にモーニングを食べに行くけど、各々iPhoneでニュースを読んだりアプリゲームや小説を読んだりしてる。
一緒にいても各々好きな事をしてる事が多い。
でも、2人だけの女子会を開く時は、お酒を飲みながら仕事や職場の人に対する愚痴や不満を話しながら日頃のストレスを発散させた。
「橘課長からあれから何もされてない?」
「うん。2人きりにならないようにしてるから!!」
今月の初めに、理子ちゃんの課に新しい課長がきた。
その課長が理子ちゃんの大学時代に付き合ってた元彼で、理子ちゃんを口説いてくるとかで理子ちゃんは困ってる。
元彼課長がヘッドハンティングされて転職してきた初日に、社内案内で外部とのミーティングで使う部屋を案内した時に、その部屋に連れ込んで壁ドンしてキスをしてきたと理子ちゃんが言ってた。
でも、キスされて怒ってる理子ちゃんだけど、わたしは本当は戸惑ってはいるけど嬉しいんだなと思ってる。
大学3年の夏に行ったトミタのインターシップで理子ちゃんはその課長と出会ってすぐに付き合い始め、4年間付き合ってた。
別れた理由は、理子ちゃんがトミタに就職できなくてかなり落ち込んでたのを彼が慰めてくれなくて、それで冷めて理子ちゃんが一方的に別れを切り出した。トミタに就職できなかった自分が許せなくて、トミタに勤める彼の事も拒絶してしまったんだと思う。
トミタのインターシップにわたしも参加してたから理子ちゃんの元彼課長の事を知ってる。
7才年上で大人な紳士的なカッコいい人。
理子ちゃんには年上のできる男が似合うから、元彼課長と寄りを戻したらいいのにと、わたしは密かに思ってる。
女子会は22時でお開きにし、理子ちゃんと歩いて10分のマンションへ帰った。
ランチタイムに15分遅れて走って社員食堂にやってきたわたし。
大学時代から友人のとびっきりの美人で仕事ができる 香坂理子ちゃんと待ち合わせをしていたのに、休憩前にアンドロイドから、実験課へ行って車の自動変速機と機械的につながっていたシフト操作を電動化させるソフトをハードに出力して実験してこいと言われ休憩時間を潰してしまった。
「休憩時間が後、30分しかない……」
腕時計を見たら12時半過ぎてて、今日のAランチがわたしの大好きなサバの味噌煮定食なのに味わう時間がなく急いで口の中に頬張って流し込んだ。
理子ちゃんはBランチのカルボラーナとサラダのランチを大半食べ終えてた。
「心菜、今日は給料日で定時退社日だからご飯食べに行こうよ」
今日は25日。
給料日の日はノー残業デーで毎月理子ちゃんと2人で女子会をしてる。
「行く行く!!」
アンドロイド真宮の愚痴を聞いて貰って、同じ主任職の理子ちゃんからわたしに指示する仕事の配分を見直すように言って貰ってる。
アフター5に理子ちゃんと女子会をするのを楽しみに、実験課に行ってハードにソフトを出力し問題がないかを立ち会い、エラー箇所をメモして設計課に戻る。
時間を見たら17時半で終業まで30分しか無く、真宮主任に報告して明日エラー箇所を直せばいいかと思ってた。
「今日中にやって」
涼しい顔して真宮主任は言う。
予想はしてたけど……。
「今日、ノー残業デーなんですけど……」
「それが?時間内に終わらせればいい。さっさと取りかかったら」
真宮主任はパソコンのキーボードを猛スピードで叩いてる。
隣の席に座り、持って帰ってきたソフトのシステムのプログラムのバグが出た箇所を訂正していく事にした。
ノー残業デーだけど、確実に1時間は残業になる。
理子ちゃんを長い時間待たせるのは悪いから、メモを見ながら問題の箇所をひたすら直していった。
「真宮主任、今日はノー残業デーですよ。決まりは守って下さい」
理子ちゃんがわたしを迎えに来てくれて、わたしがまだ仕事をしてるのを見て真宮主任に注意をした。
「香坂主任。新田が今日終える業務を終わらせてないのが問題で、終わらせて貰わないと納期に間に合わなくなるから残業して貰います」
部署内の3分の2はもう退社をしていて、残りの3分の1は本当にトラブルと納期に追われて残業をしてる。
わたしは納期はまだまだ先で、真宮主任の計画通りにいってないだけで全く問題ないのに残業をさせられてる。
真宮主任も理子ちゃんと話しながらもパソコンの画面を見ながらパソコンのキーボードを叩いていて、その態度が理子ちゃんを怒らせてた。
「理子ちゃん、後20分だけ待って、終わらすから……」
理子ちゃんがぶち切れないよう声かけをして、パソコンの画面とメモを見ながら訂正を急いだ。
理子ちゃんがわたしの隣にきて訂正箇所のプログラミングにアドバイスをくれて、なんとかあれから45分かけて終わらせた。
社内で1番美しくて才女な理子ちゃん。
理子ちゃんと真宮主任が並ぶと絵になる。
わたしが真宮主任の横に常にいても何も言われないのに、理子ちゃんだとその場にいる女性社員が真宮主任と恋仲になるのではと焦り出す。
『こんなアンドロイド男、興味ないわ』
理子ちゃんがわたしと仲が良いのは大学からの親友だからなのに、真宮主任に近づくためにわたしといると性格が悪い女性社員グループが食堂でこそこそ話していて、理子ちゃんがぶち切れた事がある。
理子ちゃんとわたしは仲がいい。
わたしと理子ちゃんは同じ会社に就職し、会社に歩いていける距離の賃貸住宅の家賃が高いから、2LDKの賃貸マンションを借りてルームシェアを始めた。
「あいつら、次はわたし達の事をレズだと言い出したよ……」
会社の1人でいるのが嫌で集団でいる女性社員グループと、わたしと理子ちゃんは違う。
一緒に住んでるけど、わたしも理子ちゃんも22時過ぎまで残業してるのもあり、帰ったらシャワーを浴びて自分の部屋に入って自分の時間を楽しんでる。
会社に行く前にモーニングを食べに行くけど、各々iPhoneでニュースを読んだりアプリゲームや小説を読んだりしてる。
一緒にいても各々好きな事をしてる事が多い。
でも、2人だけの女子会を開く時は、お酒を飲みながら仕事や職場の人に対する愚痴や不満を話しながら日頃のストレスを発散させた。
「橘課長からあれから何もされてない?」
「うん。2人きりにならないようにしてるから!!」
今月の初めに、理子ちゃんの課に新しい課長がきた。
その課長が理子ちゃんの大学時代に付き合ってた元彼で、理子ちゃんを口説いてくるとかで理子ちゃんは困ってる。
元彼課長がヘッドハンティングされて転職してきた初日に、社内案内で外部とのミーティングで使う部屋を案内した時に、その部屋に連れ込んで壁ドンしてキスをしてきたと理子ちゃんが言ってた。
でも、キスされて怒ってる理子ちゃんだけど、わたしは本当は戸惑ってはいるけど嬉しいんだなと思ってる。
大学3年の夏に行ったトミタのインターシップで理子ちゃんはその課長と出会ってすぐに付き合い始め、4年間付き合ってた。
別れた理由は、理子ちゃんがトミタに就職できなくてかなり落ち込んでたのを彼が慰めてくれなくて、それで冷めて理子ちゃんが一方的に別れを切り出した。トミタに就職できなかった自分が許せなくて、トミタに勤める彼の事も拒絶してしまったんだと思う。
トミタのインターシップにわたしも参加してたから理子ちゃんの元彼課長の事を知ってる。
7才年上で大人な紳士的なカッコいい人。
理子ちゃんには年上のできる男が似合うから、元彼課長と寄りを戻したらいいのにと、わたしは密かに思ってる。
女子会は22時でお開きにし、理子ちゃんと歩いて10分のマンションへ帰った。
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