貴方の子を産み育ててますが、結婚はお断りします

鳴宮鶉子

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離婚させる大作戦

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「伽音ちゃんが俺に逢いにきてくれるなんて、嬉しいなぁ!!」

kitty本社、社長室内、応接室。
私の目の前には、満面の笑みを浮かべる相葉社長。

「凛花ちゃんの事で相談に伺いました」

「だ、だよねぇー。伽音ちゃん、凛花ちゃんと仲がいいから」

凛花ちゃんは、たんなるお隣さんだった。
それが、精神疲弊で倒れた凛花ちゃんを看護し、心配で一緒にご飯食べたりしてたら、気づいたら友達になってた。

今までこんなに距離が近い友達なんて、いなかった。

アメリカ留学する前にハメを外してコンパでやらかし、頼翔を妊娠し、シングルマザーになった経緯を知り、頼翔の父親を探し出そうとしてくれた。

正直、父親いなくても頼翔と2人で生きていけるから、父親は、このまま現れないで欲しい。
慰謝料も養育費もいらない。

「伽音ちゃんは、凛花ちゃんと真宮を離婚させたい?」

「当たり前です。凛花ちゃん、なんであんな最低最悪な夫と別れないのか、私には理解できない!!」

「真宮と凛花ちゃん、社内恋愛で結婚したからなぁ。真宮、あれで仕事はできるし、仕事に関しては頼り甲斐があり信用できる。あの仕事振りに惚れたら、別れられないだろうな……うん」

浮気男に頼り甲斐も信頼もないと思うも、相葉社長の話に耳を傾ける。

「真宮は社内恋愛でしか愛情を築けないんだろうな。仕事が好きな奴だから。真宮と玲香ちゃんの事だけど、……あの2人、本気で愛し合ってたよ。凛花ちゃんを不幸のどん底に陥れようと思って不倫してたわけじゃない」

「はっ、そんなわけないですね、もしそうなら、玲香さん、できた子を中絶なんてしないでしょ!!」

信じられなくて、応接机を両手で叩き、立ち上がる。

「子供を堕した……ではなく、本当は流産したんだよ。それで、不倫した罰だと思って、悪女のふりをしていなくなった。だけど、真宮はそれがわかったのか、玲香ちゃんが行きそうな所に片っ端出向いて、探した。で、2人は再会し、ひっそりと暮らしてた……ではなく真宮が玲香ちゃんを監禁した。で、玲香ちゃんが妊娠し、真宮がまた逃げられたくないから、責任を取ると離婚届を出し、玲香ちゃんとの婚姻届を出した」

相葉社長は凛花ちゃんのクソ夫の大学時代の先輩。
クソ夫は相葉社長を慕っていて、自分の想いを全て打ち明けた。
その内容を私に話して、聞かせる。

「僕としては、凛花ちゃんに真宮との離婚を受け入れて欲しい。どう説得したらいいのかなぁ…」

クソ夫と浮気相手の情愛を凛花ちゃんに話しても、それで身を引くとは思えない。
同じ職場で働けば再構築できると思い、暴走する気がする。

「2人が本気で愛し合ってる所を見せたら、諦められないかな。荒業だけど、真宮と玲香ちゃんが愛し合ってるところを凛花ちゃんに見せてみようか!!」

現在、クソ夫と浮気相手はkittyの寮で2人仲良く暮らしているらしい。
そして、浮気相手は妊娠7ヶ月らしい。

「伽音ちゃんも、真宮と凛花ちゃん、離婚させた方がいいと思うなら、俺に任せて、協力して」

ソファーにどしっと座り、指を組み不敵な笑みを浮かべる相葉社長。
とんでもない事をしでかそうとしてるとしか思えなかった。


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